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ユウマの散歩道

登山や猫、北海道の風景などを紹介しています

雪の遺書

2013-06-03 21:31:35 | 
日の出時刻が早くなり、今では4時前に明るくなっている旭川です。
当然、夕暮れ時刻が遅くなり、今が一番、遊べる時間の多い季節。
男子たるもの、心の虫が騒ぐ季節でもあります。

どこかの河岸(かし)に行かなきゃ!と心が騒ぎます。
可愛い子ちゃんに「きゃ!」といわれることをするのです。
焦る反面…仕事は、なくなりません。きゃ!い~んと遠吠えしたくなります。

本来は、妻にサービスしなけないのですが、会社にサービスしてばかり。
ま、いいでしょ。しかたありません。もう少しです。
もうヒト頑張り!…ちょちょいとしましょう。

さてきょうは、そのようなフザケタ頑張りとは、次元の違う頑張りをした若者のお話です。

「雪の遺書」澤田義一



登山する人ならば、一度は聞いたことがある本と思います。
かの有名な登山写真家、市根井孝悦(いちねい・こうえつ)さんが、衝撃を受けたと道新の連載で紹介していた本でもあります。
現存する冊数が少なく、図書館では外部に貸し出ししないほどの貴重な本です。

昭和40年3月、まだ雪深い日高山脈にある札内岳を目指した北大山岳部のパーティ6人が、十の沢で発生した大雪崩に巻き込まれ、雪洞ごと埋まってしまってしまいました。
5人が即死、1人生き残ったリーダーの沢田義一さんだけが、生き埋めにされた雪洞の中に取り残され…4日間も必死に脱出を試みていた、…らしいのです。
というのも、その事実が判明したのは6遺体が発見され、沢田さんの周りだけに2メートルの空間があったから。
とどめの証拠は、地形図の裏に書かれた彼の遺書が、服の中から発見されたからでした。

彼は、ナタで2メートル四方の円形な空洞を掘っていました。
最初は、身動きすらできない雪詰空間を、ちょっとずつ広げて…
発見された遺書は、これです。



一緒に発見されたカメラに収められていたフィルムの画像と遭難現場です。



詳しくは、札幌南高13期東京同期会さんのHPに掲載されていますので、興味がある方はそちらをご覧下さい。

遭難する時には、必ず原因があります。
斜面の上部に掘った雪洞でした。
そこまで来るはずのない雪崩が雪洞を押し流したのです。

未曾有の震災、津波に似ている気がします。
生きていれば、70歳になろうかという沢田さん達。
運命としかいいようのない、事実がそこにありました。

わたしは当時8歳。

これからも気を引き締めて登山します
(#^.^#)↓↓↓↓↓↓

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
雪の遺書の朗読会 (十勝岳)
2015-07-01 09:51:10
突然のコメントで失礼ですが「雪の遺書」検索中に辿り付きましたので・・・
初めまして十勝岳と申します。
明日、札幌の渡辺淳一文学館にて朗読会があり拝聴して来ます。登山をなさるとの事ですが、これからもどうぞ気をつけて楽しんで下さい。
画像の大きさと鮮明さで(勿論、文体もギャグも(笑))拝見するのが楽しみですので宜しくお願い致します。
返信する
朗読会 (十勝岳さま)
2015-07-01 19:45:23
こんにちわ。初めまして。
つたないブログにご訪問くださり、ありがとうございます。

朗読会に行かれるのですね。
中身を読むと親の気持ちが、心に染み入ることと思います。
登山する者として、家族の大切さを忘れてはいけませんね。

…>これからもどうぞ気をつけて
コメントと合わせ、重ねてありがとうございました。気をつけます。
返信する

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