ユウマの散歩道

登山や猫、北海道の風景などを紹介しています

いろいろな老い方

2016-08-21 16:23:32 | 
最近、我が子の就職機会に触れるたび、いまの若者たちは「生きづらいなぁ…」と感じます。
派遣社員や準社員の採用が多く、何より初任給の低さに驚きさえ覚えるのです。
これでは「結婚して、子供を生んで…」などは遠い・遠い・話ではありませんか。

結婚にさえ、たどり着けない若者がいる。

公務員や大企業など将来に不安が無い一部の職場に就職できた若者だけが謳歌でき、それ以外の若者は苦しむばかり。
そんな社会に夢や希望があるわけがありませんよね。
派遣制度を拡大した張本人はいま「原発は間違いだった」と的外れなことばかり主張しています。

竹中ヘイちゃんに騙されたんでしょうねぇ(笑)。

さて、そんな影響が老人たちにも暗い影を投げかけているようです。
そんな本に出合いました。



新郷由起「老人たちの裏社会」

犯罪者の世界にも、格差社会と少子高齢化の影響が色濃く出ているようでした。
万引きする老人が多くなり、ストーカーやDV、売春婦までが高齢化しているのですね。
毒婦はもとより病院内での獲物探しや78歳のAV女優までが出現しているのです(笑)。

著者が女性のため著者自身がストーカー被害に3度会うなど、現実味があります。
まさに身を挺して本を書き上げた感があります。

シニア婚活パーティや不倫サイトに足しげく通う老人たち…

若者に比べて、まったく元気な年寄りばかりです。

年金が手厚すぎるのでしょうかね(笑)。



愛猫は飼い主の手厚い保護が利いてグッスリ夢の中。

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下流か顆粒か花柳か家流なのか?

2016-03-27 10:09:54 | 
今朝、見た夢の内容を思い出して苦笑しました。

わたしは、夢の中で何かのパンフレットを見ながら電話かけているのです。
しかし、パンフレットに記入している番号を覚えきれず、パンフレットを何度も見返しています。
パンフレットを押さえてもまた、元に戻ってしまうのです(夢ですからねw)。

適当に押してしまうと警察にまでかかってしまいます。
慌てて受話器を戻すと、警察から折り返しの電話がかかって来てしまいます。
しどろもどろの連続です。

部下や上司から受ける冷ややかな視線に気付き、額から汗がドッ!と出てくるのです。
何とか電話がつながり、若い女性のオペレーターに「商品を送ってくれないか?」と伝えたいのですが…どんな商品なのかを説明できません。

顆粒の粉末だったのか?
歌舞伎のチケット手配だったのか?
我が家で使用する食器の手配だったのか?

皆目見当がつかないのです。

それでも「あれさ…ほれ、こんな感じで」と手を動かします。
でも、電話の向こうにいる美人のお嬢さんには伝わらりません。

なんとか説明できてカーペットのような試供品を送ってもらいました。

そこで夢は覚めるのです。

目が覚めると我が家の新人、雌猫のウブちゃんが

にゃぁ~♪…めしと催促しておりました。

気が付けば8時でした(笑)

さて、こんな夢を見たのは、介護や老後など2冊続けて老人にまつわる本を読んだ影響でしょう。

若年性アルツハイマーを扱った明日の記憶に続き、藤田孝典が書いた「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃」を読み終えました。



一流銀行員だった人が、なぜ公園でその日暮らしをしなければならなくなったのか
3000万円もの貯蓄がありながら、なぜ家を失いネットカフェ暮らしをしなければならなかったのか
年金を月17万円受けながら持ち家で夫婦仲良く暮らそうと計画していたが、なぜうつ病にかかったのか

などなど登場するすべての当事者は「想定外だった…」と呻くようにつぶやきます。

中でも筆者が表現する「受援力」という言葉が印象に残りました。

受援力とは、援助を受け入れる能力のことです。
筆者は、多くの下流老人を援助していて感じることがあるそうです。
それは、援助しやすい人と援助しづらい人がいるということとか。

貧困から抜け出そうと前向きに、プラス思考で、積極的に問題解決にあたる人と、かたくなに心を閉ざし、自暴自棄になり、消極的になる人の2タイプがいるそうです。

この辺り、自分の母を相手に話をしていると実感できます。

とにかく頑固なのです。

病院に行き、薬を貰いながら、一回だけ飲んで「治った」と薬を飲まない義母。

股関節が痛くなり、反対の膝まで痛くなって歩くことができないくせに病院に行こうしない実母。

実母はようやく昨年、近所の整形外科に通院し痛み止めを飲みました。

しかし、薬が合わず体全体が浮腫んでしまい、解消まで1か月間かかってしまいました。

これがトラウマになり「リュウマチ性多筋肉痛症候群」と診断が下りても特効薬のステロイド薬を飲もうとしません。

頑固です。

とにかく扱いづらい。

素直でない。

何かにつけ「大丈夫だ」「ちゃんとできる」「はずかしい」などのことばが伴うのです。

実母も義母も受援力はマイナスかもしれませんね(笑)。

それまで生きてきた実績がプライドに変化して凝り固まるのですね。
「おはようございます」など挨拶程度の言葉を交わす相手はいても一歩、家に入ればそのままテレビが相手になってしまいます。
家から出ず、または出られず孤立してしまいます。

親類縁者も近くにいません。

このままでは、孤独死も視野に入れねばならないでしょう。

ま、これが我が家流です…

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ケチな記憶を辿ってみた

2016-03-20 14:58:52 | 
先日、前日の飲み会でへこたれてしまった自分の胃袋ちゃんが「きょうの昼食は、何か麺類が良いなぁ…」と所望しだしました。
しかしですね、いつも愛妻弁当をこよなく愛でるわたしです。
最近の美味しい麺やを知る由もありません。

仕方なく10年前の記憶をひも解き…市内豊平区にある手打ち蕎麦屋の叶庵さんを訪ねてみました。



まだやっておりました(笑)

ここの天蕎麦とモツ蕎麦は絶品です。
麺は更科と手打ちの2種類があり、手打ちが100円UPになりますが、UP分は納得するような美味しさです。
病み上がりの胃袋にとって優しいモツの味になりました。

さて、記憶をひも解く話で思い出したのですが
現在、若年性の認知症を取り扱った本を読み進めています。



荻原浩「明日の記憶」


広告代理店に務める佐伯部長が、ドンドン認知症を進ませて仕事や家族間に支障をきたしていく話です。
クライアントとのアポイント日が間違ってメモされていたり、娘と彼との食事会に行く道順を間違ったりなどなどがあり…
実に身につまされます。

ショックが想像できて、明日の記憶ならぬあすはわが身を連想させるのです。

思い出の数が多くて山のようになり、思い出せないのはショックになりません。

たった一つの貴重な経験を思い出せない
たった一つの大切な約束を守れない
たった一つの鍵を無くして部屋に入れないなんて

子どもでもショックでしょう…。

いつかはこうなるかもしれません。
いやきっとなることでしょう。

ですからわたしは、そうなる前に!
酸欠になっても構いません!
いつかはこんな山を!



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「はなちゃんのみそ汁」を読み終えて

2015-12-24 20:49:12 | 
我が家には、これまでの一瞬を切り取った家族一緒の写真が写真立てに入って各所に配置してあります。
先日、わたしがその何枚かに近寄り、妻とまだ幼い子供たちとが写りこんだ写真を見つめていた時のはなしです。
わたしの傍に妻が来たので、何気なしに大人になってしまった子どもの思い出を懐かしみつつ…

こんな時代もあったんだよなぁ…」と妻に同意を求めたのです。

するとどうでしょう…妻は

どっちのことを言ってるの?」と聞き返しました。

わたしは一瞬考え、笑いつつ慌てて応えました。

モチロン子どものことさ!はははは」と。

言った瞬間、わたしは悔やんでしまいましたネ。
付け足す言葉を忘れていました。

君はいつでも素敵だから」と。

さてさて、落ちが着いたところで本題に入りましょう。
きょうは、ハンカチ無しでは読めないと評判の本をご紹介します。



著者:安武信吾  「はなちゃんのみそ汁
     千恵
     はな

親が子どもに残さねばならないことはまず、自分で生きてゆくこと(自立)ですね。
決して美田(びでん)を残すことではありません。
そう確信を持てた本でした。

ノンフィクションですから、安武一家が苦しみながらたどった道のりについて「どうこう」いう人がいるかもしれません。
しかし、それは犬の遠吠えであって著者は気にすることは無いと思います。
わたしは何より、この本を出せるまでの努力に賞賛の言葉を贈りたいと思います。

ご家族の深い悲しみを思うと散歩道で軽々しく紹介すること自体に気が引けます。
でも、頑張って紹介したいと思うのです。

奥さまである千恵さんは、自分が癌になったと知ったときに、どれ程ショックを受けたのか想像できません。
それが若く、結婚前の女性であれば…私の娘であれば…どんなに生きたいか、生きて欲しいか。
察するに余りあります。

はなちゃんは、とてもすてきな子どもです。
たとえば妻が亡きあと、またタバコを吸い始めた父に向かってあることを実行します。
母亡きあとは父を気づかい、1本しか吸っていない煙草の箱をゴミ箱に捨てたのです。

父が理由を聞くと
だって、タバコを吸ったら、がんになるって、ママが言ってたじゃん。吸わないって約束したんじゃないの。
パパががんになって死んじゃったら、はなは一人ぼっちになるんよ。パパは、はなが一人ぼっちになってもいいの」

とはなちゃんは、涙声になって父をいさめたのです。

あるときは父に
パパ、ぎゅーってして」と頼むのです。
父は(ああ、やっぱり子どもなのだなぁ)と感じますが
よく考えると抱き合って体のぬくもりを感じ、楽になっている父がいたのです。

癒されていたのは、はなちゃんだけでなく父も同様でした。

これ以上の多くを書きません

本を読んでください。

本を手に取り、最初のページをめくるとこの写真画像が見えます。感動します。

””

””



安武さんがこの散歩道を知る由もないでしょうが、わたしの思いを初めて伝えたくなりました。

安武さん、はなちゃんのために長生きして下さい。
そして、はなちゃんの可愛い子ども(お孫さん)を抱きしめられることを祈っております。


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その女…

2015-11-30 22:41:25 | 
あすは、早朝から取材のはずでした。
それが一転、今晩から雨やみぞれが雪になり、大雪の心配があるため中止になりました。

バンザ~イ!!\(^o^)/

大雪で楽ができることなど、この北海道ではあまりありません。
普段からの我が行いが良いせいでしょうか?
それとも妻への愛が、天に通じた影響でしょうか?

(妻は毎晩、高いびきで寝ています。わたしは妻の鼻を摘まむ欲望を抑えるのに必死です(笑))

これで久しぶりに午前中、残っている仕事ができそうです。
どこまでも貧乏性のわたしだなぁ…(笑)
老人に片足を踏み入れた世代としては、せめて午前中は休みを取りたい今日この頃です。

無理かぁ…

さて老人と言えば最近、知りえたことなのですが、犬猫の多頭飼育で問題を起こす飼い主は老人が大半だそうです。
そしてその老人の家族や親族など周りの人は、遠巻きに「なんとか処理して!迷惑!」と他人事のような発言こそすれ責任を取ろうとしないそうです。
その気持ちは分からんでもありませんが、多頭飼育の場合は放置ができません。

時間を置けば置くほど…子猫子犬は増えるのです。
犬猫の生活環境も劣悪になるばかり。
かといって行政や警察は、町内やご近所からの苦情が寄せられても、家庭内のことであり手が出せないのが実情です。

先月、通っているネコカフェのオーナーと話す機会があり、目も当てられない事例を聞きました。
あるお爺ちゃんが西区西野の自宅で飼育といいますか、放置と言いますか、猫虐待のようなお屋敷で飼育していた数は実に!
100匹以上だったそうです。
保健所に連絡すれば、譲渡会などありますが、ほぼ半数は殺処分になる運命。

親族から寄せられた相談をきっかけにネコカフェのオーナーさんが何度か面談し、「かかる費用は負担してもらう」ことを確約させて全頭をまず確保したそうです。
避難場所を確保してそこから1頭1頭、病院に連れて行き、病気の検査と手当、親猫は避妊手術、子猫はある程度大きくなるまで飼育と里親探しを実施しているそうです。
頭が下がります。100匹以上の数ですからね。

一時預かりで協力してくれた里親や捕獲を手伝ってくれた無給のボランテイァ、休みなしのスタッフなど大勢が協力してくれたそうです。

猫や犬に責任はありません。
全てが人間の我がままとエゴから発生した事案です。
わたしも反面教師にしたいと思います。

さて、ここからがきょうの本題です。
きょうは久しぶりに本のレビューです。

これほど1文章に練りこまれた文言を舐めるように読んだ経験も久しぶりでした。



ピエール ルメートル「その女 アレックス」

アレックスが誘拐される第1部。
監禁場所を特定し、アレックスを何とか救出しようとする警察が突きつけられる事実。
なんと!アレックスが監禁されていたはずの場所には、誰もいなかったのです。

そして連続する殺人事件の第2部。

数々の謎を解く第3部。

どれもこれも、考えに考えられた展開に先が読めません。

ミステリーはこうでなくっちゃと思います。

第1部を読んだ段階では、まさにこんな感じです。



肝心な部分に手が届きません。

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