コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

抜け駆け

2009-05-20 13:31:03 | 
「静岡の文化」という授業で今動いているプロジェクトは、何となく秘密っぽい。

別に、隠しているわけではないし、プライオリティ云々を言うほど突出して居るとも思えないのだし。
むしろ、情報はどんどん戴きたい。
まぁ、誰か別の人が本気で動き出したら簡単にさらわれてしまうくらい非力なチームだし、とはいえ、私にとってはみんな大事なテーマだから、持ってかれたら悔しい、というのはあるんだろうな。


さて、これは授業なので、種だけ私が用意して、あとは全部学生達が主体的に、というのがタテマエ。
企画書も、私の作った物を書き直しさせた。

とはいえ、殆どの学生が静岡の土地勘もないし、材料に関する知識もない(まぁ、出版はともかく、左官や時計産業のことに詳しい文系学生はあんまりいないだろう)。

そんなわけだから、実際の所、私が一人でやってしまった方が早くて質の高い物が出来るんじゃないかと思う。
そこを、うまいこと学生主導にしていく、というのが教師の役割なんだけども。

実際、学生達は、取材に行って、いろんな人(今年は高齢の職人さんが多い)の話を伺うことそのもの、或いは、その人達の魅力を愉しんでいる。

しかし、本当に愉しいのは、そういう人たちを見つけることなんだよねぇ。

一緒に動いている人たちは気づき始めてると思うけれど、一つのことを調べ始めると、別のことが見えてくる。
全部繋がってるんだね(だから、今年三つも大ネタを取り上げてしまっても、次の題材が無くて困る、というようなことは起こらないのだ)。

そういう“つながり”を見つけて、新しい何かが見えてくる時!
そういう体験を一度でもしたら、もう、学問から離れられなくなると思うのだよ。


この前、学生達の話し合いの時に、「俺も自分で探索活動をしてもいい?」と訊いたら、「どうぞどうぞ」と言う。ありがたいのだそうだ。

気を遣ってくれたのかも知れないけれど、ちょっと淋しい。
というか、まだ、解ってないんだなぁ。
「調べる」ということの、ホントの面白さ。

せめて、競争しよう。
この授業を通して、一つでも良いから、私より先に、私の気づかなかった人でも、場所でも、物でも、発見して欲しい。



昨日の聞き取りの中に出てきたヒントを、いくつかネットで探ってみた。
……
ビンゴ!

ここが一つの突破口になるかも知れない(ならないかも知れない)。

こういうワクワク、こういうドキドキを知って欲しいんだよ。


さて、出かけてきますかね。
次の記事が落胆か歓喜か、どうなりますかねぇ。

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