[ニューヨーク 5日 ロイター] - 米国の有名ファッションデザイナーで、人気ブランド「ケイト・スペード」を立ち上げたケイト・スペードさん(55)が5日、ニューヨーク・マンハッタンにある自宅で死亡しているのが発見された。
ニューヨーク・デイリー・ニュース紙によると、この日朝に自宅を訪れた家政婦がスペードさんが首をつっているのを発見したという。
「ケイト・スペード」は年齢層が若めの働く女性にも手が届く価格帯、鮮やかな色合いでクリーンなスタイルが特徴で、ハンドバッグや洋服、アクセサリーなどで広く人気を博した。
昨年には米高級皮革ブランドのタペストリー(旧コーチ)<TPR.N>が、ミレニアル世代の顧客獲得に向け「ケイト・スペード」ブランドを総額24億ドルで取得した。
訃報を受け、ファンはソーシャルメディア上に自分の使っているハンドバッグの写真を投稿し、スペードさんの死を悼んだ。クリントン元米大統領の娘のチェルシー・クリントンさんもツイッターへの投稿で「大学時代に初めてケイト・スペードのハンドバッグを祖母に買ってもらった」とし、「今もまだ持っている」とつぶやいた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180606-00000016-reut-ent
コーチがケイト・スペードを買収したワケ
24億ドルで買収、ミレニアルに照準
[8日 ロイター] - 米高級皮革ブランドのコーチ<COH.N>は米ファッションブランド、ケイト・スペード<KATE.N>を現金24億ドルで買収すると発表した。
買収額は1株当たり18.50ドルで、これは5日のケイト・スペード株の終値に9%上乗せした水準。
ケート・スペードのハンドバッグは、さりげないロゴやカラフルかつ個性的なデザインでミレニアル世代の間で人気が高い。コーチは買収により、若い世代への浸透を図り、収益押し上げにつなげたい考え。
コーチのビクター・ルイス最高経営責任者(CEO)は電話会見で、「(買収により)新規顧客の開拓が可能になる」と指摘。米国にとどまらず、欧州やアジアのミレニアル世代の間でも高い人気を集めていることが、ケイト・スペードを買収する動機となったと説明した。
コーチによると、ケイト・スペードの顧客のおよそ60%がミレニアル世代。北米以外の売上高が全体の約15%を占める。
コーチは高級ブランドとしての地位復活を目指し、ディスカウントの抑制や販売網の絞込みを進めており、こうした戦略に沿って、ケイト・スペードの百貨店販売やオンラインでの期間限定セールを縮小する考え。一方で、アジア、欧州でのブランド展開は強化する。
アナリストからは戦略的な相性が良いとして、おおむね買収を評価する声が上がっている。
ロバート・W・ベアードのアナリスト、マーク・アルトシュワガー氏は「ケイト・スペードは商品展開、顧客基盤の観点でコーチとの補完性が高く、シナジー効果が期待できる」と話す。
ただ、ケート・スペードは足元、競争激化や百貨店への客足減少により業績が低迷。2月には身売りを求める米ヘッジファンドのカエラス・インベスターズの圧力を受けて、戦略的選択肢を模索すると発表していた。
買収は2017年第3・四半期に完了の予定。コーチは買収により、2018年度調整後利益の増加を見込む。買収完了後3年以内に、5000万ドルのコスト削減が可能になる見通しとしている。
ケイト・スペードは、2007年に自身のブランド「ケイト・スペード ニューヨーク」を去ってから、約8年後となる2015年に満を持して新ブランド「フランシス ヴァレンタイン」を夫と立ち上げていました。
彼女らしいウィットに富んだデザインでデビューしました。
その後、ニューストピックスはあまり聞こえていなかったですが…訃報が届き残念です。