





松田山ハーブガーデンのあるところは、昔みかん畑がありました。
今でもハーブ館のすぐ裏手から山側には、オーナーみかん園が広がっています。

ハーブガーデンの中にも、何本かみかんの木が残されているんです。
そして今、その木は可愛い花を咲かせています。

みかんの花が咲いているこの時期には、周りになんともいえない香りが漂っています。
沈丁花やキンモクセイが、その香りで存在を気づかせてくれるのと同じように、
「どこか近くにみかんの木がある




やきものでは、みかんの木を灰にして釉薬を作ることができます。
赤い土にかけると、とても渋くていい感じに焼きあがります。

なかでも、その優雅な香りと優れた作用から愛されているのが「ネロリ」。
「ネロリ」は、イタリアのネロラ公国のアンナ・マリア妃が愛用したことから、
この名前がついたと伝えられています。
マリア妃は、香水やアロマバスにネロリのエッセンシャルオイルを使用していました。
現在でも、高級化粧品やオーディコロンの原料とし重宝され、エステサロンなどでの利用も多いようです。
ナポレオンやゲーテも愛用したという、世界最初の香水「ケルンの水」のベースにもなっていたそうです。
「ネロリ」についての詳しい説明は、また明日。

