バンクーバー五輪閉幕後を思う
2008年9月15日 リーマン・ブラザーズは連邦破産法第11章の適用を連邦裁判所に申請したサブプリアムローンによるリーマンショック後、始めての五輪がバンクーバー冬期五輪である。
開催費用は当初予算の10倍以上にも膨れ上がったという市民の声をニュースで流していた。
その冬季五輪に出場する国々のなかでは、米国スピードスケート代表チームの協賛社銀行(オランダ)が倒産する騒ぎあったという。
たった4人(男女で)のアルペンスキー選手しかバンクーバに送り出せなかったのは破たん寸前になったアイスランド国であった。
世界各国がこの厳しい経済状態の中でなんとかオリンピック出場のやり繰りをしていたのが想像されるなかで、一人気をはくのが中国なのかもしれない。
そんな状況下で冬季五輪後はどうなるのだろう。
やはり中国はまだまだいけいけどんどんになっているだろうことは、次に上海世界博覧会(上海万博)が待っているから想像に難く無い。
他の国と言えば財政赤字に頭を抱えるギリシャが最初に浮ぶ。
ギリシャが破たん状態になると債権国のドイツなども連鎖的に財政的危機に陥らないともかぎらない。
スペインやポルトガルも赤字に苦しんでいるので、ドミノ倒し的にEUの危機的状況が起こる危険性が大きく含んでいるのかもしれない。
サブプライムローンによるアメリカ発の経済危機の次ぎは、ヨーロッパ発になるかもしれない。
安心した投資先として中国やインド、そして記憶に新しいのがドバイあった。
しかし政府系持株会社ドバイ・ワールドの債務返済繰り延べを行いドバイ・ショックは世界を震撼させた。
ひょっとして日本は良くなるかもしれないが、少なくとも世界経済が急上昇する要因が見つけられなかった。
バンクーバー五輪閉幕後には特需が一段落して、落ち着きを取り戻すだけなのか、それとも何かのトリガーひかれ急下降するのか、その時のために心の準備だけはしていても損は無いのかもしれない。