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花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

花友と柿平と星野の節分草を巡る

2020年02月24日 20時11分36秒 | 自然観察
23日、花友と花友のお父さんを含めて、総勢4名で佐野市の柿平と栃木市の星野の
節分草自生地を巡ってきた。
1回目の観察は早すぎて花が少なかったが、「花と低山を目指して」のブログに
節分草の花がアップされたので、それをメールで伝えたら、行きましょうという事になり
総勢4名の花旅となった。
柿平に着くと、何桜かは判らないが、桜が満開で出迎えてくれた。
思いがけない出会いにIさんのテンションが上がり、すごいすごいと見入っている。


佐野市柿平の節分草自生地の前に満開の桜があった
こんなに早く桜に出会うとは予想もしなかった。
寒桜の一種なのであろうか。


柿平の節分草、ちょっと萼片が幅広いタイプだが美形である

節分草は日本特産の多年草で、石灰岩地を好む性質がある
自生地は関東以西と言われている
和名は節分の頃に咲くのでその名があるという。
根生葉は3全裂し、茎の先につく葉は柄が無く2個対生し
葉は3深裂し長さ巾とも3~4cm>
花柄の先に直径2cmほどの白花をつける。

花は花弁状の5個は萼片で、花弁はその内側にあり、2~4裂して
先端は黄色い蜜腺に変化している。
その内側に紫色の雄しべが多数あり、その中心に雌しべが2~5個ある
受粉すると花弁状の萼片は落ちて、雄しべと雌しべが残る
やがて花が終わり、果実が育ち始め、長さ1cmほどの袋果となる
袋果が熟すと割れて、中からいびつな球形の種子が出てくる

以上が基本的な節分草の特徴だが、自生地の群落の中には、突然変異
の様な変わった花もあるので、それらを見つけるのも観察の楽しみである

萼片に切れ込みの多いタイプ


萼片の一部が緑色の葉に変化したタイプ
花は元々葉っぱが変化したものと言われているので、花友は
これを「先祖返り」と呼んでいる

節分草の横顔


節分草の群落


帰りに柿平の桜をもう一回撮影 こんなに早く桜見物できるとは 良いね!!


星野に向かう道路は、石灰を運ぶトラックが多いので、道路が白っぽい
四季の森の駐車場に着いたら、天気が良いのだが風が吹き荒れて寒い
木々が風にしなって、砂埃も立っていた。花の撮影には最悪だが出直しが
きかないから仕方が無い。
右の杉林の自生地に入ると、豪雨で流れ出た砂利の間から、けなげな節分草が
花を開いていた。
自生地の半ばの右上に、黄色い外来種の黄花節分草が見えていた。
個人種有の土地では、なにを植えようと自由であろうが、日本特産の節分草との
交雑が気になるのである。

黄花節分草が遠くに見えている (望遠で撮影)


萼片が多数の節分草、


ロウバイと紅梅が競演していた


早春に咲く節分草と福寿草をいれて


八重咲き首長タイプ


萼片巾広タイプ


八重咲きタイプ


萼片が重なる八重咲きタイプ

昼に近い時間だったが、星野のおそば屋さんは混んでいるいるようなので、昼食は後にして
かたくり山の座禅草とコセリバオウレンを見に行く事になった。
かたくり山の入り口にある募金箱に、100円の募金をして座禅草のある沢に登った
多分、最奥の家の方が刺したと思える棒が座禅草の株脇に刺してある


座禅草の花、苞の中の肉穂花序に、ポツポツと出ているのが花で、1本の雌しべと
4本の雄しべがあり、淡紫色の4枚の花被片からできている

近くに緑色のような座禅草もあったが、私の写真はピンボケだったのでNG


コセリバオウレンの雄花
花友のIさんが、葉っぱの付き方を1回2回3回と数えて、確認している
筑波山系のコセリバの自生地には、2回3出のセリバも混在しているので
Iさんに確認をお願いした経緯があったからだ。

コセリバオウレン、上は両生花で下は雄花


かたくり山の直前にある紅梅が見事である


かたくり山からの帰りに見た星野の早春の風景はのどかで美しい

結局 昼食は、大柿の蛍の里の小さなおそば屋さんになった。
混んでいたが、先客が席を譲ってくれたので、なんとかおそばを食べることが
できたのだった。
席を譲ってくれた子連れの女性に感謝!!

追記、引用した「花と低山を目指して」のブログを書かれているkotsunagi567さんとは
何度か一緒に花巡りをした事もある方です
星野で写真を撮っていたら、若い女性がデジ一眼を2台下げて写真を撮っていた
跡で話しを聞いたら、新聞赤旗の記者だという。写真も記事も一人で書くらしい。