3月10日、東京大空襲の日に観に行きました。今回は、珍しくあちこちのレビューを読んでから観に行くという反則技をとってしまったのです。すると、アニメオタク、ヤマト、ガンダム、エヴァ、『U-ボート』、『K-19』等々のキーワードを拾うことができました。アニメなんて花の子ルンルン以降観てないなぁ・・・
日本映画での潜水艦ものは50年くらい作られていなかったらしい。そう考えれば、まずまずの出来だったのだろうけど、前日に何を勘違いしたのか『K-19』を観てしまったし、ちょっと前に『U・ボート』も観てしまったのです。欧米の潜水艦ものと比較すること自体間違っているのかもしれないけど、閉塞感、リアリティが圧倒的に足りない!臭いが無いんですよね。しかもカメラワークがどことなく不自然で、臨場感が感じられませんでした。
アニメ・クリエーターの方が大勢協力していることが示しているように、アニメを実写化した戦争ファンタジーといった雰囲気でしたが、ローレライ・システムにも違和感なく観ることが出来ましたし、「東京の家族や友人たちを見殺しにはできない」という台詞に感動もいたしました。だけど物語が進むにつれ、睡魔に襲われて・・・感動も半減。急浮上するローレライのCGが『リーグ・オブ・レジェンド』に似てるなぁ・・・などと考えながら。
実はここで反戦映画論でも展開してみようかなぁなどとも考えていたのですが、そういうことを論ずる映画ではなかったようですね。ただ、愛国心という言葉の定義とか、特攻隊に対する嫌悪感が感じられて、生への執着や未来のために大人が何をすべきかという重要テーマに救われた思いです。艦長の最期の台詞はくさかったですけどね・・・
途中まで、実は折笠(妻夫木)の兄がドイツにてパウラ(香椎由宇)の姉と恋人同士だった!と妄想していたのに・・・よく考えたら、それはヤマトだ・・・
★★★・・
・ローレライ@映画生活
日本映画での潜水艦ものは50年くらい作られていなかったらしい。そう考えれば、まずまずの出来だったのだろうけど、前日に何を勘違いしたのか『K-19』を観てしまったし、ちょっと前に『U・ボート』も観てしまったのです。欧米の潜水艦ものと比較すること自体間違っているのかもしれないけど、閉塞感、リアリティが圧倒的に足りない!臭いが無いんですよね。しかもカメラワークがどことなく不自然で、臨場感が感じられませんでした。
アニメ・クリエーターの方が大勢協力していることが示しているように、アニメを実写化した戦争ファンタジーといった雰囲気でしたが、ローレライ・システムにも違和感なく観ることが出来ましたし、「東京の家族や友人たちを見殺しにはできない」という台詞に感動もいたしました。だけど物語が進むにつれ、睡魔に襲われて・・・感動も半減。急浮上するローレライのCGが『リーグ・オブ・レジェンド』に似てるなぁ・・・などと考えながら。
実はここで反戦映画論でも展開してみようかなぁなどとも考えていたのですが、そういうことを論ずる映画ではなかったようですね。ただ、愛国心という言葉の定義とか、特攻隊に対する嫌悪感が感じられて、生への執着や未来のために大人が何をすべきかという重要テーマに救われた思いです。艦長の最期の台詞はくさかったですけどね・・・
途中まで、実は折笠(妻夫木)の兄がドイツにてパウラ(香椎由宇)の姉と恋人同士だった!と妄想していたのに・・・よく考えたら、それはヤマトだ・・・
★★★・・
・ローレライ@映画生活
大戦から今日まで戦争のなかった日のないアメリカ、いまだ祖国が分断されたままの韓国、そういう国は戦争をリアルにうけとめたり、誠実であろうとしたりする。
昭和までの日本は反戦ものも戦争賛美ものも、好みは別にして熱く戦争を語っていたが、平成の現代人にとって戦争はテレビの中のファンタジーでしかないかもしれない。
だから今の日本で作ってしまったのが、アニメのりの美少女活躍戦争映画、熱い国家論をぶちつつも、ファンタジー以上でも以下でもなく戦争に夢を求める。賛否いろいろあれど、平成(いや21世紀かな)以降の日本の戦争映画史において特殊な位置を占める気がします。(そんなたいそうなもんじゃないか!!)
ただし、戦争で人が死んでいくと、「ローレライシステム」のパワーが消滅する設定は、単純に敵を叩くことを美化してないところが武力行使の歯止めとして残っていたと思います。
それにしても、「ローレライシステム」は「マイノリティー・リポート」のような仕組みだったんですね。それも異様に安価な装置でした。。(笑)
映画のパロディーとして「笑いの大学」の迷科白 「おにくのため」がありました。役所さん 面白すぎ。。 (笑)
戦争映画なのに、反戦とか戦争美化とかいう論議がなされない珍しい映画なんですよね。
ガンダムなんて知らない人(俺も)の目から見たらどうなるのか?って考えてたら、アニメのストーリーっぽい作りになっていて、拍子抜けしてしまったというのが正直なところです。
突飛な設定ではあるけれど、そうしないと戦争を語れない新感覚のクリエーターなんでしょうね。
>祐さま
『マイノリティー・リポート』!俺もすぐに想像してしまいました。
おっしゃるように“敵を叩くことを美化しない”点は評価できると思うのですが、最終的な展開では反戦の現れなんて無くなってましたね。まぁ、自衛隊が協力する映画だと反戦なんて言葉はオブラートに包まれてしまうんですけどね・・・
ほんとうにこの一言に尽きる映画でした。
とても潜水艦の中とは思えませんでした。
まるで潜水艦ごっこしてるみたいでしたね。
感動させようとしているセリフとかも
妙に現代っぽいですしね。
仰るとおり、汗臭さとか閉塞感はなかった。
ツッコミ入れてしまうとパウラなんか
妙にこぎれいですしね(^。^;)
SFとしてとらえればいいそうですが
それならもう少しCG技術頑張って欲しかったですよ。
潜水艦に搭乗するのは、すごい恐怖だと
思うのですが、この作品では、謎の装置を
少女が起動させて潜水艦を救う!
アニメで製作する方が適していたかも?
臨場感がないのは、Fテレビだからではないのでしょうか?
あまり細かいところは気になりませんでした。
閉塞感は足りないなーとは思いますが
そのお陰で私は人間ドラマに集中出来たようです(笑)