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黒砂台鍼灸あん摩治療院

鍼灸院の日常日記

招かざる客

2010-11-09 10:58:22 | 治療院日記
治療院をやっていると色んなお客が有る。中には遠慮したいようなお客もあったり。
今しがたやってきたのもそんな珍客。



来客は「ニホンカナヘビ?」(画像クリックで大きめの絵になります)
全長は12~13cm、まだ子供だろうか? この寒風吹きすさぶ中、バッチリ暖房が効いて温かい治療院に来院したいのは判らなくもないが当院は人専用。せめて哺乳類ならば治療のしがいもあるが爬虫類では鍼も灸も浮かんできません。
ということで記念写真後退去願うことに。

個人的には治療院に居候いただいても構わないのですが・・・患者さんに苦手な人がいるとマズイのでね。
侵入経路はおそらく植木かな?昨日は外にだしてたし。
やっぱり爬虫類はイイ!写真を取るときに改めて感じました。鱗の精密な感じといい、ザラリとした感じといい、イイ!ちっちゃくても噛み付かれるとちょっと痛いとこもイイ!

トカゲ・カナヘビ・ヤモリ。どれも好きですが好みで言えばヤモリがいちばんで次いでカナヘビ。ヤモリだったら隔離して飼育してたかも。

予約の無い時で良かった。
患者さんがいたらとんだ捕獲作戦に巻き込むところでした。





中国関係がキナ臭いので・・・

2010-11-06 09:57:13 | 治療院日記
色々、中国関係がキナ臭くなってきています。まいったなという感じです。

なぜお前がまいるんだ?と思われるかも知れませんね。
治療院で使用する資材のウチのいくつかは中国製です。鍼は国産の使用率が高いので問題は少ないのですが問題はお灸。特に棒灸は中国のやつを愛用しているので大問題。

国産の物よりややもぐさが荒く、熱量が高い。しかも安くて使い勝手に慣れてしまったのでこれが切れると大問題。
もうちょっと在庫を増やそうか検討中です・・・(結局この記事書きながら発注)

他の鍼灸師の方もそういう危惧をされている先生がいらっしゃいます。まあ自分のとこは開業まもないので使用量もたいしたことは有りませんが・・・でも無くなったら死活問題だし。
特にこれから春先まではお灸の使用頻度が上がるので頭がいたいです。

鍼はまだまだメーカーも多いし、最悪常連さんは個人鍼をもってもらいディスポ依存を避けることも可能ですが棒灸はそんなに種類がないので難しいです。
1年分とまではいきませんが、棒灸と荒もぐさは少しだけ買いだめすることにしました。

お茶の話

2010-11-05 09:27:22 | 治療院日記
治療院に出勤してきてすぐ行うのが薬缶を火にかけお湯をわかすこと。お茶の準備です。

夏の間はずっと麦茶(ホット、コールド2種)。色々試して最終的に小川産業の「つぶまる(テトラ)」を使用していました。



麦茶には水出しタイプなどもありますが、これは昔ながらの煮出すタイプ。面倒ですがこっちの方が美味しいです。
他者の煮出すタイプもずいぶん試しましたが、異なるのはその煎り加減。真っ黒に煎られた物が多いのに「つぶまる」はそんなに色黒に煎られてはいません。でもしっかり香ばしく仕上がっています。煎り上げた麦の香と甘みがなんとも言えません。冷やしても美味しいのですが入れ立てのホットも本当にうまい。
もう少し長く使うつもりでしたが入手先のスーパーが扱い中止(まあ季節商品ですから)治療院の在庫も切れてしまったので切り替えました。

現在、秋のお茶はそば茶。これも数種類試して結局いちばん普通のそば茶に。韃靼そば茶とかいろいろ有りましたが結局は自分の好みで選んでいます。



これはバラタイプなのでお茶用のパックに入れてほんの少しだけ煮出しています。
そばがものすごく膨らむのでパックには少なめに入れます。初めは判らず、薬缶の中でパックを破裂させてしまいました。

冬になったら「黒豆茶」にする予定。これも小川産業のものを使おうと思っています。
切り替えの時期は天候と患者さんの脈の傾向から決めていこうと思っています。気温が下がり、患者さんの脈が冬の脈になってきたらそば茶は終わり。黒豆茶の出番です。
今のところ患者さんの脈の様子はまだ季節の変わり目の用な感じの方が多いです。本当はこういう時は少しだけ甘味を加えたいところですが、糖尿を患っている方も多いので甘味は加えずにお出ししています。

ちなみにそば茶なのでお出しするときは必ず「そば茶です」と一言入れてお出しします。
アレルゲンでもありますから。そば茶がダメな方向けにはほうじ茶も用意しています。

ちなみに春は緑茶の予定。
春:緑茶
夏:麦茶
秋:そば茶
冬:黒豆茶

本当は24節気毎にお茶も変えたいぐらいですがまあそうもいかないのでこんな感じで時折変り種を入れるぐらいに考えています。

色々うんちくを含めてお茶を選んでいますが、結局は自分が美味しいお茶が飲みたいだけという感じでもあります。
なんせ今のところ、お茶を1番飲むのは自分なんで。












テーピングについて 西洋医学的?東洋医学的?

2010-10-27 09:40:19 | 治療院日記
治療院では鍼や灸だけでなくテーピングも使うことがあります。というか結構使います。

ただしスポーツ選手のように患部や関節を固定する目的で使うのでは有りません。このためスポーツでよく用いられるホワイトテープはほとんど使いません。
今日はテーピングについて少しだけ。

代表的なテーピングの種類
1.ホワイトテープ
 伸縮性がなく関節の固定などに用いる粘着力の強いテープ
2.伸縮性テープ
 固定力はやや劣るが伸縮性があり、ある程度動かすことが可能
3.キネシオテープ
 固定目的ではなく筋肉の動きを補う目的で使用 


治療院に来られる患者さんでテーピングの対象となる方にはほとんど酷い外傷性の方はいらっしゃいません。スポーツのような激しい運動で関節や筋肉を障害したわけではなく、ほとんどの方は日常生活の範囲内で運動器に影響が出た方が多いです。
こういった患者さんにあまり強く関節の固定をしてしまうとかえって別の部分に問題が出てしまいます。
例えば足首が痛いという患者さんがいるとして、強く足首を固定してしまうと膝や腰にかえって不具合が出てくることが有ります。足首で吸収するはずだった負荷が他の部分に行ってしまうためです。
スポーツをするような人や若い方の場合は筋力や関節に余裕があるので固定しても問題はないのでしょうが、お年をめしたり筋力や関節に余裕がなくなった患者さんでは他の部分が固定により発生する負荷を受け切れないことが有ります。

このため当院ではホワイトテープの出番はほとんど有りません。一番使うのがキネシオテープで次いで伸縮性テープです。キネシオテープも通常のものより弱めの粘着力のものを使用しています。
お年をめしてくると肌が乾燥したり薄くなっている方が多くなるためです。また、同じ理由で伸縮テープも通常の粘着性を持ったものではなく自着性テープというものを使用することが多いです。
自着性テープはテープ同士はくっつきますが、糊は使用していないため肌にはくっつきません。このため肌への刺激は少なく、巻き直し等も出来ます。やや粘着力が弱いのとテープ自体が少し荒い感触なのは欠点ですが重宝しています。

テーピングを行う際には治療の最後に行う治療の総仕上げと考え行っています。鍼したり灸したりあん摩したり、これで得た全身情報で貼り方(張り方)を工夫します。足首が痛くても足には貼らずに背中に貼ったり膝に貼ったり、場合によっては肩にしたり。結局、テーピングを使っても基本的な考え方は経絡治療などの東洋医学に基づいた形になってしまいます。