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木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

木枯らし吹く

2023年11月25日 05時13分03秒 | 耕作放棄地

2~3日前まで穏やかで暖かい日が続いていた。まるで小春日和とも言えるほどで、暖冬の兆しかとある意味喜んでもいた。寒いのは苦手なのだ。ところが週末に入って急転、急に気温は低下し木枯らしじみた風が吹き出した。天気図を見ると、西高東低の完全な冬型、しかも寒冷前線まで連なっている。乾いた冷たい空気が入り込んでくる予感だ。気象予報を調べて見ると、どうやら週末のみの現象のようで、週明けからは再び従前の気候に戻るらしい。ホッと一安心といったところだ。地球温暖化のプラスの側面は、冬場がそう寒くないこと。雪国の方々には笑われるかも知れないが、雪による交通渋滞や路面凍結による事故など、不慣れな故の障害が多いのだ。

何よりも農作業にも響いてくる。寒冷期の作業は、着込んだ上での肉体労働、当然ながら動きが鈍く作業効率も今一だ。やはり人間の体は暖かくして機能するように作られているらしい。自然界の摂理には逆らわない方が無難だろう。これが「森の果樹園」での作業であれば、倒木や落下した小枝類で焚き火の恩恵も存在する。農園にあるのは少々の古竹と雑草類位、とてもじゃないが焚き火とはいかない。暖を取る術は皆目無いと言っても良い。年内はまだしもだろうが、大寒の頃になるとかなり冷え込む。当地は大阪湾からの西風がきつい地域、寒冷前線と共に冷気が入り込んでくるかも。

こういった状況を予感した訳でも無いだろうが、本日は仲間達の姿もチラホラだ。やはり天候の加減で出動意欲に影響が出るのかも、それとも所用が重なったのかな。農作業も大筋は目処が付いたので、少々時間に余裕はある。一寸手を休め、仲間達の畑を回ってみる。冬野菜や冬越しの野菜が立ち並び、収穫を待ってるような雰囲気。各位、折々には持ち帰ってる模様だ。山の神の話によると、スーパーの野菜類も値上がり傾向が激しいらしい。最も他の産物に比べたら可愛らしいとも思えるが。農産物ほど、掛かった労力やコストと価格が乖離している産物も少ないだろう。

いつもながら脱線するのが子狸の悪い癖、本題に戻りましょう。木枯らしの話でした。万物に生じる事象は、全てが当然であり必要でもあり必然でもある・・・・・とかの考え方があるようです。俄には同意しがたいが、趣旨を借用すると、冬場には木枯らしが吹くのは当然で必要で必然でもあるのだろう。寒いのも暑いのも自然界の摂理、そう受け止めるべきかも知れないが、やはり木枯らしは苦手。寒くない冬場を期待したいのだが無理だろうか。

 

 

 

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ラストチャンス

2023年11月24日 05時26分10秒 | 耕作放棄地

インゲンのことを「三度豆」とも呼ぶ。大阪ではこちらの方がお馴染みかも知れない。意味合いは年に3回も収穫可能との特性による。年に2回が二期作だから、3回は何と呼ぶのだろう、三期作だろうか。それはまあともかく、今時分、子狸はインゲンを栽培している。晩秋の時期にインゲンなどと不可解に思われるだろうが、子狸も多少は不安がある。インゲンは、無事に発芽して1メートル程にまでツルが伸びたところだ。小さな花も咲き出した。どうやら余計な心配は不要な見込み。期待半分で眺めると、来月中旬位には収穫可能かなと。捕らぬタヌキの何とやら・・・・かも知れないが。

これまでも何回かインゲンの二期作をやってきた。但し、何れももう少し早めの時期で、二度目の収穫が10月頃だったかと思う。と言うことは、一期目のインゲンが未だ存命中に二期目のインゲンの種蒔きを行った模様。つまりダブルスクール的な栽培法だった。今回は一期目の収穫が終わり、撤去した後しばしの待機期間をおいての種蒔きだった。ギリギリか遅めのスタートだったのだ。

従って不安半分というのも、あながち危惧しすぎとは言えないだろう。ともあれ成長中なので期待して見守って行こうと思っている。純粋な冬野菜を除き、基本的には野菜類は寒さに弱い。寒冷期に入る前に収穫を終えるのがセオリーだ。子狸のインゲンはギリギリのラインかも知れない。世間で言うところのラストチャンス、例年に比し暖かい気候なのが救いだろうか。

地球温暖化の影響がプラスに現れた希少な事例かも知れない。余計な話だが、地球が温暖化して地球上の全部の氷が溶けたら、海水面が60メートルほど上昇するとか何とか。大阪市など全部が水没でしょうね。ちなみに我が家の標高は120メートル程度、少なくとも水没は免れるようです。但し都市機能はマヒするでしょうから生存は困難かも・・・・・ですね。

インゲンの栽培時期の話から、とんでもない分野へと話が飛びました。年末、無事にインゲンの収穫に立ち会いたいものです。南極と北極の氷が溶けない事を願いながら。

 

 

 

 

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今年の花園は・・・

2023年11月23日 05時16分34秒 | 耕作放棄地

農園には「花園」が存在する。とは言っても、世にあるフラワーパークみたいな大規模な物では無い。ごく慎ましやかな小さな花園だが、無骨な我々に取っては希少な癒やしの空間だ。とりわけ子狸が心待ちにしてるのが、「コウテイダリア」の開花だ。晩秋の今頃、ピンクの大輪を咲かせてくれる。農園では例の「千早の忍者」氏が担当のプロディユーサーだ。彼はご存じかも知れないが、農園仲間でありつつも楽器を引っ提げての老人ホーム巡りに忙しい御仁。花園の手入れもなかなかだと思うのに、毎年栽培に余念が無いようだ。

期待し、待望しているコウテイダリアだが、昨年は見られ無かった。今年こそと大きな期待を寄せたのだが、大輪の花が見当たらない。上段の画像がコウテイダリアの姿なんだが、咲き誇る花々は見えないでしょう。摩訶不思議な事に、別途コウテイダリアが存在する数軒のお宅を存じているが、何処も同様状態なのだ。子狸が知りうる範囲のコウテイダリアがたまたまの状況なのか、全般的な異変なのか。昨年も数軒共に同じような現象だった。

確か昨年も似たような記事を載せたかと思う。当時は夏の暑さによる異常気象では・・・・・との推測だった。今年も夏は極端に暑かったのだが、2年連続の猛暑が原因だろうか。ある特定の1箇所のみなら、栽培技術上の問題かとも思える。それが知りうる範囲の数軒とも同様状況なのだから異変が危ぶまれる。何かの報道で地球の平均気温が上々気味だとは聞いたことがある。実感が無いが、平均気温が1度上昇するだけで大きな異変をもたらすようだ。たかが1度と勘違いするが、平常気温のそれでは無く地球全体の平均気温なのだ。

さて彼の花園、どうやら今年も「コウテイダリア」は見られ無いようだ。原因は彼の栽培技術では無く、環境的な可能性が高いように思える。何方か詳しい方がおられたら、ご教授戴けないだろうか。毎年、期待と失望の繰り返しはたまらない。せめて画像だけでもと、過去の撮影分を貼っておきます。

 

 

 

 

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蒼空は麗し

2023年11月22日 05時26分08秒 | 耕作放棄地

お天気に恵まれ農園へと出動した。朝早めの時間帯とあってか、少々肌寒い。風は無く太陽は照りつけてるので、肌寒さも多少は柔らぐようだ。ふと何気なくの雰囲気に誘われ、空を見上げると真っ青な「蒼空」が広がっている。雲一つ無い、文字通りの快晴だ。運が良ければ空自の戦闘機が飛行機雲をたなびかせるのだが、本日はお出ましは無いようだ。澄み渡った蒼空に心惹かれ、パノラマ風に撮影してみた。360度、何処を向いても同じ色が広がっている。

やはり雨上がりの快晴という事が大きく影響しているのだろう。空気中の塵芥がそぎ落とされ、地球本来の色合いを醸し出したのでは・・・・と、想像している。滅多に見られ無い光景だ。本日出動無き仲間達は大きな損失だろうな、気の毒な。農園作業は野菜の栽培がメインだが、こうした副次的な恩恵に時により恵まれることも。

季節は既に晩秋に入ったかと思われるが、農園界隈では未だ紅葉の姿は見られ無い。紅葉と蒼空とは格別のマッチングかと思うのに、残念だ。千早赤阪村は都市部に近い山村とあってか、落葉広葉樹の森は少ない。換金機能を求めて針葉樹林、取り分け杉や檜の畑と化してしまったのだ。常緑針葉樹の森が悪いわけでは無いが、日本昔話のイメージとは程遠くなって寂しい限りだ。紅葉した落ち葉の中でタヌ公達が腹鼓を鳴らしているような光景が理想像なのだが。

話が横道に逸れました。主題は蒼空、それも澄み切った蒼空ですね。お天気と条件とに恵まれない限り、遭遇出来ない環境です。本日は偶然のチャンスに恵まれたようです。周囲360度、何処を見渡しても真っ青な「蒼の世界」、年に数回でもいいから巡り会いたいものです。農園作業を続けていると、こうした特別な幸福感に満たされることもあり得ます。「書を捨てよ野に出よう」(?)・・・・・・・とかの、キャッチコピーがあったようにも思えますが、乗ってみませんか。

 

 

 

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蓼食う虫も・・・

2023年11月21日 05時32分47秒 | 耕作放棄地

箴言には面白いものも存在する。今回のテーマである「蓼食う虫」の件もその一つであろう。要は物好きの例えかと思うのだが、「タデ」という植物が存在する。これがめっぽう辛いらしく、そんな辛さを物ともせず食する虫がいるそうな。名前をハムシと言うそうだが、他の昆虫が見向きもしないタデを好んで食べるとか。まあ虫の食性には関心も無いが、我々はタデを「雑草」と評価し、敵対している。見つけ次第、撤去するのが当たり前の行動だ。この植物、繁殖力が強いようで、一寸目を離すと面的に広がっていく。1本の花だけ見れば、ソコソコ綺麗なのだが、惑わされずに根こそぎの撤去が望ましい。野菜栽培の妨害度はチガヤと先頭争いを行えるほどだ。

当然ながら子狸の耕地にも広がりつつある。早めの対応が必要かと痛感し、早速の対処行動に。鎌やミニ鍬等の通常の用具では太刀打ちできない。張り渡った根が強靱なのだ。強力な武器として選んだのは「長柄鍬」、立ち位置で頭の上から振り下ろすタイプだ。面白いようにタデは削れていく。打ち込めば根も掘り起こしが可能だ。但し、しばらく作業すると息切れ現象が。体力の落ち込みを実感させられる。イスを持ち出し、若干作業、暫しの休憩、・・・・と言った案配に路線変更する。

削り取ったタデは乾燥させて焼却処分の予定だ。不要品は消し去るに限る、別に断捨離を意識したものでも無いのだが。今回の対象地はカボチャの栽培を想定した場所、例の若き挑戦者O氏の耕作跡地だ。4月にはカボチャを植え込もうと準備に余念が無い。ご存じだろうが、カボチャの栽培にはソコソコの面積を必要とする。若しくは「大御所」や「長老」のように昇り龍栽培をするかだ。元々が子狸のカボチャ畑だった該当地、元へ戻るだけの話かも知れない。

半日掛かりで取り組んだが、完了には到らなかった。後日、再度の挑戦で取り組みたい。雑草の抜き取りだけで、作業終了とも行かないのだ。

 

 

 

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