狭き門より入れ

スペイン在住クリスチャン。聖書にある救いとは?罪の赦しとは? 礼拝などから、福音メッセージを載せています。

イエスキリストの系図 2

2021年02月15日 | 聖書
今回は、次の質問の答えを調べてみました。

2)マタイによる福音書の系図で「ヨラムにウジヤが生まれ…」(1章8節)と
ありますが、旧約聖書の歴代誌では、ヨラムはウジヤの 祖祖祖父にあたっており ウジヤは、ヨラムの子では、ありませんが ?“


旧約聖書では、系図の省略は、一般的です。 家系を語るとき、その血統上の全ての人の名を記さず、主要な人名のみを挙げるのです。
例えば、エズラ記で、エズラが彼の先祖のアロンからの血統を記す時、その途中の7人の名を省いています。(エズラ 7 : 1~5)
しかし、エズラか、その後継者によって記されたと言われている歴代誌では、エズラの兄の系図に、その7人の名も記されています。(1歴代誌 6 : 1~14)
ですから、聖書では、子と言う時、子でも、孫でも曾孫でもあり得ます。


*マタイによる福音書1 章の系図の場合を見てみます。

1)3、4 節で、パレス~サルモンまでが5 世代ですが、同じ年代に生きたエフライム~ヨシュアまでは 10世代になっています。(1歴代誌7:22~27)
ですので、何代か省かれている可能性があります。

2)8節では、質問者さんがおっしゃっていられるように、ヨラムとウジヤまの間の、アハズヤ、ヨアシュ、アマツヤの3人が省略されています。

3)11節では、ヨシアとエコニヤの間のエホアハズ、エホヤキムが省略されています。


*省かれた王逹について調べてみました。

1)アハズヤ---彼は、彼の母親がイスラエルの王オムリ<注1>の孫娘の悪女アタルヤ<注2>であり、彼自身も母の助言により、主の目に悪を行ったため滅びに至り、在位もたった1年だけでした。

<注1>王オムリ---“主の目に悪であることを行い、彼以前の誰よりも悪いことをした。“ (1列王記16:25)と、書かれています。

<注2>悪女アタルヤ---自分の子(アハズヤ王)が死ぬと、ただちに王の一族全員を滅ぼし、彼女自身が国を治めました。

2)ヨアシュ---彼は、祭司エホヤダに助けられたのに、エホヤダの死後に偶像礼拝者になってしまい、それを警告したエホヤダの子ゼカリヤを殺しました。

3)アマツヤ---彼は、神によって勝利を与えられたのにかかわらず、偶像礼拝に陥り、神の怒りを買い、滅ぼされました。

4)エホアハズ---“主の目に悪であることを行った。“ (2列王記23:32)と、書かれています。
彼が王位に着いたのは3ヶ月だけで、エジプトに連れて行かれ殺されました。

5)エホヤキム---彼はひどい偶像礼拝者で、あまりにも神の前に邪悪だったので、神は預言者エレミヤを通して、エホヤキムの子孫からキリストは出ないと宣言されました。(“イエスキリストの系図 1 “ ご覧下さい。)

こうして見ると、なぜ神様が、彼らを省かれたのかが、わかるような気がしますね。

(エマオ出版“マタイによる福音書“参照)
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