夕方、夫婦ふたりでコナの町をそぞろ歩き。
お正月を1週間過ぎても、まだクリスマスの飾り付けが町のあちこちに・・・。
Kona In Shopping Village の建物の真ん中を抜けて海岸へ出てみることに。
日没前、数組のカップルが堰堤に腰掛け海を見つめています。
私たち夫婦も空いている場所に腰を下ろしました。
思い返せば、17年前、
私たちが結婚1周年記念でハワイ島を訪れたその日の夕方、
この場所に座ってコナの夕日を見たのでした。
「あの娘も、もう大人なんだね、きっと・・・。」
ふと、妻が呟きます。
「あの子?」
「うん。ほら、フリヘエ宮殿の傍の防波堤の上で私たちがビデオ撮ってたとき、
『コンバンワ!』って。」
「ああ、あの親子ね。」
「いきなり日本語で声掛けられたから、ビックリしちゃった。」
「白人の親子だったよね?」
「そうだよ。女の子は金髪で、まるでお人形さんみたいにす~っごく可愛かったの!」
「通り過ぎてから、『Dady, Is that movie?』って、訊いてる声も可愛かったよ。
あれ、海からの帰りだったんだよね。
お父さんが持ってたバケツに、シュノーケルが入ってたから。」
「そうなの?」
「うん。
そうかぁ、もう17年だからなぁ。あの娘も大学生くらいになってるんだろうね。」
そんな思い出話をしているうちに、太陽が沈んでいきます。
「あの頃、コナの町は夜になると真っ暗だったよなぁ。」
「うん、暗かったぁ。
だってさぁ、ショッピング・ヴィレッジからフロント・ロウまで怖くて歩けなかったもん。」
「そうそう。なんで、こんなに暗いんだろうって、不思議だった。
しかも、怪しい若者たちもいてね・・・。」
「えっ?」
「ほら、石垣の上に3人くらい腰掛けてて、僕らに『葉っぱ買わないか?』って声掛けてきたじゃない?」
「ああ、そういえば・・・。」
「いらないって、手を振りながら足早に通り過ぎたけどね。」
「なんか、懐かしいねぇ。」
「あの時のコナって、田舎町って雰囲気じゃなかった?」
「うん、田舎って雰囲気だった。
でも、初めてきた島なのに、どことなく懐かしい感じがして、
だから気に入っちゃったのよね。」
「人も車も少なかったしね。」
「そうだよ。だって、ハワイ島に信号機は3つしかなかったんだから。」
「そうだっけ?」
「そうだよ。ヒロに2つで、コナには1つだけ。」
「そうか・・・。そう考えると、随分ハワイ島も変わちゃったのかな。」
「私たちもね。」
「たしかに、あの頃は、おとなしく控えめな娘だったのにね。」
「あなただって、痩せててフェイスラインあったのに・・・」
「そっちだって随分とお腹に・・・」
「Boo!」
17年前と同じように沈み行く太陽を、
すっかり変わってしまったふたりで、いつまでも見つめていました。
日没後、食事をしにHuggo's に行ってみると、やはり満席。
1時間半くらい待つといわれたので、翌日の予約を入れておいて、
隣のHuggo's On The Rock's へ。
足元は砂浜のお店です。
昼間は、JAVA on the Rocks として、
夜は、Huggo's on the Rocksとして営業。
こちらはすぐに席に着けました。
カクテルのブルー・ハワイとマイタイを注文。
料理はシーフードプレートを頼みました。
大きな蒸篭の中に、
マグロの刺身やタタキ、ポキ、剥きエビに紅生姜が入っていました。
思った以上に刺身も美味しくて、
生演奏の音楽を聴きながら、十分食事を堪能出来ました。
ステージ上では、ギターによる心地よい演奏や、フラダンス、兄妹3人によるフラ・カヒコも披露され、
盛り沢山な内容。
この日を締めくくる素敵なひと時を過ごすことが出来ました。
Mahalo!