駄菓子

小さな駄菓子屋で
100円玉を握りしめ
真剣に選んだことを思い出した
あの頃を思い出し
スーパーの駄菓子屋コーナーで
真剣に選んでみた
たくさん種類があるから
100円で決めるのは難しかった

わたしが駄菓子を真剣に選ぶ姿を
子供たちは気にもとめなかった
それどころか馴染んでいた

結局むかし大好きだった駄菓子を
一つ選んで小さな袋に入れてもらった

帰り道はもう子供の頃のようだった
大好きな駄菓子は甘くてやさしい味がした

のんき

今日は悪い夢をみたので
いいことがあるような気がします
二度寝したら良い夢をみたので
もっといいことがあるような気がします

今日は悪いことがあったので
明日はいいことがあるような気がします
そしたらいいことがあったので
もっといいことがあるような気がします

雨のよく降る毎日でしたから

それくらいのんきに考えてみます
今日はとってもいい天気
自転車を漕ぐ足が軽くなっています

ポートレイト

ポートレイトが撮りたくて
山里を歩きます
お茶摘みのおばあさんが
顔を赤くして恥ずかしそうに
うつむきます
光の強い日で少し心配しましたが
表情が光を見方にしてくれます
食を支えるひとたちが
あちこちで仕事をしています
働く姿を撮られるのは初めてと
顔から笑顔がこぼれます
私は夢を諦めましたが
もう一度そんな笑顔を
撮ってみたいと思います