雑感245
スマホのメモ帳から坂村真民の詩が出てきたので載せます。
(30,000字以内だから少ししか載せられないけど)
▶︎
貧しかった時のことを
忘れるな
苦しかった時のことを
忘れるな
嬉しかった時のことを
忘れるな
▶︎
人間いつかは
終わりがくる。
前進しながら
終わるのだ。
▶︎
わたしのなかに
いきつづけている
一本の木
わたしのなかに
咲き続けている
一輪の花
わたしのなかに
燃え続けている
一筋の火
ものみなほろびゆくもののなかで
ほろびないものを求めてゆこう
人それぞれになにかがある筈だ
▶︎
日の昇るにも
手を合わさず、
月の沈むにも
心ひかれず、
あくせくとして
一世を終えし人の
いかに多きことぞ。
道のべに花咲けど見ず、
梢に鳥鳴けど聞かず。
せかせかとして
過ぎゆく人の
いかに多きことぞ。
▶︎
まだまだ
勉強せねばならん
まだまだ
知らねばならん
まだまだ
死ねん
そう思う暁の
風の音
▶︎
木が美しいのは
自分の力で立っているからだ
▶︎
花は一瞬にして
咲くのではない。
大地から芽から出て
葉をつくり、
葉を繁らせ、成長して、
つぼみをつくり
花を咲かせ、
実をつくっていく。
花は一瞬にして
咲くのではない。
花は一筋に咲くのだ。
雑感246