次年度のゼミ生募集をしないことからおわかりかと思うけれど、おじいクボマ~ルは 2023年3月末をもってリタイア(退職)します。実は、本当は定年までもう二年あるんだけど、それを残しての「一抜~けた」です。
リタイアの理由は大きく二つあり、一つは身体的・健康的限界であり、もう一つは精神的・モチベーション的な限界です。誤解されたり邪推されたりするのは嫌なので、先ずは一点めから説明します。
仲良しのドクターから「歩く『多臓器不全』」と呼ばれてしまっているオジイは、外面が明るそう・元気そう・活動的そうに見えても、身体のあっちこっちがズタボロ状態なんですよ。これまでにおかしくなってしまった部分をあげてみると、膵臓・左大腿筋・両眼底・心臓(冠状動脈)・腎臓・内耳などであり、もしかするとまだまだ未発見の「ヤバい!」が見つかるかもしれません。
大学院を修了し社会に出て以来、思えば常に車による遠距離通勤(単身赴任も含む)を続けてきました。例えば、浜松大学教員時代は、片道 150キロ超を週に四回程度通っていました(我ながら驚く!)。そして、やれニュージーランドやらネパールやらカナダやらへ何度も出かけ、あちらこちらの子育て支援関係の会議に顔を出したりしていました。疲労が蓄積しないわけがないでしょ?
近年の新型コロナウイルスのパンデミックによる「自宅待機」で、歩かなくて済む自宅引きこもり生活を強いられている二年間で、足腰がメッキリ弱りました。自分で意識して軽運動でも散歩でも続けていれば良かったのですが、対面授業に代わる遠隔授業のためのテキストを必死こいて書き綴っていたら、あらまあ、見事なフラフラ爺さんになってしまったわけですね。
昔の僕を知っている人が見たら、間違いなく「ど、どうしたの?」と言うくらいの老衰ぶりだと思います。車の運転は何とかできますが、それとて64歳にもなれば自分でも「怖いなあ」と思うようになり、とても片道約90キロの通勤には耐えられなくなりつつあります。「自分は大丈夫!」と思いたいんだけど、冷静に考えると「止めた方が良いな」という判断に行きつくんですよ。
というわけで、これが第1早期退職の理由です。大きな事故やもっと大きな健康上のトラブルに遭わないうちに、リスク回避しなければならないと思うわけですね。
