何が一番怖いって、トニ・コレットの顔でしょ。と、まず言っておいて、やっぱり終盤までギリギリ怖かったです。さすがに悪魔崇拝ってシロモノは日本人の感覚じゃ受け付けないので、最後の最後で減点して4点にしました。
最後にはすべてが何となくわかったレベルではありますが、継承って意味もラストでわかる仕組みになっていたのですね。その最後の最後、エンドロールではジュディ・コリンズの「青春の光と影」が流れる。何でやねん!いや、これはオムライスよりも謎かもしれない。
それにしても、色んな解釈ができるのですね。単に悪魔ペイモンを継承すると見せかけておいて、解離性同一性障害なんかも娘に継承させてるみたいだし、女性にはそうした精神疾患を受け継がせていたのかもしれない。ペイモンには男の体が必要なんだということで、祖母の夫もその息子も早世しているのは、肉体が耐えられなかったということか・・・。ピーターは鼻を骨折(?)しただけでしたもんね。
映画の構成としても珍しい形ではあったものの、冒頭からミニチュアの部屋からシームレスで人が動き出すところは見事だったし、妹チャーリー(ミリー・シャピロ)の事故死までは普通に怖い流れでオカルトすら感じさせなかった。ガラリと雰囲気が変わったのは母アニー(トニ・コレット)が霊能者ジョーン(アン・ダウド)に話しかけられてからだ。そこからは元々スリープウォーカーだったアニーが徐々に解離性同一性障害を患ってることが明かされるし、降霊術やら何やらで怪しい雲行きになっていった。大麻だか何だかクスリが好きなピーターも、霊を受け入れやすくなってたのもわかる。
アニーは首を切っていったのかとか、土下座してたのは誰?とか、ちょっとわからないシーンもいくつかあったので見直したいとも思ったのですが、オカルトだと判明した時点で興味半減したのも事実です。とくに首のない人!チャーリーにしては大きすぎるし・・・
『来る』と『ヘレディタリー』の両方とも鑑賞した人の評価のバランスが真っ二つに分かれてことも興味深い!
★★★★・
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