2003年3月3日
ハワイ島に到着した二日目の朝、時差ぼけで頭も体もすっきりしないものの、
朝食を食べに車でカイルア・コナへ。
妻がガイド・ブックで目星をつけていたお店に行ってみることにしました。
しかし、そのお店が見つかりません。
「場所は間違ってないよね。」
妻が差し出す地図には、確かにそのお店があるはずなのですが、
周りを見ると、それらしき建物は一軒だけ。
車を降り、近づいてみるとレストランの看板が出ています。
でも、目的のお店とは名前が違います。しかも、営業時間前。
店内は灯りさえ点いていません。
私たち以外に人気もなく、狐につままれたような気分です。
時差ぼけの頭では、明快な答えも見つけられず、
止む無く別のお店に行くことに。
(あとで分かったのですが、ガイド・ブックの情報が古く、
同じ場所で別のレストランに変わっていたようです。)
というわけで、急遽行くことにしたお店が、
『アロハ・エンジェル・カフェ』。
寝起きにコーヒーを一杯飲んだだけの空腹をかかえ、
11号線(Kuakini Hwy.)を南へ走り、KAINALIU という小さな町に向かいました。 (
拡大できます。)
ノスタルジックな外観のALOHA THEATRE。
今も映画を上映したり、ライブ演奏もしているそうです。
そのシアターに隣接(?)するALOHA ANGEL CAFE。
テラス席へ案内されました。
テーブル席が一列に並んでいます。
遠くには海も見え、心地よく吹く風が椰子の葉を揺らしています。
時間的に、朝食と言うよりブランチになってしまいましたが、
私はベーコン入りベーグル・サンド&ジャーマンポテトを、
妻はベジタブル・ブリトーをオーダー。
私たちの後ろの席では、金髪の小さな男の子と両親が座っていました。
何でも尋ねたがる年頃なのでしょうか、男の子がしきりに、
「Daddy, Daddy・・・」と、お父さんに呼びかけてはあれこれと質問をしています。
前方の席からは、女性の笑い声が何度も聞こえてきます。
見ると、中年の男女がラブラブな雰囲気を漂わせながら座っていました。
サーファー風の日焼けした男性がジョークを言い、
その度に女性が、「Ah ha ha ・・・」と、彼の目を見つめながら笑っています。
どうやら、ふたりは出会ったばかりらしく、
昨夜は、・・・素敵な夜を過ごせたようです。
濃厚な大人の会話に、
「おい、おい、昼間から・・・」
と、私が心の中でツッコミを入れている傍らで、
空腹の妻は、
料理が運ばれてくるのを、今か今かと待ち焦がれています。
やがて、注文の品が運ばれてきました。 (
拡大できます。)
お皿に載って出てきた量は、かなりたっぷり。
妻はナイフ&フォークで切り分けるのに一苦労。
なかなか一口目を食べられません。
それでも、サルサ・ソースを付けやっとのことで口に入れると、
美味しかったのか満足げな笑顔。
味も良く、空腹だったので全部食べ切れるかと思ったのですが、
やはり私たち夫婦には分量が多くて、少し残してしまいました。
お腹を充分に満たしたところで、
ケアウホウ・ショッピング・センターへ買い出しに行くことに。
(私たちが席を立つ時も、前方の席のカップルはまだ、
熱い視線を交わしたままでした。) (
拡大できます。)
外に出ると、古い映写機(?)の下に、
置物のように微動だにしないネコがいました。