山楽ぶらり探訪

国のまほろば大和の山野、寺社をぶらっと訪ね歩きます。
山川草木。日々是好日。

葛城古道02 一言主神社01

2007-10-05 20:12:51 | Weblog
葛城古道02 一言主神社01

 葛城古道は、奈良盆地の南西の隅、葛城川に沿った山裾ののどかな農村の中を辿る全長13kmの散策路です。
 古代(6世紀以前)に勢力を誇っていた葛城氏や鴨氏の根拠地で、歴史的に貴重な遺跡及び由緒ある一言主神社や仏閣がたくさんあります。※9/22付け葛城古道参照

 

葛城古道02 一言主神社02

2007-10-05 20:00:09 | Weblog
葛城古道02 一言主神社02

 一言主神は[古事記」に登場します。雄略天皇が葛城山に狩猟したとき、赤い紐に青づりの衣という装束の全く同じ一行に出会いました。誰かと問うとこれも同じ言葉で答えました。天皇はおおいに怒り、弓に矢をつがえ、戦いの名乗りを上げると相手は「吾は悪事も一言、善事も一言、ことさかの神、葛城の一言主神なり」と答えました。天皇は驚いて恭順の意を表わしたと言われています。

 現在は一つだけ願いを叶えてくれる神として、土地の人々から「一言神(いちごん)さん」と呼ばれ親しまれています。

 画像は、10.7に撮影したものです。

葛城古道02 一言主神社03

2007-10-05 19:58:45 | Weblog
葛城古道02 一言主神社03

 境内に、樹高25m、幹周り3.8mのイチョウ(保護樹木)の巨木があります。
 幹の途中から乳房のようなものがたくさん出ており「乳イチョウ」「宿り木」と呼ばれています。この木に祈願すると子供を授かりお乳が良く出ると伝えられており、古くから親しまれています。白い蛇が住みついていると言われ人々の信仰を集めています。

 また、本殿左側には万葉歌碑が建てられています。
    葛木の 襲津彦真弓 荒木にも
        憑(たの)めや君が わが名告(の)りけむ(巻第11ー2639)
 [歌意]一言主神のいます葛城の山の麓は、葛城氏の本拠地であった。襲津彦は    4世紀末前後に活躍した武将で、葛城氏の祖と仰がれています。 あの葛城    襲津彦が使う強い弓のように、あなたは私を思う気持ちが強いと安心して    いるからですか。あなたが、私の名を人に明かしてしまったのは。