passing (通りすがり)

2019年5月大腸癌発覚、st3c(T4aN2bM0) 2020年5月多発性肺転移 2021年9月骨盤内転移

鉄の値が28(正常値40~188)、心臓バクバク、その後

2021-07-23 | 診察・経過観察・検査

大学病院での鉄の結果が28(正常値40~188)なのでクリニックで再度血液検査をしました。

上記の結果です。大学病院での検査の2日後に鉄の値が3倍以上上がっています。

多分こちらの結果の方が正しいとの事。

隠れ貧血でもないようです。異常なしの判断でした。

フェリチン(ferritin)について

鉄の貯蔵および血清鉄濃度の維持を行う蛋白です。
フェリチンは、球状のアポフェリチンの中に鉄を貯蔵する分子量約44万の可溶性タンパクで、組織中の鉄濃度により変化するため、鉄欠乏性貧血などの鉄代謝異常の指標とされます。
血清フェリチン濃度は、貯蔵鉄量とよく相関することが知られており、血清フェリチン1ng/mlが、貯蔵鉄8~10mgに相当するため、生体の鉄の状態を把握するのに有用であると考えられています。

鉄が不足する場合「フェリチンの減少 →血清鉄の減少 →ヘモグロビンの減少」の様に、フェリチンから減少していきます。
このため、フェリチンを検査することで、表向きは貧血でなくても、いずれ貧血になる可能性が ある「かくれ鉄欠乏症(潜在性鉄欠乏)」が分かります。

正常値は検査機関によって若干異なるものの、男性 20~250ng/mL 、女性 5~120ng/mL とされていますが、 日本人女性には鉄欠乏が多いため、母集団そのものが正常値を代表していないという根本的な問題があります。

フェリチン値<12ng/mlであれば、鉄欠乏性貧血と診断できるという考えもあり、実際に30ng/mlを下回ると、上記の様な多くの症状の発生が見られるようです。

<田中消化器クリニックよりお借りしました>

総鉄結合能(TIBC)、不飽和鉄結合能(UIBC)について

血清中の鉄は、すべて血清蛋白のβ1グロブリン分画に属するトランスフェリンと結合して存在する。血清中のトランスフェリンは通常全部が鉄で飽和されていない。In vitroで鉄を添加して、結合した鉄の量を不飽和鉄結合能(UIBC)という。そして、血清鉄の量をあわせて総鉄結合能(TIBC)という。これは、間接的にトランスフェリンの量を鉄の量に換算して表していることになる。トランスフェリンと総鉄結合能(TIBC)との関係は次の式で表すことができる。
Tf(mg/dL)×1.3=TIBC(μg/dL)
TIBC(総鉄結合能)=Fe(血清鉄)+UIBC(不飽和鉄結合能)
また 鉄飽和率は鉄飽和率=Fe(血清鉄)*100/TIBC(総鉄結合能)で求められる。

<岡山大学病院 検査部よりお借りしました。>

もっとわかりやすい説明は日本臨床検査専門医会のHPにありました。

「血清鉄(Fe)、総鉄結合能(TIBC)、フェリチン(Ferritin)」の検査について[ラボ NO.403(2012.8.発行)より] | 日本臨床検査専門医会|臨床検査医になるために (jaclap.org)

心電図も正常でした。

いつも一緒に働いている看護師さんに裸を見られるっていうのも恥ずかしいです。

私しかいませんからって、そうなんだけど。