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日記(9.7)松山善三氏

2016-09-07 03:33:39 | 日常
9月7日  (水曜日)  

気が付けば虫の音が次第に濃くなってきたこの頃。
先月亡くなった映画監督の事が・・・
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主演が決まった映画の題名を聞き、女優は身構えた。
「怪奇映画じゃなかろうか」。

映画の題名は「二十四の瞳」(1954年、木下恵介監督)。
女優さんとは高峰秀子さんである。

教師と十二人の子供たちとのふれあいを描く不朽の名作。

とんだ勘違い。しかも、この映画で高峰さんが出会ったのは
怪奇映画の怪物どころか将来の伴侶。

先月亡くなった映画監督の松山善三さんである。
91歳。

ろうあ夫婦の「名もなく貧しく美しく」(61年)、

サリドマイド薬害の被害女性の「典子は、今」(81年)など
困難な立場にある方々を優しく見守る作品の数々。

お名前の通り、人間の「善」や、強さを信じるタッチをお持ちだった。
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「二十四の瞳」では助監督。
 当時、高峰さんには実はもうお一方、結婚の「候補」がいた。
 裕福で明るいおぼっちゃん。
 対する、松山さんは父親が失職し、母親は病気で、「貧乏で苦労している」。
 分が悪そうである。
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高峰さんも当時、お金で苦労していたが、
「お金のような面倒なものは最初から無い方がサッパリしている。
 私の心は簡単に松山善三にかたむいた」。


どこか松山作品につながる逸話である。
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高峰さんは万が一、松山さんに先立たれた場合
棺に松山さんの好きなコスモスを入れたいと書いていた。
そして善三さんは秀さんの元へ旅立たれた

そろそろ、コスモスの季節である。
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★偉人の過ごす人生を垣間見る話だ!
 私の様な凡人には到底・・・・真似はできない。
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