国番号86番からの迷惑電話の件を書いている時、「そういえば隣国Dからの話がないなあ」と気がついた。日本に対する恨み辛みという点では、ミサイルを無遠慮に打ち上げてくる国と同じく、Dにも何らかの動きがあるんじゃないかと思うんだけどねえ。
かつての「韓流ブーム」の頃(あ、今もそうなのか?)、韓国の大邱という都市の大学で学生さんたちと話をする機会があったんだけど、韓国ドラマ「冬のソナタ」にのせられた多くの日本人たち(主としてあまり若くない女性連)がこぞって来韓するのを見て、彼らの多くが冷笑的な態度や表情を示していたのを憶えているんだよね。
「一日に何百人もが何十台ものバスを連ねてロケ地に来るんだ」「何も韓国語を話せないのによく来るよな」等々の言葉を受けながら僕は、「これは完全に韓国に対する日本の片思い、つまり、『私は韓国が好きだから、向こうもこちらが好きなんだろうな』という勘違いだな」と思ったわけです。
時代は移り、今の韓流ブームの中核はいわゆる「Kポップ」みたいだけど、カッコいいあんちゃんたちや美形のおねえちゃんたちが流暢な日本語で笑顔を見せるのを横目で見ながら、なぜか僕は不気味さを感じるんだよな。上手く言えないけども、あの笑顔の向こう側でこちらを見下しているという感覚があるわけですよ。こちらが好きなんだから向こうもこちらが好きなんだろうというのは、思い上がりもいいところなんだろうね。
韓国は僕の恩師の国でもあるので、興味もあるし大事にしたいんだけど(キムチも大好物だし)、あの大学生たちとの対話経験があると、どうももう一つ積極的に話しかけられないわけですね。
