花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

浅春の沼ッ原から初夏の那須フラワーワールドを巡る

2017年05月21日 20時53分46秒 | スポーツ・トレッキング
5月20日、7時過ぎに自宅を出て、上三川(かみのかわ)から高速に乗り
黒磯で降りて、板室温泉経由で沼ッ原湿原に向かった。

このコースは牧場の多いところを走るので、北海道の富良野を彷彿させる
広々とした牧草地の高原を走る。
澄み切った空と緑の丘、実に気持ちがいい。私の大好きなコースだ

どこかで気温24度の表示が出ていたから、すでにそれ以上の気温になって
いる事だろう。
こんな時は、自作自演の歌を歌いながら風を入れて走る

~誰にも知られず 花開き
~誰にも知られず 散ってゆく
~花よ 花よ 野の花よ

10時ごろ沼ッ原の駐車場に着いた。20数台はあったかな
ここは面白いことに、みんな駐車場の外周に沿って止めている。
誰も真ん中には止めない。
私も外周の柵に向かって止めた。

ムシカリの白い花が満開で、林の中に咲いている。
足元にはタチツボと思われるスミレの花が咲き乱れているが、他には
花がない。
マイズルソウの小さい葉っぱは沢山有ったが、花芽はまだでいない。

途中から石を敷き詰めた階段道になると、みんな考えることは同じで
笹の土手に立派なふみ跡道が出来上がっていた。

湿原につくと、そこはまだ春の始まりで、一面枯草模様の原っぱが
広がっていた。
それでも沼ッ原湿原の奥に、流石山から大倉山に続く残雪の峰々が
青空の中に見えるさまは、一服の絵のようで私は満足だった。


湿原と残雪の流石山や大倉山の展望1


庭園のような池を入れて


雲一つない青空とは、まさにこのこと。最も雲一つぐらいある方が、、、(笑)


展望デッキからの眺め

参考のため、沼ツ原湿原の木道からの展望図を掲載します


ここからは左奥の三倉山は隠れて見えないし、


南の調整池の下の木道脇に咲くミネザクラ


水芭蕉もピークを過ぎていたが2株ほど咲いていた


この時期に多いのがハルリンドウ、湿原のあちらこちらに咲いていた


コバイケイソウの芽だしが始まっている


水門に続く池には、クロサンショウウオの卵のうが沢山ある
この白い一つの塊に沢山の卵が詰まっている。


木道の入口付近に多いのがコキンバイという黄色い花


ヒメイチゲも入口付近に多い花だ。
この花も白い花弁に見えるのが萼片で5個ある
葯の色が白いので、萼片に重なると見えにくい。。


立ち枯れの木に寄り添うようにミネザクラが咲く


花もきれいだが、ピンクの蕾もかわいいミネザクラ
私はミネザクラと呼んで親しんでいるが、正しくはタカネザクラと
呼ぶのが正解である。バラ科サクラ属で桜の野生種の一つ


沼ッ原湿原ではおなじみのベンチ前の立ち枯れの木と西ボッチの山


ベンチの先の石のある池にもサンショウウオの卵のうがある
気持ち悪いという人もいるが、サンショウウオは天然記念物である


乾燥化で心配された沼ッ原だが、水あると庭園のような池になる
後ろ右に見えるのが白笹山で、左は日の出平の尾根である


小川の対岸に咲くハルリンドウの鮮やかなブルー


小川の池の向こうに見える日の出平の尾根と山麓の緑が美しい
この沼ッ原にカラマツが多いのは、昭和20年以降にカラマツの
植林が行われたことが関係しているかもしれません。
明治から昭和20年代にかけて、ここは馬の牧草地として利用
されたそうです。
カラマツの植林の時に、排水路が魚の骨状に掘られたそうです


中央の横断する木道から満開の桜が見えました
望遠でアップするとミネザクラのようです。


カエルの鳴き声がしきりにするので、池の向こう岸を見ていると
何か動いています。
肉眼でははっきり判らないので、カメラの望遠レンズで覗いてみると
ヒキガエルのようです。


少し奥に移動した右の小川にもヒキガエルの群れが集まっていました
これはその中の一匹を撮ったもの


雌を探して現れた東ヒキガエルの雄
丁度その場に来たグループの人に教えて眺めていると、ヒキガエル同士で
背中に抱きついたりしています。
俗にいう「ガマ合戦」で雌をめぐって雄同士が争います。
ガマ合戦は数日から一週間程度の短い期間で行われるので、めったに
お目にかかれません。
そういう意味では、これを見られたのはラッキーですね。


そらを猛禽類と思われる鳥が飛んでいます。


ふかふかのコケの中に咲くハルリンドウがありました


帰る前に白笹山の登山道を少し登ると、鉄板敷きの橋の付近に
バイカオウレンの咲き残りがありました。
この花は、葉は光沢のある5枚の小葉からなり、それで別名を
五加葉黄蓮と呼ばれる。

暑さでダウンしそうだったので、日の出平のミネザクラを見に行くのは
やめた。
それは後でじっちゃんさんのブログを見て正解だった事を知った
じっちゃんさんのブログ「 なすのめぐみ 」
じっちゃんさんとは、何年か前、日の出平で出逢い南月山まで一緒に
歩いたことがある。
そのご、じっちゃんさんは山の会に入り、本格的な登山を始められた
今では、私が手が出せないような山にも登られている。
ブログのタイトル「なすのめぐみ」は、おそらく那須地方の自然の恵みを
たたえてつけられたと想像している。。。

折角遠い那須まで来たので、午後は山に登らず、花と那須連山の写真が
撮れるという「那須フラワーワールド」に行くことにした。
とここまで書いて、ブログタイトルの間違いに気が付いた。
「那須フラワーガーデン」と最初書きましたが、正しくは「那須フラワーワールド」
です。
訂正してお詫びします。ボケ爺をお許しください。

那須フラワーワールドについたら、正面から入れず裏の駐車場に回された
ここの入園料は、花の時期によって多少額が変わる
チューリップのピークが過ぎていたせいか、700円であった。


花園の向こうに残雪の那須連山が見えたが、午後のカスミでぼやけている


丘の上から見下ろす花園と那須連山

フラワーワールドの丘から眺める那須連山の展望図

ゴンドラ山麓駅とあるのはマウントジーンズの事

上の展望図に続く右側の部分の展望図









正面から入った休憩舎の後ろに見えるのが、展望図2の大白森山から右の部分だと思う















帰路、つくば市作谷(つくりや)でみた夕日、帰りは千振り牧場のそばから一般道を走り
4号線経由で帰ってきた。

これにてひとまず終了