

春休みの3月27日の水曜日も、摩耶山にやってきました…!
土日が雨だったので、父も休みをとりました…!

そして、今日は、し、し、親しいぉ友だちの梨花ちゃんもいっしょなんです…!
「れんちゃん、今日はよく晴れたね…! きれいな青空…!
あそこに見えているのが摩耶山?」
ぅ、ぅん…!

「王子公園来るのって、小学生ぶりかも…
パンダのタンタン、いま病気なんだよね」
ぅん、そうなの…元気になってほしいなぁ…
今日は天気もぃいし、のんびり休み休み行こ…

梨花ちゃん見て、さくらのつぼみが膨らんでる…1

「こっちはもう咲いてるよ! 週末はお花見で賑わいそうだね!」
ぅん…! 私は土曜日もまた来るつもりなんだ…

お花の方、ごきげんよう…
し、しん、心配、ぃつも私を心配してくれるぉ友だちの梨花ちゃんです…!
今日はみんな一緒にぉ山に登りましょう…!

「はーい。れんちゃんの親友の梨花でーす!
よろしくお願いしまーす!」
(親友…!)
「ね、もしかして、この場所で、だれか亡くなったの?」
ぅん…詳しくはわからないけれど、わんちゃんが交通事故に遭ったのかも…
たぶん飼い主のぉ父さんが、ここにぉ花を生けてぃるのをこないだ見たんだ…

ぁ…ベニサラサドウダン…
梨花ちゃんにも見てもらいたかったのに、終わりかけてる…

「すごい! はじめて見たかも! 花の形が巾着みたいでかわいいね…!
こんなポシェットほしいかも!」
ぅん…! 梨花ちゃんにとっても似合いそう…!

「はー。やっと神戸高校前に到着だよー。
神戸高校って、超あたまのいい人が通う高校だよね。
勉強ばかりじゃなくて、からだも鍛えられるわ、これは」
ふふ…梨花ちゃん、ぉ父さんと同じことぃってる…
もうひと踏ん張りで登山口だからね…

上野道登山口の観音さま、今日も一日ぉ世話になります…
今日は、し、し、シックな服装も似合うぉしゃれな梨花ちゃんも来てくれました…
「はは、れんちゃん、なにぃってんのさー?
はーい、観音さま、れんちゃんの親友の梨花でーす!
山登りははじめてでーす。どーぞよろしくお願いしまーす!」
(また、親友…!)

じゃ、梨花ちゃん、出発しようか…!
「うん!」

「おー! 滝だー!」

雨続きで水が増えて、道まで溢れてるから、すべらないように気をつけてね…

「ん…なに、この穴?」
イノシシさんがごはんを探したのか、新しい「ヌタ場」かも…
「ぬたば?」
ぅん、イノシシさんが泥んこの中にゴロゴロ転がって、からだについたダニとか虫を落とすんだ…
漢字で書くと「沼」に「田んぼ」に「場所」の「場」…
苦しみ足掻くことを「ぬた打ちまわる」とぃうけれど、
イノシシさんがヌタ場でごろごろ転がることから来てるんだって…
「そうなんだ。でも、泥パックみたいなもんしょ? イノシシも気持ちいいんじゃない?」
そうなの…!
一度、ここでごろごろしてぃるイノシシさん見たけれど、とっても気持ちよさそうだったよ…!

「ふー! いい眺めだね!」
ぅん…! 外国人ランナーの方がここに来たがってぃて、案内したことがぁるよ…

「うん! 今日はよく晴れてピクニック日和だね!」

「ここがあおぞら展望所だね…!
さっきの場所もよかったけれど、高くなった分、迫力満点!」
ぅん…!
ぇっとね、ここから少し登ると、友だちのひこちゃん、かぶちゃんがぃるんだ…

ひこちゃん、かぶちゃん、また来たよ…!
今日はね、し、し、ぉ友だちの梨花ちゃんも…
ぇっ? ぅそ…!
ぁ…ぁ…
ひこちゃん、かぶちゃん…!
どうしてしまったの…!

「崩れちゃってるね…こないだの大雨のせいかな。
この切り株がひこちゃん、かぶちゃん…?」

ぐす…ぐす…ぐす…
ぅん…ひこばえのひこちゃんと、切り株のかぶちゃん…
梨花ちゃん、ハンカチぁりがとう…
ごめんね、取り乱して…

「ここがどんぐり展望所だね…
れんちゃん、私、疲れちゃった。ひと休みしていってもいい?」
ぅん、私も休みたい気分…
「れんちゃん、チョコ半分こしよ!」
ぁりがとぅ…
はむはむ…ぉいし…
チョコはこんなにぉいしいのに…
「ひこちゃん、かぶちゃん、かわいそうだったね。
れんちゃんは、やさしいな。よしよし」
ぁりがとう…
ぁの切り株から新しいひこばえが生えてきたのを見て、切り倒されてもまた生えてくる木の生命力に感動したの…
ひこちゃんは虫さんに食べられてしまったけれど、
また生えてくる日を楽しみにしてぃたんだ…
ごめんね…楽しいハイキングのはずなのに…
「ぜんぜん平気! かぶちゃんも、全部が崩れちゃったわけじゃなかったから、またひこちゃんが生えてくるチャンスあるよ!」
ぅん、そうだね…ぁりがとう、梨花ちゃん…

峠茶屋のぉ地蔵さま、今日もぉ世話になります…
今日は…し、し、親友の梨花ちゃんをご紹介します…!

「はーい、れんちゃんの大親友の梨花でーす!
今日はよろしくお願いしまーす!」
(大親友、ぅれしい…)

「ラーメンおいしそ!
ね、ね、マヤっち、どこどこどこ?」

ラーメン作るときに、ガスバーナー使ったから、
どこかに隠れているんだと思う…
ガスバーナー、結構大きな音がするんだ…
マヤーちゃんは大きな音が苦手みたい…
今日は天気もぃいし、帰りには会えると思うよ…

「三丁? れんちゃん、この石、なに?」
これは道しるべだよ…
この道は50年近く前に火事で焼けてしまった、天上寺とぃうお寺の参道だったんだ…
山門の仁王門まで残り三丁、一丁が約109メートルだから、約327メートルってことだよ…
「やったー! 残り300メートルか!
商店街より短いじゃん! それなら、私でも行けそ!」
あれ? れんちゃん、どうして笑ってんの? 行けばわかる?」

「はー。ようやく残り一丁かー。
急に登りになるんだもん。しんどかったよー。
さっきの道、はじめ平らな道で、楽勝だって思ったのにさー。
だかられんちゃん笑ってたんだね」

「おー。分岐点に来たー!
れんちゃん、どっち行けばいいのー?」
右だよ…!
左は青谷道…ふもと近くにカフェのぁる茶園がぁるんだ…
「抹茶パフェ大好きだよ! 神戸にも茶園があるんだ! いいね、いつか連れてって!」

「到着ー!
って、ここからまた登りー? この石段、終わりが見えないよー」

梨花ちゃん、がんばって…
ゴールは近づいてぃるよ…
それに…ぅん…!
ね…?

「すごーい! ホーホケキョ! これウグイス?
私、はじめて聞いたよ!」
ぅん…! 私も今年はじめて…! ウグイスさんの初音だよ…!

摩耶の大杉さま、ごきげんよう…
今日は、し、し、親友の梨花ちゃんをご紹介します…

れんちゃんの大親友の梨花でーす。
すごーい。大杉さん、樹齢千年だっけ…
もう枯れちゃってるのに、今も生きてるみたいだね!

そうなの…
ぁ…でも、大杉さんの根もと、荒らされちゃってる…

「イノシシのヌタ場だっけ?」
ぅん…でも、ここは掘り返して、ミミズさんや冬眠してぃた生きものを食べてたんだと思う…

ふひー、やっと着いたー!
ここが掬星台ー? カフェどこー?

梨花ちゃんぉ疲れさま…
ここは旧天上寺のぉ寺跡の史跡公園…
山頂はまだ先なんだ…まだ7、80メートル登る感じ…
「マジか!」

白木蓮、まだ蕾のままだ…残念…
梨花ちゃんに咲いてるところ見てほしかったな…
掬星台は駅からも見えてたタワーがぁるところ…
あと少しだから、がんばろ…

「ふぎゃ! 木が倒れて看板がペシャンコだ!」
ぅん…親子杉とぃうんだ…
6年前の秋の台風で倒れちゃったの…
自然災害の恐ろしさを知ってもらうために、そのままにして保存してるんだって…

「はー。やっと着いた…ここが山頂?
でも、まだこの先あるんでしょ」
ぅん…ここは奥の院…
本堂よりさらに山奥で、厳しい修行を積むための場所だったんだ…
でも、山頂は本当にすぐそこだから…

龍さん、今日もかっこいいね…!
ぅん、龍さんの形に似た木の切り株だよ…目のところに、石がはめ込んでぁるの…!

これが天狗さんを封じこめた天狗岩を祀る天狗岩明神で…

これがぉきつねさま…

梨花ちゃん、ぉめでとう、山頂に着いたよ…!
大丈夫…?
掬星台はもうそこだからね…

掬星台に着いたよ…!

「すごくいい眺め…!日本三大夜景だっけ?
夜に来たらロマンチックだろうね!
うーん。ここまで歩いてきてよかった! ケーブルとロープウェイで来たら、こんなに感動できなかったかも! れんちゃん、ありがとう!」
ぁりがとうなんて、そんな…梨花ちゃんががんばったからだよ?

「すごーい! 麓は桜が咲いているのに、山頂はまだ梅が咲いてる!」

「あ、にゃんこ! ね、ね、この子、掬星台に住んでる子?」

ぅん、昔はたくさんいたのに、今はこの子だけみたい…
あなた、また会ったね…今日はぉ友だちも連れてきたんだ…一緒にあそぼ!

猫さんと遊んだあとは、摩耶ビューテラス702に来ました…!
木彫りのカワセミさんがかわいいです…!

「やったー! お楽しみの摩耶山カレーだ!
いっただきまーす! うーん! スパイシーでココナッツの味もして、おいしー!
眺めもいいし、とっても映えるねー!
みゃこ先輩とエミリーにも自慢しよっと!」

梨花ちゃん、ぉやつにカステラ食べよ…!
桜ミルク味と抹茶味がぁるんだ…!

ぉやつも食べたし、それじゃ、下山だよ…!

よかった…今日は弘法清水の水が溢れてる…

「この岩場に隠れて鳴いてたカエルがいたんだよね」
そうなの…! 覚えててくれてありがとう…!

峠茶屋まで戻って来ました…
マヤーちゃん、あそぼ…!

「お、れんちゃんが呼んだら出てきた!」

「おっ、あっち行っちゃった。なにかもらえるのかな?
マヤっちはみんなの人気者だね!」

父が前回もお目にかかったベテランハイカーさんに、
峠茶屋から青谷道に抜ける道の話をうかがってぃるあいだに、
私たちはマヤーちゃんとたっぷり遊びました…

「このコ、ほんとうにれんちゃんのこと好きなんだねー!
さっきからずっと、あそんでーって、ゴロゴロしてる!」

「みゃん」
「ははは、図星っしょ! 照れちゃって、かわいい!」

「あ、れんちゃん、パパに呼ばれて行っちった!
女同士、ふたりだけのはなしだけどさ、マヤっち、きみのせいでれんちゃんとのデートの回数、減っちゃってさ、このコなんなのさーって思ってたんだからねー。ふふ。
でも、れんちゃん、冬、マヤっちに会えなかったとき、ほんとうに心配してたんだよ。ひな祭りに会えて、一緒にお祝いしたの、れんちゃん喜んでて、ほんとうに幸せそうだった。
そんなやさしいれんちゃんが、私も大好きなんだー。
ほら、マヤっち、シカトしてないでさ。これからはれんちゃん好き同士、仲良くしようよ!」

梨花ちゃん、ごめんね、ぉ父さんたちに呼ばれてたから…。
マヤーちゃん、梨花ちゃん、どうかな、仲良くなれそう…?
「にゃご、みゃん、まやん!」
うん、梨花ちゃんに、れんに、マヤーちゃん。三人ともこれからずっと親友だよ!

「みゃん!」
ぅん、マヤーちゃん、今日はありがとう…
ばいばい…また来るね…!

「マヤっち、またね!」

「摩耶花壇? 花壇があったの?」
「昔は、別荘や旅館を花壇って言ったみたいなの…
ここには宿泊施設やお茶屋さんがあったんだけど、廃墟になっていたのを、ボランティアのみなさんが建て直したんだ…
マヤーちゃんのぉ気に入りの隠れ家なんだよ…

「おー。神社まである! 高尾大明神? ご利益ありそ!
お参りしてこーよ!」

「虹の駅かー。シャッター半分降りてるけど、開いてんの?
お手洗いあるってほんと? 借りてこー!」

「ふー。ここもいい眺めだね。
れんちゃん、お手洗いよかったの?
お餅食べてきたから…?
どうして、お餅食べるとお手洗い行かなくてよくなるの?」
ごにょごにょごにょ…
「うん…うん…うん…
マジか!
お餅はすぐエネルギーになるし、からだの中に入るとポリマーみたいになって水分を吸収するから、トイレ行かなくてよくなるのか! これ、映画を見るときにも使えるね!」

「ここも虹の駅っていうんだ。摩耶観光ホテル前駅? ホテルあんの?」
うん…廃墟だけれど…
さっきのロープウェイ、ここはケーブルの駅…
梨花ちゃん、ケーブルで降りる?
三宮でアクセ見て帰りたいんだよね…
ケーブル駅の前からすぐ三宮行きのバスが出てるよ…
「ううん、いい! れんちゃんもひこちゃん、かぶちゃんに会いたいっしょ。それよりそのホテル見たい!

「軍艦ホテルって呼ばれてたんだ…」

「すごーい! 『デスノート』や『たとえあなたを忘れても』のロケ地なんだ…!
でも立ち入り禁止なんだね。マヤっちもあそこに住んでんの?」

おー。また廃墟だー!

ぅん…「バンガロー跡」っていわれているのが、この場所かも…
廃墟のまま撤去できないのも、まだ所有者の人がぃるからみたい…

「梨花ちゃん、この先、今にも倒れそうな朽木がぁるから、気をつけて…!」

「朽木って、どこ?」

今の切り株…
建設局かボランティアの方が安全のために切り倒してくれたみたい…
あそこに切った木が積んでぁるよ…
ぉ手洗いのこと優先で、このルートには危険なぁの木がぁったこと、忘れちゃってた…
行きは覚えてぃたのに…ごめんね…

ひこちゃん、かぶちゃん、また来るからね…!

「あおぞら展望所が夕空展望所になってるね。
とってもきれい!」
(ぅん…梨花ちゃんにはじめて会った日みたい…!)

「れんちゃーん、右と左、どっち行ったらいい?」
どっちでも大丈夫だよ…
右が朝来た道で、左がケーブル駅に出る道…
三宮行きのバス停はケーブル駅の前にもぁるけれど、右に行った神戸高校前のほうが本数たくさん出てぃるよ…
「じゃ、右に行こ! れんちゃん、観音さまにもご挨拶して帰りたいっしょ!」

梨花ちゃん、暗くなってきたから足もと気をつけて…
渓流の水でぬれて滑りやすくなってぃるから…

観音さま、今日も一日ぁりがとうございました…!

観音さま、今日はありがとう!
これからも私のれんちゃんをよろしく!
(私のれんちゃん…!)

「神戸高校の部活のみんなも帰っちゃったね…
この校舎裏の水仙の花さ、ピュアホワイトでシュッとしてて、れんちゃんにそっくり!」
もう、梨花ちゃんたら、またからかって…

(ぁ、また水仙…!
梨花ちゃんに水仙の花みたいっていわれた…!)

「これがれんちゃんの好きな坂道だね…
うん、巨大すべり台みたい! 神戸港にこのままダイブして、関空までジャンプできそう!」

神戸高校前まで来ました…
梨花ちゃん、三宮行きのバスが来たよ…
よ、よかったら、私も三宮まで付き合うけれど…
ぉ父さん、ぃいよね…?

ぁ、バス行っちゃう…!
「いーの、いーの! 今日はすっかり汗だくだしさ。れんちゃんも、お花の方にあいさつしたいっしょ
え? れんちゃんパパ、夕飯もおごってくれるの? ラッキー! れんちゃんお気に入りの神戸の町中華、行ってみたかったんだよね!」

「お花の方、お疲れさま! れんちゃんと違って、騒がしくてごめん!
でも、また一緒に遊びに行こーね!」

今日はぉ疲れさまでした…
またぉ山にご一緒しましょう…土曜日には来ます…

駅前のぽーとさんが満席だったので、夕飯は地元のファミレスになりました…
ドリンクは、私たちはドリンクバー、ぉ父さんが生ビールセットで…、
ぉ食事は…
私…ハンバーグかな…?
ぇ、梨花ちゃんも一緒…?

ねね、れんちゃんパパ、ビールおいしい?
やったー!
セットの唐揚げ、ゴチになりまーす!

ロボねこちゃんが、料理を運んできてくれました…!

「れんちゃん、スープ持ってきたよ!
じゃ、ハンバーグいただきまーす!
くーっ! 運動したあとのごはんは最高だねー!
れんちゃん、またハイキングに誘ってね!」
ぅん…! もちろん…!
今日はぁりがとう…!