我慢を身に着ける

わが社は毎年、仕事納めの日は早上がりができます。
なのでわたしは28日の朝、妻と一緒に帰る約束して家を出ました。
妻は義母に面会する日だったのです。

いつもの午後5時上がりならば、待ち合わせ場所は固定しています。
しかし、早上がりできるため、いつもの待ち合わせ場所では、都合が悪いことになりました。
わたしが時間を持て余すのです。

そのため出がけに「仕事が終わったらメールするから、あとで待ち合わせ場所を決めましょう」と声をかけたのでした。
妻は「うん」と返事をしたので了解した、はずでした。

で午後3時半に仕事が切り上がり、「いま終わったよ～。待ち合わせ場所はどうする？」とメールを打ちました。
しかし、待てど暮らせど返事がありません。

あまりに返事が来ないため、４時になり「万が一があっても困る」と不安がよぎりました。
「どうしたの？何かありましたか？」とメールを打ち、電話もかけてみました。
電話は、呼び出し音が虚しく繰り返すばかりでした。

「ええええええ!!!」と一挙に胸騒ぎがしたのもで、まずは愛車を義母が暮らす老健施設に向かわせました。

義母の施設は、真駒内の山奥深くにあります。
そしてその日は運悪く！羽生くんが、真駒内アイスアリーナで優勝した次の日でした。
しかも仕事納めで帰省する車や買い物客が重なります。

地下鉄真駒内駅からアリーナまでは、どこの道も歩道でさえも芋を洗ったような状態。
おまけに路面は、アイスバーン上にウッスラ粉雪をまぶした超超超！ツルツル状態。
タイヤが滑りましたネ…。

いつもなら30分で着くところを1時間以上かけて真駒内駅に着いたところ…スマホが震えました。

「あ、ゴメン。地下鉄に乗って大通まで来ちゃった。」(てへペロ)

わたしの心配を他所に、我妻はなんともお気楽な性格です。
しかし、わたしは怒りませんでした。
何事もなくて良かったのです。

わたしがここで怒っても仕方ありません。
妻に悪気はないのですから。
たとえわたしが、仕事の終了メールを打ったのが…大通りから5分の場所だとしてもです。

妻の無事な声を聞けて安心しました。
「あ、そうだったんだ。じゃ、いつもの場所で待ち合わせしようね。いま真駒内だからちょっと時間がかかるよ。」と電話を切りました。
男は我慢強くなくちゃいけません。



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介護じゃなく、介助にしよう

冬休みに入った末娘は、きょうも外へバッチリ！オメカシしてお出かけです。
しかし、使った茶碗は洗わないし、布団は寝たままで部屋は片付いていないし、食べたキャラメルの袋はそのままテーブルの上だし。
まったくこんな娘に育てた親の顔が、見たい！…(あ！俺だ。はぁぁ…

子育ての苦労は無くなりそうにありませんネ(笑)。
でも子育ては楽しみに近い苦労ですから許せるのです。
親の介護は溜息が出ますねぇ…。

先日、股関節の痛みで歩行困難になり、やっとのことで整形外科を受診した実母に転院を進めました。
レントゲンが1台しかない近所の整形外科だったため、3カ月を経過しても血液検査しかしない状況に疑問を抱いていたのです。
痛みは和らいだようですが、反対側の膝まで痛みだし、浮腫みで歩行に不自由する具合です。

しかし応えは

「わたしの場合は大丈夫だ」(どこをどう解釈すれば大丈夫なのでしょうか…)
「少し回復して杖を使えば歩けるようになったから！」と頑(かたく)なに転院を拒否するのです。

介護保険を使って看護士さんにリンパマッサージを受ければ随分違うだろうにと思います。
リハビリ施設や理学療法士もいない医院ですからね。
仕方ないのです。

まったく知ろうとしない無理解な態度にトホホと泣けてきます。

先日、北海道新聞の連載で息子が母親に受診を勧める場面が載っていました。
「考えておくわ」「やっぱりいい」「チャンと自分でできている」
我が家とまったく同じ状況に大笑いが出てしまいましたね。

ヘルパーさんを頼むにしても、訪問診療を受けるにしても、ショートステイを使うにしても要介護認定を受けなければ介護保険は使えません。
要介護認定を受けるためには、医師からの意見書が必要になります。
「ひとりで住めなくなったら…施設に入ればいい」

しかし、本人が動けなくなってから施設を探すのでは、どこが良いのか探しようがありません。
本人が動けないのですからネ。
周りの家族が大変なのです！

動けない本人を連れて通院し、要介護認定を受けて施設を探すなど高いハードルが待ち受けますからね…。

とにかく介護サービスの低い理解度が障壁になっていると指摘していました。
全くその通りです。
いくら親子であっても、本人のために善かれと勧めても「そんなの要らない」と一蹴されるとカチンと来るのが人間です。

勧めるタイミングが、実に難しい。

わたしの場合は「本人が納得するまで独り暮らしをさせる」と決めました。
ええ、ええ、放置プレイという様子見です。
なるようになれ。

ええ…できることしかできませんから(笑)

三顧の礼を尽くして向かい入れる必要はないのです。

介護ではなく、介助です。
親子の関係を解除するわけではありません。
必要な距離を保ち、自分で努力してもらうことが肝心と思えました。

手続きや介護方法で分からないことが満載で遅延や悔やみ、失着があっても良いのです。
その時が来たら！
胸を張って！



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跡を残す時間と消す時間

先週の金曜日、イオンで買い物をしている最中にATMが目に入りました。
パブロフの犬であればすぐに「ああ、そういえば(いつものことだけど)財布の中身が残り少なかったなぁ…」と気が付き、補充の列に並ぶところです。
しかし、その日は何故か列の最後尾に並ぶ気力が湧きませんでした。

そうなのです。それほどの長蛇でした。

時間はまだ17時でしたから「まだ時間に余裕がある」と高(たか)を括(く)くっていたのですネ。
しかし後で、その考えは甘いことを知りました。
18時12分に買い物を終わらせてATMの前を再訪すると、なんと！

自分の良く利用する北洋銀行のATMだけ…シャッタ－が降りているではありませんか！

ゆう貯や北海道銀行、イオン銀行など他のATM前は、煌々と明かりが点いていたのです。
理由が分かりませんでした。
そうです。ATMなら21時まで空いているはず！」なのです。

ここだけなのか？と思いすぐ近くの店舗に行きましたが店舗も同じ。
すべての電燈を消し、こちらも眠ったような状態でした。
その日は妻と一緒の買い物でしたから、レストランの支払いなどの難は逃れましたがね。

腑に落ちないわたしは、遺恨の跡を残さぬように理由を調べました。
ええ…買い物そっちのけで(妻の呆れ顔もそっちのけで…)。
すると理由が判明しました。

どうやら北洋銀行は毎月第3金曜日だけ！午後6時で営業を終了するとのことでした。
知らぬのは、わたしだけかと思いましたが、どうしてどうして
その後もわたしのようにシャッターを前にして困った顔を作る人が、大勢おりました(笑)。

北洋銀行を利用するみなさん。
どうか第3金曜日に気を付けましょうね(^^)v

さて、きのうは札幌市内で約25㎝の降雪がありました。
雪は踏み跡も残気の念もすべて消し去る勢いで降りましたね。
積雪量が12㎝に減っていましたから、スキー場関係者にとって恵みの雨ならぬ「恵みの雪」になったことでしょう。

これで無事、正月が迎えられるというものです。
どうかこれからの暖気でまた、降った雪が解けてしまいませんように(祈)。
北海道がこの状態ですから本州のスキー場はゲレンデにぺんぺん草が生えている画像をニュースで流しておりました。

こちらはどうも年を越す勢いです。
暖冬で困る人は、大勢いますからね。
雪よ降れ！嵐を呼べ！でも…遭難者は出るな！です。

さてさて、2015年が押し詰まってまいりました。
残す時間は約24×6時間＝??(暗算できません(笑)。
我が家もクリスマスが無事終了し、大金がホテルの金庫に無事収まりましたので休日は、恒例の行事をこなしております。

そうです！
恒例の大掃除です!!!
単身赴任中で妻が手を付けられなかった部分にも挑戦しています。

まずは高い部分のシーリングLEDライト



などなどに手を付けました。



わたしはタバコを吸いませんが、なぜか天井に跡がついていました。

わたしは何故か過去を振り返り



人間関係に結び付けてしまいましたネ。

跡がついても…

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「はなちゃんのみそ汁」を読み終えて

我が家には、これまでの一瞬を切り取った家族一緒の写真が写真立てに入って各所に配置してあります。
先日、わたしがその何枚かに近寄り、妻とまだ幼い子供たちとが写りこんだ写真を見つめていた時のはなしです。
わたしの傍に妻が来たので、何気なしに大人になってしまった子どもの思い出を懐かしみつつ…

「こんな時代もあったんだよなぁ…」と妻に同意を求めたのです。

するとどうでしょう…妻は

「どっちのことを言ってるの？」と聞き返しました。

わたしは一瞬考え、笑いつつ慌てて応えました。

「モチロン子どものことさ！はははは」と。

言った瞬間、わたしは悔やんでしまいましたネ。
付け足す言葉を忘れていました。

「君はいつでも素敵だから」と。

さてさて、落ちが着いたところで本題に入りましょう。
きょうは、ハンカチ無しでは読めないと評判の本をご紹介します。



著者：安武信吾　　「はなちゃんのみそ汁」
　　　　　千恵
　　　　　はな

親が子どもに残さねばならないことはまず、自分で生きてゆくこと(自立)ですね。
決して美田(びでん)を残すことではありません。
そう確信を持てた本でした。

ノンフィクションですから、安武一家が苦しみながらたどった道のりについて「どうこう」いう人がいるかもしれません。
しかし、それは犬の遠吠えであって著者は気にすることは無いと思います。
わたしは何より、この本を出せるまでの努力に賞賛の言葉を贈りたいと思います。

ご家族の深い悲しみを思うと散歩道で軽々しく紹介すること自体に気が引けます。
でも、頑張って紹介したいと思うのです。

奥さまである千恵さんは、自分が癌になったと知ったときに、どれ程ショックを受けたのか想像できません。
それが若く、結婚前の女性であれば…私の娘であれば…どんなに生きたいか、生きて欲しいか。
察するに余りあります。

はなちゃんは、とてもすてきな子どもです。
たとえば妻が亡きあと、またタバコを吸い始めた父に向かってあることを実行します。
母亡きあとは父を気づかい、1本しか吸っていない煙草の箱をゴミ箱に捨てたのです。

父が理由を聞くと
「だって、タバコを吸ったら、がんになるって、ママが言ってたじゃん。吸わないって約束したんじゃないの。
パパががんになって死んじゃったら、はなは一人ぼっちになるんよ。パパは、はなが一人ぼっちになってもいいの」
とはなちゃんは、涙声になって父をいさめたのです。

あるときは父に
「パパ、ぎゅーってして」と頼むのです。
父は(ああ、やっぱり子どもなのだなぁ)と感じますが
よく考えると抱き合って体のぬくもりを感じ、楽になっている父がいたのです。

癒されていたのは、はなちゃんだけでなく父も同様でした。

これ以上の多くを書きません。

本を読んでください。

本を手に取り、最初のページをめくるとこの写真画像が見えます。感動します。







安武さんがこの散歩道を知る由もないでしょうが、わたしの思いを初めて伝えたくなりました。

安武さん、はなちゃんのために長生きして下さい。
そして、はなちゃんの可愛い子ども(お孫さん)を抱きしめられることを祈っております。


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許せる範囲とは

1週間の始まりである月曜の朝は、何かと気ぜわしく、少し緊張する曜日でもあります。
休み中に発生している（だろう）問題が待ち受けているかもしれません。
また、前週に依頼を忘れていた取材先の担当者が焦って電話してくるかもしれないのです。

それゆえわたしは、月曜の朝はいつも自宅を出る前に予定表を確認し、仕事の手順を再確認しています。

ちょっぴり緊張しつつ「仕事に行くぞ！」と襟を正す気持ちで自宅ドアを開けるのです。
しかし今週は、その緊張が一瞬和らぎました。
運転中にラジヲを聞いていて「ぷっ」と吹き出してしまう出来事があったのです。

それはNHKの「すっぴん！」という番組です。
女性アナウンサーが、とある露地もの野菜などを売っているお店の紹介で「無農薬野菜や健康で元気に走り回る玉子を…」と話したのでした。
健康で元気に走り回る玉子???

わたしは即座に次のような画像を連想しました。



次の話題まで時間が無く、早口でしゃべった影響かもしれません。
ラジヲは何事もなかったように次の場面へ進んだのですが、わたしは聞き逃しませんでした。
当然、放し飼いにした地鶏の卵を表現したかったのでしょうが、ことは厳格を売りにするNHKですからね。

何事もないように過ごしてしまう姿勢にすごいなぁ…と感心しました。

新聞やテレビ、ラジヲなどマスコミが間違った表現をした場合、何かと厳しい批判が付きまといます。
それで飯を食っているプロですから、当たり前といえば当たり前のリアクションですがね。
わたしには、「可愛い声だから許せる」範囲の間違いに思えました。

なんといっても、気持ちを和らげてくれた間違いに感じられたのです。



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