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2023年版 労働組合新人研修 まえがき草案(若い女性たちに)

2023年06月18日 | 政治・経済・労働組合
以下、6月末に予定する2023年の労働組合新人研修のレジュメ。

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労働組合入門


ようこそ、労働組合に。

この勉強会の目的は、新たに労働組合のなかまとなったみなさんに、労働組合の歴史や使命を学んでもらうことです。この勉強会を学んだ人の中から、将来の労働運動の担い手が出てくれれば、それに勝る喜びはありません。

労働組合の活動家にならなくても、労働者である以上、労働法制や労働者の諸権利と無縁ではいられません。労働組合を離れて、管理職になればなおさらです。労務管理・マネジメントも、後輩や部下を持つようになれば、必ず身につけなければならないスキルです。メンタルヘルス対策やハラスメント対策も重要です。

労働組合はマネジメントの勉強の場でもあります。

労働運動家としては、あまりうれしい話ではありませんが、一部上場企業の取締役の過半数が、労働組合三役という話もあります。当社でも、有能な管理職は、執行部やクラブなどで有能な組合活動家出身者ですね。

若い皆さんには、この職場に飽き足らず、新天地を求めて転職する可能性もあります。

われわれは若い人がこの職場に残って、業界の先輩諸兄が「業界の宝」と評してくださる「技術」を継承してほしいと望んでいます。しかし若い人たちが、新しい夢を見つけたのなら、あるいはもっといい職場を見つけたのなら、挑戦は応援していきたいと思います。

この世の中には、残念ながら、悪質なブラック企業も数多くあります。転職する場合にも、自分を守るために、労働者の諸権利について、しっかりと学んでおいてほしいと思います。この資料に、退職するときのアドバイスがかなりのスペースが割かれているのも、そのためです。

第二次安倍政権登場以降、保守派が台頭し、戦後憲法のもと培ってきた民主主義を否定し、人権や自由を制限し、軍備を拡大し教育・福祉・医療などを改悪する動きが進んでいます。

こうした社会の保守化・反動化も、社会から根絶すべきブラック企業を勢いづかせる一因となっています。

われわれ労働組合は、こうした社会の保守化・反動化を粉砕していくまです。

労組は自公政権、維新打倒、統一協会粉砕のたたかいを進めていますが、自民党・公明党、維新と、「家庭連合」を名乗るカルト集団・統一協会の共通点は「家庭」を社会の基本単位としてされていることです。そして、家父長主義のもと個人の自由、女性やちいさな人やしょうがいのある人(高齢者含む)の権利は制限され、「家庭」を通じて国家に従属させようとしているのです。

私が中学生だった1980年代の中学では、男子は「技術工作」、女子は「家庭科」でした。

1980年代当時は、教育現場においても、「料理や裁縫、洗濯はや掃除は女性の役割」という女性差別がまかり通っていたのです。

真の男女平等、魂の尊厳を求める、先輩女性たちの勇気あるたたかいを通じて、みなさんは学生時代、そうした女性差別を感じる機会はあまりなかったのではないかと思います。

しかし壊しきれなかった「ガラスの壁」は、社会の至るところに残っています。

今まで女性差別を知らずに育ってきたのに、就職に際して、また結婚・出産・育児で、多くの女性が差別に直面しています。

いまだに「女性は産む性」「家にいて子育てをすべき」という古く誤った家父長主義(おっさん主義)が社会の中枢を支配しており、近年、保守派の台頭にともない、さらに強まっています。

労働組合は、こうした差別・反動を許さず、女性の解放、労働者の解放をめざしてたたかいぬいていきます。女性の解放、それは男性の解放でもあります。権力におもねり、他者を抑圧するものは自由とはいえないでしょう。奴隷の管理主任になったところで、奴隷はあくまで奴隷です。社会の主人公は男女を問わず労働者階級です。今は賃金奴隷に追いやられ、男女の性差別を固定する資本主義社会の揚棄をめざし、労働者階級に属する人すべての解放をめざしてたたかっていきます。


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