コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

「鏝絵師 森田鶴堂の世界」 《静大フェスタ 「静岡の文化」展示品解説 (DVD-1)》

2012-11-01 18:57:47 | 鞠水
先に告知した通り、静大祭期間中に、人文棟B208教室で、私が関わった地域連携企画の記録DVDの上映会を開催します。
この頁は、作品解説その1です。

17日10:30~11:45 「鏝絵師 森田鶴堂の世界」

DVD表

DVD裏


2009年度フィールドワーク授業「静岡の文化」で扱った課題です。
森田鶴堂は、全国的に有名な伊豆の長八よりも遅く、幕末に静岡で生まれ、昭和初期まで活躍した左官職人で、鏝絵をよくしました。
静岡市内はもとより、東京、名古屋、江ノ島などで、旅館、遊郭、寺院などに多くの作品を残しましたが、その多くは、火災や水害などによって失われています。
しかし、菩提寺である葵区春日の安立寺本堂には、晩年の羅漢図、天女図のほか、明治時代に制作された十二支額など、まとまった作品が残るほか、鶴堂を援助した伊伝の不去来庵でも作品を拝観することが出来ます。
また、駿府博物館の調査によって、御子孫を始め、左官組合、左官業者等に、まだまだ沢山の作品や関連資料が残っていることが判明しています。

予想以上の残存点数で、一年生の授業の処理能力を超えてしまったため、十分なまとめが出来なかったのですが、研究成果の発表会を、作品の残る安立寺本堂で行いました。

この日は、御子孫の皆様、左官組合の職人さんなど、沢山の人々が御参集下さり、学生の発表だけでなく、盛りだくさんのお話を伺うことが出来ました。
なかでも、御子孫でさえ直接の記憶がない、「本物の森田鶴堂」を記憶されているTさんお話は、図らずもサプライズになり、感動の一場面となりました。

学生達の真摯な研究と達者な発表、豊富な展示物の様子もご覧いただけます。

DVDケース内掲載の、会場風景写真

勿論入場は無料、出入り自由です。
是非ご覧下さい。




*なお、鶴堂の作品は、大変貴重且つ壊れやすいものばかりなので、今回は写真中心の展示になる予定です。
*大学の予算で作成したため、DVDの販売はありません。附属図書館でいつでも視聴可能です。


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