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関西生コンのストライキ闘争について

2010年07月21日 | 政治・経済・労働組合
ストライキ話続く。


関西の生コン・セメント業界ストライキ闘争決行中
http://www.kannama.com/kusari/10.07/kusari10.7.html

 関西生コンはじめ生コン関連労働者のみなさんは、竹中工務店と大林組をぶっとばして、大幅賃上げ、労働条件改善を勝ち取ってくれたらうれしいね。

 『時代の求めにこたえて 武 建一対談集』(社会批評社)より。この意見には賛成。長くなるけれど引用しておきたい。

 「日本では99%が中小企業であり、日本の経済を支えているのは中小企業で、そこで働く労働者は大方4000万人以上いるわけです。ところが、その実態といえば、非常に不平等・不公平で大企業から抑圧されています。ですから、そういう構造を、つまり経済と産業を民主化しようという運動をわれわれは運動の中心に置いてきたのです。
 事業協同組合などの業者団体とわれわれ労働組合が一緒になって、例えば需要創出のために生活道路や下水道を完備させるとか、耐震補強性のコンクリートを使わせるとか、アスファルトからコンクリートに換えさせるとか、あるいはヒートアイランド現象を解消するために、保水率の高いコンクリートを使うことを提案しています。それは、国民の安心・安全を担保するということにつながります。
 同時に、消費者の安全と安心のために、品質管理を徹底するとか、品質保証システムをつくり上げていく。環境保全のための投資を各会社できちんとやる必要があるとか、新しい技術開発についての対応策を考え、人材を育成していく。新しい技術を開発するためのセンター、これは09年6月末に竣工した《協同会館アソシエ》につくっています。これらは、中小企業の事業協同組合と労働組合がともにやっている共同事業です。
 そういう共同事業を通して、労使の信頼関係を育ててきました。当然、配分を巡っては鋭く対立しても、それは単に個社を対象にするのではなく、業界全体のあり方、一口に言えば、独占資本―大企業と闘い、産業と経済民主化の方向で矛盾を解決していく。この運動路線においては、概ね中小企業の経営者の方とは基本的に合意できますので、こういう形の共同の学習会が可能になっているのです。」


 三菱鉱業セメント会長で、「首切り文平」こと日経連会長の大槻文平は、「関生労働運動に箱根の関を越えさせるな!」と呼号したという。1980年代のことだ。もうすでに関ヶ原や天竜川は突破したらしい。次は箱根を突破しよう。

 しかし生コン関連業界が、これからどうしていくのかという課題は別にある。大型公共工事に依存した産業体質では未来は感じられない。引用文にもあるように生活道路や下水道、地震対策やヒートアイランド対策に耐震性補強性や保水性の高いコンクリートに換えさせるなどの政策が重要だろう。

 ワールドカップ招致でFIFA視察団が来阪、梅田の大阪エコ・スタジアム(仮称)の建設予定地を視察したというニュースに、平松市長、何を考えているのかと思った。ガンバやセレッソ、在阪のJリーグもあるから有効利用できるかもしれない。しかし今の大阪はワールドカップを呼んだり、サッカー会場を作っている場合なのか。他にもっとやらねばならないことがあるだろう、と。

 ともあれ、仕事がなくなった日雇い労働者の仲間への手だて。ともかく飯だけは食えるようにしないと。今回のストライキでは、共産党系の建交労除く主要労組が揃っているのだから、立場の弱い人達のことを一番に考えてほしい。というわけで、関西生コン支部にカンパすることにします。

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