Newsというのは世の東西南北で起きる多種多様なでき事を聞き集め書き記すからNews(North・East・West・South)なんだ、という言葉の由来を聞いたことがある。真偽のほどはわからないけれど、なるほど上手くできている。
世界のあちこちで次から次へと起っているでき事にアンテナを張っているからこそ、ほとんどのニュースはアッと言う間に影が薄くなり、忘れ去られていく運命にある。人のうわさも75日とかいう諺も、そんなことを言っているのだろう。
過日、隣町沼津市の千本浜海岸で嬰児の焼死体が発見された。僕はネパールのポカラのとある川岸で昔見つけた布にくるまれた赤ん坊の丸焦げ遺体の事を思い出し、「おぞましい殺人事件なんかじゃなく、埋葬する経済的余裕がない貧しい若夫婦が、止むを得ず泣く泣く海岸での早朝荼毘を選んだのではないか」とこのブログに書いた。ちょっとした小説が書けそうなストーリーを期待していたのだね。
世界のあちこちで次から次へと起っているでき事にアンテナを張っているからこそ、ほとんどのニュースはアッと言う間に影が薄くなり、忘れ去られていく運命にある。人のうわさも75日とかいう諺も、そんなことを言っているのだろう。
過日、隣町沼津市の千本浜海岸で嬰児の焼死体が発見された。僕はネパールのポカラのとある川岸で昔見つけた布にくるまれた赤ん坊の丸焦げ遺体の事を思い出し、「おぞましい殺人事件なんかじゃなく、埋葬する経済的余裕がない貧しい若夫婦が、止むを得ず泣く泣く海岸での早朝荼毘を選んだのではないか」とこのブログに書いた。ちょっとした小説が書けそうなストーリーを期待していたのだね。
しかし、そうではそうではなかった。
沼津とは反対側の隣町/函南町に住む二十歳そこそこのカップルが、産み落とした子どもの処理に困って・・・ということだった。単なる産み落としと育児放棄事件だったんだね。
沼津とは反対側の隣町/函南町に住む二十歳そこそこのカップルが、産み落とした子どもの処理に困って・・・ということだった。単なる産み落としと育児放棄事件だったんだね。
ところで、事件はここんとこまで報道されたんだけど、その後の情報は何も入ってこない。というか、われわれの興味関心もそこで尽きてしまったという事だろうか。
しかしなあ、それでは僕らはそこから一体何を学んだら良いのだろう。もうちょっと腰を落ち着けて、事件の背景や経過を伝えてくれないだろうか。否、それをしない一過性のものだからこそニュースなのかもしれないな。
札幌のラブホテルで殺され、首を切り取られて持ち去られてしまった同世代のおとっちゃんがいた。報道では、明らかに精神を病んでいる女性と、その明らかに歪んだ両親の娘愛のことしかニュースとして流れてこないけど、僕はこのおとっちゃんの方に関心がある。
最初のうちは、殺人事件の被害者としてしっかり名前まで出ていたはずなのに、いつしか「62歳の男性」としか伝えられなくなった。知人の「真面目で穏やかな人でしたよ」というコメントもあって、そんな人がなぜ?という論調だったけれど、どうして途中から匿名になってしまったのか。
それは、どうも彼にあまり大ぴらには言えない趣味があったり、加害女性との間に不適切(曖昧な言い方だよなあ)な関係があったりしたからのようだ。おとっちゃんが女性の怪しいビデオを撮影していたなどという噂もある。となると、被害女性による復讐劇であったのかもしれない。
おっちゃんは、彼女に何をしたんだろう。
もっと気になるのは、精神科医だという父親と「娘が手に負えなくなっていた」と語る母親の人間像だ。
無論、個人の人権やプライバシーを守らなくちゃいかんのだけど、この事件はもっとちゃんと細かな情報を与えてもらわない限り、何だか闇の中に消えていってしまいそうな気がする。精神異常者や人格異常者に対する社会的ケアのあり方を考え直す、重要なヒントがあるような気がするのだけどなあ。
自分も含めて躊躇なく言うけど、世の中には予想以上に「危ない人」が歩き回っているように思う。