KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

最近読んだ本

2015年11月13日 | 

    

「ほんまにオレはアホやろか」水木しげる・著 ☆☆☆
 ゲゲゲの鬼太郎などでお馴染み、水木先生の半生記。
 勉強はできず、戦争では片腕を失い、漫画家になっても苦労が絶えない。でも、けっして腐らず飄々として生きているのが素晴らしい。
 
「アルピニズムと死」山野井泰史・著 ☆☆☆★
 タイトルからするともっと暗い内容を想像していたが、今までの登攀を淡々と振り返り、著者の性格からかあまり暗さは感じない。
 バフィン島のトール壁やヒマラヤのギャチュンカンの話も凄まじいが、それよりも若い頃に千葉の鋸山で落ちたり、伊豆の城ケ崎で他人の死を見取った話が印象深かった。
 あと「クライミング・ジャーナル」でのガメラ氏ともやりとりも面白い。あの雑誌、家の中を捜せばたぶん何冊か持っているはずなのだが・・・。
 
「カツラーの秘密」小林信也・著 ☆☆☆★
 スポーツ・ライターである著者が20代後半でハゲで行くかカツラで行くか「究極の選択」を強いられ、後者を選んだ悪戦奮闘記。
 大きな経済的負担、活動の制限とメンテナンスの煩わしさ、日々の心理的葛藤など、ここまでカツラーの実態を赤裸々に語った本は今までに無かっただろう。
 
他人からするとちょっと気にしすぎという気もするが、本人からするとまさに「不治の病」を宣告されたも同然というのもけっして大げさに感じない。カツラーの見分け方など、そこまで自虐的にバラさなくてもいいような気もしたが。
 
 自分も何とかごまかしてきたが、母方は完全にハゲの家系だし、若い頃からバイクや山でヘルメットを被ってきたせいか頭頂部がかなりヤバい。それでもこの本を読む限りカツラーの道はまず選ばないだろうなとたいへん参考になった。後半になってSV社という新たな救世主が現れるところが何とも悩ましいが。
 50も半ばを過ぎて、ようやく時代(年齢)が自分(見た目)に追いついてきた?のはある意味ありがたい。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (あきチビ)
2015-12-02 16:16:59
現場監督さん、ドーモです。(>ω
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Unknown (現場監督)
2016-01-02 15:45:38
あきチビ(?)さん、どうもです。
水木しげる作品では私は「鬼太郎」よりも「悪魔くん」が好きでした。
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Unknown (あきチビ)
2016-01-02 20:24:28
あれ? もっと長文の書き込みをしたつもりだったんですが、
頭の部分で切れてしまったようです。 なんで?
また別の機会に何かコメントします。
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Unknown (現場監督)
2016-01-11 23:13:43
最近、面白い本や映画があったらよろしく。
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