Ali'i Drive Breeze

The Big Island
ハワイ島で体験した思い出を写真とともに綴る旅日記

アロハ・カヤック・ツアー<Aloha Kayak Tour> #2

2008年02月17日 | 南コナ地区

Sea Kayak初体験の私達。
アロハ・カヤックのツアーに参加。
説明を充分に理解する間もなく、気が付けばケアウホウ湾に浮かんでいました。


(ここからは実況中継風に)

さぁ、今まさに、ツアーの一行がケアウホウ湾を出て、
岬の沖合いを北から南へと迂回するように漕ぎ進んでいます。

おっと、早くも漕力の差が出て、6艇各々の距離は広がりはじめています。

しかし、そんなことにはお構いなく、
ガイドの青年は、出発の遅れを取り戻そうと、
どんどん先へと進んでいる。

その後ろ、ひとりでカヤックに乗る男の子が、
バランスをとるのに苦労しながらも、何とか付いて行こうとしている。

少し遅れて夫婦の乗ったカヤック、そして、母親と娘の乗ったカヤックが続く。

大外からは唯一日本から参加の夫婦が呼吸を合わせて漕ぎ進んでいるぞ。
ビギナーにしては、いい調子だ。

最後尾は高齢のおばあちゃんと父親の乗ったカヤックだ。
ジリジリと離されながらも、ついて来ている。

波は容赦なく、ツアー参加者を翻弄するかのように押し寄せています。
初心者には、かなりの脅威だ。

ガイドには、もう少し後ろを気にして欲しいと日本人夫婦は思っているようだ。

しかし、時々振り返ることはあっても、速度を落とそうとはしないガイドの青年。
そのため、
ツアー参加者たちには、景色を見ている余裕がまったく無さそうだ。
楽しむどころか、何かの訓練(Boot Camp?)のように、
付いて行くのがやっとのようです。

おや~、男の子のカヤックが、バランスを崩しているぞ~!
左右にふらついている。
このタイミングで大波が来るとかなり危険だが~・・・


おっ~~~~と!!!
思ったとおりだ!!
大波に煽られた男の子のカヤックが、あっけなくひっくり返ったー!!
大丈夫かーーーーー??

波に翻弄されているカヤックの底は見えているが、男の子の姿は見えない。
いや、大丈夫だ!!
波間に男の子の頭が見える!
ライフ・ジャケットで浮かんでいられるようだ。
しかし、かなり焦っている様子が、離れた場所にいる日本人夫婦からも見て取れる。
おそらくは海水も飲んだはず。
男の子は、ひっくり返ったカヤックにつかまっているのがやっとだ。

さすがにガイドの青年が、男の子のもとへと漕ぎ寄せた。
自らカヤックを降り、男の子がカヤックに乗れるよう、海中から手助けしている。
男の子も必死になって乗ろうとしているが、
焦りのためか、なかなかうまくいかない。

他の一行は、
その間もパドルを動かしながら、
波に押し流されないようにしているだけで精一杯だ。

一行が見守る中、やっとのことで男の子がカヤックに乗れた。
だが、かなり体力を消耗した模様。
話しかけるガイドの青年に、首を横に振ってみせている。
さぁ、どうするのか?


おっと、どうやら男の子はここでリタイヤと決めたようだ。
ひとり、湾に向かって引き返しはじめた。
おばあちゃんと父親の乗ったカヤックの傍らを、
意気消沈した男の子が通り過ぎていく。
父親が何か声を掛けたが、力なく手を振って見せる姿が痛々しい。
この体験がトラウマとならないことを願うばかりだ。

そして、一行はといえば、なんとツアー続行だぁ!!
男の子が引き返そうとも、おばあちゃんと父親、母親と妹もツアーを続けるらしい。
ガイドの青年の合図で、再び進み始めた。

さらに100メートルくらいは進んだだろうか。
と、この段階で、
日本人夫婦は、
自分たちが目的地も知らずに漕いでいることに気づいたようだ!!

みんなと同じように漕いではいるが、一体どこまで漕いで行けばいいのか?
男の子のリタイヤで、急に不安になった様子だ。
あと、どれぐらい漕げばいいのか?
先行きの不安に拍車がかかる!

それでも、進み続ける一行。

しかしと言うか、やはりと言うか、体力の差が如実に現れ始めた。
おばあちゃんと父親の乗ったカヤックだけが遅れ、
かなり離れてしまっている。
このままでは、はぐれてしまいそうだ~!
ガイドの青年も進むのをやめて追いつくのを待とうとしているが、
おばあちゃんたちは波の抵抗に逆らえず、なかなか近づいて来れない。

さぁ、ここでガイドの青年、何か意を決したようす。
先頭を進んでいた夫婦に近づくと、進行方向のずっと先を指差した。

なんだぁ?
前方のはるか先に、小船が浮かんでいるのがわずかに見えるが・・・?
どうやら・・・、あそこまで行くように!と言っているようだ。

そして、その後ろにいる母娘と日本人夫婦のカヤックに漕ぎ寄せると、
ともかく先頭のカヤックに付いて行くように指示を出した。
母娘と日本人夫婦も了解し、前方のカヤックの後ろに付いて漕ぎ出すと、
ガイドの青年は反対に後方へと漕ぎ出した。

おばあちゃんと父親の乗ったカヤックへと、みるみるうちに近づいていく。
さすがだぁ!
あっという間に漕ぎ寄せると、二言三言、父親と何かを話し合っている。

「おそらくガイドの青年が、あのカヤックを引っ張って、
 あとから付いて来るんだろう。」と、
日本人の夫が妻に説明しているが~・・・

お~~~~~~~っと~~~~~~!!!
日本人の夫の読みは外れたようだ。
なんと、ガイドの青年がおばあちゃんと父親の乗ったカヤックと一緒に、
引き返し始めた~~~!!!

どういうことだ~~~????

どうやらガイドの青年は、
これ以上、おばあちゃんには無理と判断。
ケアウホウ湾まで付き添って帰ることに決めたようだ。

いや、待ってください。
と、いうことはですよ、

ほかの一行は、

・・・・
この少々荒い波の中を

ガイド不在のまま、

カヤック・ツアーを
続けるということでしょうか?

これは、かなり危険な状況と言えるんじゃないでしょうか?!
果たして、無事に済むのか?

(なおも・・・つづく)      ←続きが気になったら、クリックお願いします。



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