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人は精神から老いていく。 ねえ、何歳から老人というんだろう。新しいシニアを目指して素敵に老いる力を

新しいシニアを目指して素敵に老いる。高齢社会というけれど、高齢者が何を考えているかわかりますか?老いる力と幸せを考える

いのちをつくる

2020-05-28 06:30:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

ぼくは、男。



なのに、小さい頃、実母散をよく飲んだ。母親が、毎晩飲んでいたのを欲しがって。


ぼくは、子ども。



なのに、赤玉ポートワインをよく飲んだ。母親が、毎晩飲んでいたのを欲しがって。



母親は、自分の体にずいぶんと注意を払っていた人なのに、すごく長生きはできなかった。


癌だった。



明日、おふくろの命日だからいろんなことを思い出した。



人間の命の長さや大きさは、どんなふうにして決まるんだろうか。



健康に留意していたから長生きして、反対に健康に無関心だったから短命で、とうことは一概には言えない。


境遇も、小さい頃の食生活も、現在の暮らしぶりも、人々に対する関心も、親からの遺伝も、住んでいる場所や時代も、みんなみんな決定要因になっているんだろう。



だから、一つのことだけをやっても命は延びていかない。



そう思うことも間違いではない。



が、正しくもない。


命が延びるということは、生きがいのなかで生きるということだ。


やりたいことがあるから、そのためにからだを強くして、心もしなやかにして、毎日毎日を新しく生き抜くことをいうのだ。


だからぼくらは、自分の心とからだに結構なエネルギーを注ぐのだ。


富士山が爆発してこの辺の人はみんな死んじゃうんだから、からだなんて鍛えなくてもいい。


努力をしようがしまいが、どうせ寿命は尽きるのだから、苦しい鍛錬なんてしなくてもいい。


そうじゃないんだ。


生きがいのなかで生きるために、


やり残しを少なくして死んでいくために、


今の精神を快活にし、苦しみから逃れるために、


人間としての幸せに包まれるために、


からだと心に関心を持ち、


明日の精神と肉体を考え、


命をつくり上げていくんだ。 よ。 ね。