天候:
同行:M田氏
年の暮れ、年内の外岩も今日が最後。
いつもの面々がもう少し集まるはずだったが、皆さん仕事が大詰めのようで一人、二人と減っていき、結局今回はM田氏と二人きり。
相変わらず週末になると冷え込みが厳しいということで今回も暖かい伊豆方面。癒しの広場を求めて鷲頭山へ。(私はお初)
鷲頭山
沼津港に車を停めて山側へ歩くこと約15分。途中、分岐を左へ急な山道を登っていくと鷲頭のメインウォールへ到着。
他には愛知の豊田から来たらしい男女6人のグループのみ。
で、さっそく開始。
メインウォール
無名ルート 5.8? MOS
まずはアップ。メイズとETハングの間の顕著なクラック&フレークのラインを登る。
中間部分に古い錆びたハーケンやRCCボルトがあるだけで、上部にボルトは無く、かなりのランナウト。
下では愛知の人たちが「落ちたらグラウンドですよーっ!」とアセって叫んでいたらしいが、私の耳にはまったく聞こえず、M田氏が「大丈夫です。」となだめていたとか。
まぁ、たしかに落ちる気はしなかったけど・・・、お騒がせしてスミマセン。
メイズ 5.10d FL
本日のお題その1。核心は中間部のシンクラックの3~4手。
M田氏が念入りにムーブ確認した後、まずは一発クリア。
続いて私。
途中2回ほど細かいホールドに足を滑らせるが、M田ジャッジの笛は鳴らず、何とか指で堪えてノーテンション。
シンクラックも自分の太い指が掛かるか微妙だったが、手順を間違えずにこなして何とかクリア。
嬉しいFlash。外岩で10d一撃はこれが始めてかも?
左右のロープの間が「メイズ」
ETハング 5.11a RP(通算2便)
本日のお題その2。
メインウォールの中央に位置する人気ルート。上部核心の小ハングはたしかに「E.T.」の顔に形が似ている。
まずはM田氏が取付き、無駄の無い動きで一発クリア。
これまで片手間に手を出していたので、これが10年越しのRPとか。
続いて私。
トポでは下部もそれなりに難しいと書いてあるが、そうでもない。
しかし、上部で使うホールドを間違えてしまい、力で押し切ろうとしたが敢え無くテンション。
粘ったせいで腕がパンプしてしまったが、テンション交じりにTopOut。
ロワーダウンの時に核心部のホールドを確認して、次の便につなぐ。
2便目
途中、昼休みを挟んでからトライ。
核心部の手順も頭に叩き込んだので、今度は落ち着いてこなせて無事RP。
OSは逃したものの今日初めて触って2便でクリアは、自分としては上出来。
ETハングのM田氏(ロワーダウン中)
いつものパターンだと午後2時頃になっても仲間内の誰も完登できずにヌンチャク架けっ放し。
一体誰が回収するんだよ!と暗澹たるムードが漂うことが多いのだが、今日は二人してまずまず快調。
本日目当ての課題2本が片付いて、のんびり昼寝もしたし、まだ早いけどもう帰っちゃってもいいかも?・・・なんて気になるが、せっかく来たのでもう少しやる。
マンボウダンス 5.10b/c ×
先の2本で気が抜けてしまったか、出だしのノッペリしたフェースに対応しきれず、ボルト1本目から上に上がれず。
・・・情けない。
M田氏はさすがの完登。
ワイズBar. 5.9 MOS
最初、ワイズ(5.10c)をやるが、いきなり正面からボルダーちっくに取付いてタジタジ。
出だしは簡単な右の側面から取付いていいのかもしれないが、どこまでが限定なのか微妙。
結局、気が抜けてしまって隣のワイズBer.をそのまま登るがちょっとクセのある立体課題で、フェースの後で壁に張り付く意識が身に染み付いていると意外とムムッといった感じ。
マンボウ(左)とサンキューロック(右)
その他、M田氏は「ETハング・ダイレクト」などトライするが、ここは解決できず。
伊豆最難の10aとも言われる「北嶺ダイレクト」もやる予定だったが、これ以上やるとボロが出てイイ気分で年を越せなくなりそうだったので、今回はここで打ち切り。
次回のお楽しみ?「北嶺ダイレクト」
鷲津は古いリングボルトがやや気になるが、快適な広場や海が望めるロケーションなど、なかなか気持ちの良い岩場だった。
で、登った後のお楽しみ。本日の「食いしん坊、万歳!」は、沼津港の「魚河岸丸天」へ。
頼んだのはコレ。丸天の★★★課題「かき揚げ丼」。
渋谷109を思わせるタワー状の海鮮かき揚げがインパクト大!
レストしながら何とか完食するが、・・・うーん、これはETハングよりキツかった!
この時季の南壁、天気が良いとやや開放的な気分、気持ちが散漫になってしまいがちな中、ブラウン、スクゾンお持ち帰りで良かったです。ブラウンはややGradeが甘めのような気がしてて自分の中では10dのスタンダードになってます。ひとまず南壁の主要なところも片付き、あとは監督さん共々「ブラッディ」「スナッチ」「ハンドバイス」「フレンチ」もまた機会あれば落したいですね!!
好調そのまま鷲頭では「メイズ」「ETハング」陥落と特に「メイズ」は監督さんにとってやや苦手系のルートと見立てていたので、地力強化を感じました。マンボウダンスはB2本目付近のバランスがやや悪く、ここで墜落するとケガは免れないので次回トライする時あれば2本目プリクリでOKだと思います、ただ2本目のボルトもあまり信頼は置けませんが、、、このルート、ボルトがやや古めなのを除けばバランス系のルートで面白いです★一つ。正面壁10台一番のお勧めは「北嶺ダイレクト」、★2つです。10aとなっていますがマスターだと10c位に感じます。「メイズ」「ETハング」がそのGradeどおり素直に楽しめるのに対し、こちらはややメンタルの強さ(ムーブ、Holdを決めたら逡巡しない、微妙なところに微妙な張り出しのテラスあり)が要求されます。核心のフェース(中々細かい)を抜けた後のクラックも奮闘的です。カサメリ「無名」と内容が良く似ています、恐面白系です。また行けるときあれば是非トライしてみて下さい。
今年は秋以降主にご一緒させてもらいましたが今年一番のクライムは鷲頭のような気がします。傍目から見て調子が良いように感じられるも、やや結果がついてこなかった面もあって、今年最後のクライムで来年につながるものを見せていただきました。
自分の方は「オバドラ」(あと1手で核心越え)「オスティカ」(終了点落ち、MOS逃す)、「爆弾」(真っ向勝負したものの力負け)、そして気力、調子下降気味の中で「メイズ」「ETハング」のRPが今年の成果、結果でしょうか。かろうじて「フラッとイレブン」の調子は年間を通じてまま維持できていたので、まずまずでしょうかねぇ。
来年も宜しくお願いします。
P.S 来年の目標番外編、山梨のおばちゃんを困惑させて困った表情を見る、いや見なければいけません!!値段偽りへの逆襲!!
メイズとET、自分でもその日のうちにできると思わなかったので、良かったです。
師匠のお手本のお陰です。
ETは一便目ハング越えの所でホールドを間違えたのに力で押し切ろうとしたのが失敗でした。
自分の良くない点として、こうだと思ったらホールド、ムーブにこだわり過ぎることですね。
その場でサッと臨機応変に対応しないとなかなかイレブンOSは難しいです。
とりあえず今年は休みの違いから春から秋は休みの関係で中断したものの、暮れにかけてイレブン3本を落とせたのは自分ではまずまずでした。
来年の自分の課題(宿題)としては、ブラッキー(甲府)、真実の口(カサメリ)、黒山讃歌(聖人岩)の三点セット、さらに山梨のオバちゃんを人として更正させる(?)といったところです。
とりあえずイレブン後半をコンスタントにできるようにしなければ。
年明けはしばらくボア通いでしょうか。ミウラーもやらないといけませんね。
また、来年もよろしくお願いします。