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Mr.小太郎

世界一有名な犬のひとりごと。

「てんぷら 山の上」で江戸前てんぷらをたのしむ。

2013-02-10 23:21:59 | おいしん坊バンザイ!

神田駿河台の山の上ホテル内にある「てんぷら 山の上」で、
江戸前の技で揚げるてんぷらをたのしんできました。

山の上ホテルの周辺、神田界隈は出版社が多いことから、
川端康成、三島由紀夫、池波正太郎、吉行淳之介、安岡章太郎、檀一雄など多くの作家が
執筆活動をしたクラシックホテル。
檀一雄が愛人の女優と同棲生活を始めたのがこの山の上ホテル、
愛人との生活、破局を書いたのが遺作「家宅の人」。


小さいホテルですが、古き良き時代の香りが残り、

1歩入ると都心とは思えない静かな空間が広がっています。

「てんぷら 山の上」は、多くの文豪に愛されたてんぷらの名店。
てんぷらが有名なのは当然ですが、銀座の名店「近藤」をはじめ多くの名店に
職人を輩出していることでも有名。
旬菜旬魚を江戸前の技で揚げる伝説のてんぷらは、
今も変わらず受け継がれています。
今日は、カウンターで揚げたての醍醐味を味わってきました。

今日は、エノちゃんのお誕生日のお祝い、
奮発して特選天ぷら定食をいただきました。

小鉢から始まりです。




さぁ、てんぷらです。たれは、塩、天つゆ、たっぷりの大根おろし。

活巻海老

海老の中心はほんのり生、絶妙な揚げ具合です。

こごめ・タラの芽

白魚

ふきのとう
こごめにタラの芽、ふきのとうなんて、春先取りですね。

あいなめ、おいしかったぁ。



生うに
大葉で包んであります。

グリーンアスパラガス

ハス

さより

そら豆
これはおいしい

穴子

最後は、お店名物の薩摩芋のてんぷら「丸十」。
○に十と書きます。そうこれは、薩摩・島津家の家紋なんです。洒落てますね

だいこんのように太い薩摩芋をじ~っくり、
低温で40分掛けて揚げます。
高さは8cmほど、これは鍋の高さにあわせているんですって。
まわりはカリッと香ばしく、中は甘くてホクホクです。

ブランデーを落としていただくと、あらぁ不思議。
マロングラッセのよう、おいしい 

最後のかき揚げは、天丼か天バラか天茶でいただきます。
お椀も赤出しかお吸い物を選べます。
こちらは天丼にしじみの赤出し。
タレは、甘口か辛口か選べます。

こちらは、天バラとお吸い物。
天バラとは、くずしたかき揚げがごはんにまぜてあり、さっぱりとした塩味。
塩加減が絶妙で、感激。
おいしくて、おかわりしたいほどでした。


デザートは、フルーツかアイスクリーム。
フルーツもアイスも3種類ほどの中から選べます。


これだけ天ぷらを食べたら、いくら老舗のお店でも油が多少でも胃に残りそうですが、
これがまったく残らないんです。
残らないどころか、てんぷらのコースを食べ終えたとは思えないほど食後はスッキリ。
お店も油の匂いがまったくしないので、洋服も油臭くなりません。
とても良い油をおしみなく使っているんでしょうね。

「食べても食べてもあとを引き、昼に身動きならぬほど食べても、

夕方になるとちゃんと腹が空いてくる・・・」といった池波正太郎の気持ち、
わかりますね。
もう他の天ぷらはたべれません。困りますね

旬のタネのおいしさを生かし、薄衣の天ぷらは極上でした。
さぁ次はいつ来れるでしょうか。

ぼくの採点(が5個で満点)
味:
接客:☆ 
お便所:☆☆
総合評価:

てんぷら 山の上
http://www.yamanoue-hotel.co.jp/rb/tempura/index.html

カウンターの正面にあるのが、創業以来使用されている氷の冷蔵庫。
てんぷらのタネを冷やすのは、やはり電気ではダメなんだそうです。

黙々と天ぷらを揚げるお姿、なかなか声がかけられません。
時々みせる笑顔が素敵でした

白木のカウンターです。

昨年12月、60周年をむかえたそうです。




エノちゃん、お誕生日おめでとう


「てをつなごう」という歌ができました


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