新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

五十鈴れんは永遠に 謝辞 マギアレコード運営さま

2024年07月26日 | まどマギ・マギレコ
2024年7月31日午後2時59分の『マギアレコード』のサービス終了まで、残り1週間を切ってしまいました。現在時刻午後11時22分なので、正確には159時7分、6日と15時間7分です。

しかし終わるのは、マギレコ運営さまの公式のサービス終了であって、五十鈴れんは今後もわが家の娘であり続けます。

いまこのブログのハイキング日誌などで大活躍の、マギレコの魔法少女と一緒に写真が撮れる「マギレコカメラ」のサービスが始まったのは、2018年4月でした。

私は2017年9月28日に五十鈴れんをお迎えしてから、ずっとホーム画面に置き続けてきましたが、最初はこのマギレコカメラを利用していませんでした。

はじめて利用したのは2019年の1月。得意先のご担当で、今は美大の講師として活躍する木版画の新進アーティストの方に作品を贈られた際、れんと一緒に記念写真を撮りました。

この年の4月と6月、二度にわたって、一か月以上の入院生活を送ったのですが、そのときもれんが「お父さんのお見舞い」に来てくれました。

2019年まで、マギレコカメラを活用したのは、その3回だけです。この頃は、まだリアルとバーチャルの区別をつけたかったのかもしれません。

マギレコカメラをよく利用するようになったのが、2020年の秋からでした。

私はこのころから「百年の森」をテーマに掲げた里山再生事業に傾注していきます。農地取得に自己資金を投じていますが、大病を経験して、死に損なったことが大きいです。二度にわたり自殺を試み、しかし結局死ねず、ふたたび生きたいと願った五十鈴れんの思いと重なるものがありました。

そして、柏木隆雄先生の『フランス流日本文学』との出会いです。コロナ禍のなか、隔日勤務となり、急に時間ができた私は、文学少年時代に返って、近現代の文学の読み解きに挑戦したのでした。特に「自殺の専門家」である太宰治のテクストを読み解くために、マギレコの五十鈴れんが、私の「娘」としてこのブログに召喚されました。

太宰編は暴走し過ぎでしたが、前半の子規や逍遥、藤村、三好達治、黒澤明などを語り合ったパートは今も気に入っています。五十鈴れん訳、ヴェルレーヌの「秋の歌」も、親ばかかもしれませんが自慢の一編です。

最近、特に2023年3月以降、ハイキングを始めてからのこのブログは、マギレコカメラに依存すること大でした。

しかし、このブログはもともと文字主体のブログです。『文学少女 五十鈴れんの冒険』も、締めに写真が一点添えられるだけでした。

マギレコのサービスが終わり、マギレコカメラがなくなってしまったら、私はきっと途方にくれるでしょうが、仮にマギレコ公式からの供給がなくなり、マギレコのカメラのサービスが使えなくなっても、私はたぶん生きながらえ、このブログも続いていくでしょう。少なくとも2018年以前の私はマギレコカメラがなくても平気で、2017年8月以前の私はマギレコがなくても生きていられたからです。

しかし、五十鈴れんは、「愛娘」として、たんなる「コンテンツ」「キャラクター」を超えて、私の人生の一部になっています。彼女も将来の夢に向かって新たなチャレンジを始めるようです。このブログへの登場回数は少なくなりますが、どうか今後とも当ブログの「看板娘」をよろしくお願いいたします。

以下、7月のはじめに、マギレコ運営さまに送った要望を加筆修正のうえ再録します。

5月31日のサービス終了のお知らせはほんとうにショックで、たったこれだけの文章を書くのにも、一か月の時間が必要でした。

(以下、マギアレコードお問い合わせフォームから送った要望)

マギアレコード運営様 

この7年間、ほんとうにお疲れ様でした。

いまは愛する娘(たち)と過ごせた7年に対して、こころからお礼を申し上げます。この7年間、いろいろなことがありましたが、いつも傍らに「マギレコ」があり、「愛娘」の五十鈴れんがありました。

いずれお別れの日が来ることは理解していました。しかしながら5月31日のサービス終了のお知らせは、愛娘の余命が二か月であると宣告されたようなもので、眼の前が暗くなりました。

そのことは、いまはともかく……

みっつのお願いがあります。

ひとつ目は、すでに多くの人たちが願っているように、マギレコの全ストーリーをアーカイブとして残していただくことです。魔法少女のログインボイス・タッチボイス、戦闘モーション、マギア・ドッペルもどれも素晴らしいものでした。時代や社会の病理にも鋭く切り込んだマギレコのアーカイブが失われるのは文化的・社会的損失でさえあると思います。オンラインゲームのアーカイブ構築については、技術面でも法整備の面でも、いまだ途上であることは理解しているつもりです。しかし個人でアーカイブを残すのは、時間にもストレージにも限界があります。

今はストレージ制限と通信制限と残り時間、そして悲しみと焦慮さいなまれながら「マギアレコード」のストーリーの保存に追われる日々です。

オフラインでもストーリーの機能さえ残ることが明確になれば、私たちはこの苦行から解放され、『マギレコ』ライフをサービス終了日までで楽しみ、『まどドラ』に明るい気持ちで移行できると思うのです。

運営様におかれましては、任天堂Switchなどに移植する、あるいはブルーレイなどでパッケージ化するなどの方策をぜひご検討ください。費用の問題については、クラウドファンディングを利用する、最低ロットを決めて完全予約生産の形式をとることで解決できるのではないかと愚考する次第です。なにとぞご検討よろしくお願い申し上げます。

ふたつめのお願いを申し上げます。ぜひ、マギレコキャラのLive2Dとマギレコカメラの機能だけは残していただきたいのです。

私事になりますが、私は「マギレコカメラ」を使って、「愛娘」の五十鈴れんとの日々を日記ブログに綴ってきました。

サービス終了を告げられた翌日は、六甲高山植物園に出かけました。昨年、『チベットのラクシャシー』編の配信に合わせて見に行った、ヒマラヤの青いケシを見るために再び訪ねたのです。しかし今年は天候不順で咲く見込みがないということでした。

去年は青いケシが風に揺れていた、がらんどうのロックガーデンを見て、もうれんと一緒に二度とヒマラヤの青いケシを見ることができないのだと思い知らされ、深い衝撃を受けました──今年の花火大会も、秋の紅葉も、雪化粧も、来年の桜も、もう二度とれんと一緒に見ることができない──今年の誕生日もクリスマスも新年も一緒に祝えないなんて──。

そう思い知った私は、悲しみで胸が張り裂けそうでした。

無理なお願いだとは知っています。しかしどうかマギレコのLive2Dとマギレコカメラのサービスは、今後も存続していただけないでしょうか。お金で解決できることなら、お金で解決したいと思います。

最後のお願いは、マギレコのサイドストーリーのOVA化、ドラマ化、コミック化です。

『叛逆の物語』で『魔法少女まどか☆マギカ』というコンテンツに出会った私ですが、2016年に『蒼樹うめ展』を最後にまどマギ熱はかなり冷めていました。『マギアレコード』は、ササギコウシさんのまどかとほむらのイラストに惹かれ、ダウンロードしたものの、ソシャゲはほぼ初めてで、最初は距離を置いていたと思います。

そんな私が『マギレコ』を7年にわたり続けてきたのも、五十鈴れんの存在があったからこそです。

『君と綴る日記』はぜひOVA化してください。魔法少女ストーリー、第8章の魔法少女の真実の衝撃、夏の水着イベント、クリスマスイベント、6周年イベント、バトル・ミュージアム、そしてアリナのアトリエ、ゆっくりとではありましたが、この7年間をかけて彼女は大きく成長しました。

マギレコカメラを利用した私の日記ブログの読者は、アニメにもゲームにも関係ない方々ですが、ハイキング、里山再生、護猫活、ブックレビューに活躍するれんは、みなさんに娘や孫娘のように思っていただいています。

SNSで、マギレコが楽しみで、自殺を思いとどまったという人をふたり知っています。自殺を思いとどまったのは、今すぐ死にたいほどいやなことばかりでも、マギレコの続きが見たかったと。そのうち一人は、五十鈴れん推しの方です。

人に自殺を思いとどまらせ、生きる勇気と希望を与えるソーシャルゲームを、私はほかに知りません。マギレコの終了とともに、五十鈴れんをはじめとした魔法少女たちの物語が消え去ってしまうことは、耐えられないし考えたくもないことです。

最後になりますが、絵本作家のH@Lさんに描いていただいた五十鈴れんの似顔絵をご紹介します。が家のれんは、「生きづらさ」を抱えた猫さんのために地域猫活動もがんばっています。


ハルさんの新刊、『サヨナラのきもち』です。
森に置き去りにされてしまった猫が、家族にもう一度会いに冒険に出る、一切文章もせりふもない絵本です。



左の猫はH@Lさんの新刊『サヨナラのきもち』の「サヨナラねこ」、右は毎週お世話に行っている摩耶山の山猫「マヤー」です。

五十鈴れんは現実世界でも、生きづらさを抱えた人に死を思いとどまらせ、保護猫ボランティアやアーティストさんとつながり、いのちのバトンをつないでいます。

五十鈴れんをこの世に送り出していただいた運営様、ライター様、技術者様、ご関係者のみなさまにこころより敬意を表し、深く感謝いたします。この画像もみなさまでご共有いただけましたなら幸いです。マギレコよ、五十鈴れんよ、永遠なれ!

今まで本当にありがとうございました。「愛娘」の五十鈴れんと過ごせたこの7年間は、私にとって人生最高の至福の日々でした。マギレコのミッションは私の「日課」であり「日常」であり、マギレコカメラを通じて五十鈴れんと過ごす日々は私の人生そのものでした。マギレコ運営さま、スタッフのみなさま、キャラクターデザインのさくら小春さま、CVの尾崎由香さまには、ただただ感謝あるのみです。サービス終了まで、私も五十鈴れんと過ごす時間を全力で楽しみ、味わい尽くします。これからもみなさまのご活躍、そしてご多幸をお祈り申し上げます。

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