「一歩を越える勇気」 栗城史多・著
単独登山のあり方についてあれこれ言われている栗城くんだが、まぁ私はそんなに嫌いではない。何よりあのモチの高さは尊敬してしまう。
この本も思ったよりは面白く読めた。
もうこの歳になると有名人が「夢は叶う」といくら言っても「ホントかよ?」って感じだが、栗城くんなどはきっとフツーの人には無い「何か」を持っている一人なのだろう。
で、あのエベレストでの凍傷以来あまり表に出てこないのでもしかして引退しちゃったのかなぁと思ったら、何と指をスッパリ切って現在ブロード・ピークに挑戦中とか。
まったく、その若さと元気が羨ましい。
☆☆☆★
栗城くんの動画では私もエルブルースのが一番好きですね。
他の外国人らにクレージーと言われたり、ニセ頂上にだまされたーとかなかなか笑えます。でも最後に頂上に立ち「最高だーっ!」と叫ぶ姿は、こちらにまで気持ちが伝わってきて共感が持てます。
その後、ヒマラヤに移るに従い取り巻きが増えて「これで単独?」ってなるわけですが、その頃の栗城くんはよく大泣きしていて今から思うと「号泣県議」ならぬ「号泣登山家」のようでした。
あんなに泣いて無線交信でエネルギーロスするくらいなら、少しでも息を整えて一歩でも先に進んだ方がいいのになぁと思ったものです。
ぜひ初期のエルブルースの時みたいな演出無しの感動をブロードピークでも欲しいですね。
僕もこの本ブックオフで安くみつけて読ませて頂きました。モチベーションが上がる本ですよね。
登山をやる前は、ネットでの多数の意見と僕もほぼ同じ感想でしたが、登山を真剣にやればやるほど、栗城さんの凄さがわかってきました。
ネットで叩かれているほど栗城さんの登山技術って低くないし、クライミングも普通にこなせないと海外は絶対にいけないし、8000メートル無酸素でやられているし、純粋にすごいなって思います。(正真正銘のプロ登山家です。)
そう言えばYouTubeでみたのですが、エルブルースも単独でいって山小屋にもとまらずテント泊で単独アタックして単独登頂してかえってきてました。そんな事を軽くこなしていました。さすがでした。