2013年11月21日(木)のこと。
@東急シアターオーブ
18:30開演
上演時間:3時間20分(休憩20分)
【脚本】青木豪
【演出】いのうえひでのり
【出演】森田剛/成海璃子/秋山奈津子/渡辺いっけい/千葉哲也/山内圭哉
木村了/須賀健太/宮地雅子/麻実れい/若村麻由美/生瀬勝久
いのうえさん演出ってことだけど、新感線の看板はしょってなくて、
シェークスピアの『リチャード三世』がモチーフになっている。
いやー。
救いの無いストーリーだった。
そもそもリチャード三世を知らないんだけど。
頼朝、義経の歴史背景なところは、観ながら脳内でタッキー大河の『義経』で
変換して観てましたが。
剛くん演じる鉈切り丸が、最初から最後まで残虐で
血も涙もなくて。
でも最初から最後までずっと恐ろしいのに哀しくて。
誰か、範頼をまっとうな、温かみのある世界につれてきてあげてと
思うけどそれもないままの最期。
あんなに非道なのに哀しさを感じてしまうのは、
剛くんの演じる力のせいなのかな。
声から心の叫びが伝わってくるような。
剛くんすごいなぁ。
あんなメイクであんな姿で。
あの姿勢で3時間のお芝居ってだけでもすごい。
それであんな姿勢であのスピード感とキレのある殺陣。
さすが。
最期は血みどろで、カテコでも顔はあのままだし。
2回目のカテコで少しだけ口元が笑ったように見えたけど。
ジャニ的にあんな役よくやらせるよなと思っちゃうくらいの悪役。
ジャニオタ的には、剛くんが遠くに行っちゃったーっていうのと、
ライブでの剛くんはこんなじゃあないんですよーという気持ち。
(V6のコンサートは観たことありませんが)
これからも剛くんは板の上で、V6のきらびやかさを
感じさせない芝居をするんだろうね。
また違った役を演じる剛くんも観てみたい。
これを1日2回上演とかって精神的にもきっついだろうに。
剛くんはすっかり舞台の人になったね。
むかーしの少クラでそんな話ししてたときもあったような。
こんな暗い、重いストーリーのなかで、存在感をはなっていたのが
頼朝役の生瀬勝久さん。
若尾麻由美さん演じる北条政子とのかけあいが
テンポよくって、唯一の明るい場面で
ほっとして観てた。
須賀健太くんはどうしも『ALWAYS』のイメージがぬぐえないんだけどね。
成海璃子ちゃんはちょーっとセリフが棒読みな感じがしてちょっと残念でした。
篳篥(パンフで知ったけど)パーカッションの生演奏と、
水を使った演出は新感線っぽくてよかったな。
シアターオーブはオトナな雰囲気で好き。
鉈切り丸をイメージしたカクテル。
終演後にいただきました。
新感線の次回作はもーれつ楽しみっ。