Ali'i Drive Breeze

The Big Island
ハワイ島で体験した思い出を写真とともに綴る旅日記

ベイビュー・ファーム<Bayview Farm>コナ・コーヒー農園巡り Part1

2010年07月28日 | 南コナ地区

2010年1月5日午前11時 


「さて、どうしようか?」
波が荒くなってきたホナウナウ湾の岩場から早々に引き上げ、
シュノーケリング・ギアをトランクに積み終えたぼくたちは、
この日の予定を変更することにした。

車に乗り込み、地図を広げ、立ち寄れそうな場所を探してみる。
一番近いのは、St.ベネディクト・ペインテッド・チャーチだ。
しかし、そこへは4年前にも訪れている。
ほかにまだ訪れたことのない場所はないものかと、
Painted Church Rd.を指先でたどる。
すると、その先に〈ベイビュー・ファーム〉の文字が!!
次の瞬間、ぼくの脳裏に4年前通りすがりに見た看板の記憶が甦った。
「そうだ!」
「な~に?!」

助手席で、乾ききっていない髪をタオルで拭きながら妻が問い返す。
「コーヒー農園巡り!これから、コーヒー農園巡りをしよう。」
地図を指しながら、頭に浮かんだ予定を説明。

冷静に考えれば、「予約もなしで平気だろうか?」という疑問も浮かぶが、
ここはハワイ島。
「なるようになる・・・」というか、
思いつくということは正にそのタイミングだということ。
(後で、そのことを実感することに。)
妻も、ぼくの案を聞いてすっかり乗り気に。
「じゃ、ここからは『コーヒー農園巡り』ということで、出発!」
                    
                     

プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園前で車を折り返し、
Ke Ala O Keawe Rd.(160号線)の坂道を登り、
Painted Church Rd. へ。
山の斜面を縫うような道幅の狭い2車線の道を走りはじめる。

ペインテッド・チャーチの前を通り抜け、
おおよその地図を頭に描きながら道なりに進むと、
見覚えのある看板が見えてきた。



 「ここだ!」
駐車場に車を乗り入れ、エンジンを切った。

2010年1月5日:午前11時20分
〈ベイビュー・ファーム〉ビジターセンターに到着。

名前の通り、モクアカエからケアラケクアまで湾を臨める農園だ。 



車から降りると、
ビジターセンターの中からアロハシャツを着たスタッフらしき男性が、
にこやかに手招きをしていた。



「Aloha!」
誘われるように建物に入っていくと、
入り口横にあるポットを示して、試飲できることを教えてくれた。


〈レギュラー〉と〈ピーベリー〉、2タイプのコーヒーがあったので、
早速紙コップに注いで試飲。
「!!!」
豆は浅炒りなのだろうか、香りといい味といい、とても上品だ。

「美味しいから、お土産に買っていこうか?」
「そうだね。」

ベイビュー・ファーム自慢のコーヒーを味わっていると、
さらにスタッフの男性が、
「間もなく農園見学ツアーがはじまります。あなたたちも参加しますか?」と尋ねて来た。

ビジターセンター内には、ぼくたち夫婦以外に、
本土から来ているアメリカ人観光客が4人ほどいた。
彼らと一緒に参加しないかと声をかけてくれたようだ。
「どうする?」
試飲をさせてもらってコーヒー豆が買えればいい、くらいにしか思っていなかったので戸惑っていると、

「フリーですよ。」とスタッフ。
別に料金を気にしていたわけではないのだが、
そこまで言ってくれているのに、断る理由はない。
返事は、もちろん「イエス!」
急ぐ予定があるわけでもないことだし、見学ツアーに参加することにした。



3分後、
さらに4人のアメリカ人客がやって来て、総勢10人で見学ツアー開始となった。
どうやら良いタイミングで、ぼくたちは農園を訪れたようだ。
コーヒーの入った紙コップを片手に、みんなで園内を歩き始めた。


まずは、コーヒーの木の説明から。

時期的に、コーヒーチェリーの収穫はほぼ終わっているらしく、
木に残っているのはほんの少し。



                 


それを指差しながら、スタッフの男性が英語で説明。
その内容は、雰囲気だけでも伝わってくるものだ。



コーヒーチェリーを一粒ずつ木から取って指先で摘むと、
中からぬめりを帯びた白い豆が出てきた。
これがコーヒー豆だ。
表面のぬめりが、じつは果肉で、舐めると甘~い。


続いて、ミル<Mill>で工程の説明。



収穫したコーヒーチェリーは、一旦ダンプボックスに入れられた後、
ウォッシャーへ。



続いてパルパーで取り去られた果肉と豆をシェイカーで選り分け、
豆は水を張ったバットに一晩漬けてから、貯蔵塔へ。

さらに、ふるいにかけられたコーヒー豆を、天日で乾燥させるのだそうだ。



10日ほど乾燥させると、豆のサイズとグレードに分け、
緑色の生豆や自家焙煎した豆を、それぞれ袋詰めに。

            



政府認定の品質保証タグをつけたら出荷だそうだ。




じつは、コーヒー農園のミルまで見学するのは今回が初めて。
貴重な体験ができ、
思いつきとはいえ、訪れて良かったとしみじみ思った。

一通り説明が終わったところで、スタッフからクイズが。
「豆のグレードは何種類で、それぞれ何といいますか?」
先程受けた説明を思い返していると、
ぼくの隣で女性が手を上げ、
「グレードは4種類。プライム、ファンシー、エクストラ・ファンシー、
そしてピーベリー。」
と回答。
「お見事!彼女に拍手を。」
ツアー参加者全員で女性に拍手を送り、なごやかに見学ツアーは終了した。



見学ツアーを終えたところで、
再びビジターセンターに戻って、お土産用のコーヒー豆を選ぶことに。
あれこれと悩んだ末に、
エクストラ・ファンシーとヘーゼルナッツのフレーバー・コーヒーを購入。
スタッフに、フレーバー・コーヒーの美味しい飲み方も教えてもらったところで、
「サンキュ!」
「マハロ!」
ぼくたちは〈ベイビュー・ファーム〉を後にした。

ちょうどお昼時を迎え、次のコーヒー農園に行く前に、食事をすることに。
ぼくは朝から頭に浮かんでいたポークチョップを食べるべく、
妻の意見には耳を貸さず、マナゴホテルへと向かった。

Mahalo!    

 
               



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