京都の闇に魅せられて(新館)

岩屋山志明院(その2) @ 京都妖怪探訪(330)





 どうも、こんにちは。
 どうやら、ついにこの私にも、来るべきものが来てしまったようです。

 最近、オフが公私供に多忙なのに加えて、体調を崩してしまったのとで、ネットに関わっていられる時間がほとんどなかったため、シリーズ前回からまたもや間が開いてしまいましたが。

 まず再開にあたりまして、読者の皆様にひとつお詫びがあります。
 シリーズ前回にて、志明院の仁王門から内部の様子と、そこで行われた石楠花祭の様子とを撮影した写真を付けた記事を書くということを予告しましたが……。
 突然で大変申し訳ないのですが、今回その写真の公開を中止することにしました。そして、今後もその写真を封印することに決めました。
 何故ですかって!?
 それは……この聖域に居られる不動明王、もしくはここに巣くう物の怪たちが、それを許さなかったのではないか。そんな気がしてきたからです。


 どういうことなのかを説明します。






 今月18日、シリーズ前回記事をアップした後は、20日まで泊まりがけの仕事をしていました。
 その仕事を終えて帰宅してから、今回記事の作成に取りかかる予定だったのですが、ここしばらく経験したことの無いような強烈なだるさと疲労感に襲われ、ほとんどパソコンに向かうことすら出来ずに寝込むだけの日が何日か続きました。
 まあ、それだけならば「ただの風邪かな」とか、「いつもの仕事の疲れが重なったのかな」とか思うだけだったのですが。
 それだけではありませんでした。
 今までに経験したことの無いような腹痛が襲ってきました。いつもならば、適当な薬でも飲んでしばらく寝てさえ居れば、このような腹痛もすぐに完治したのですが。これも数日経ってもなかなか治りません。
 そして、やはりこれまで経験したことのないような酷い下痢も、これまた何日間も続くことになりました。
 「まさか、今はやりのインフルエンザか? ノロウィルスか?」などとも思いましたが、そうでもなさそうです。
 このところ気温や天候も不順な中、何日も泊まりがけできつい仕事が続いたために体調を崩してしまったのか、と思う一方で。
 シリーズ記事に書いている途中だった志明院に伝わる以下のような話を思い出しました。


 それは、第二次世界大戦後のこと。
 占領軍の兵士がここを訪れ、寺の秘仏を持ち出そうとしたことがあったそうです。しかしジープは動かなくなり、その兵士も突然の激しい腹痛に襲われます。
 彼は秘仏を持ち出すことを諦め、山門へと戻った途端に痛みが治まったという話です。






 この占領軍兵士の話を思い出した時、私の頭の中にひとつの考えがよぎりました。
 「まさかこれは……天罰か、仏罰なのか? 志明院の不動明王様、あるいは物の怪さんたちは、私ごときが聖域を暴くのを許さなかったのか……?」
 この考えはどちらかというと直感的なもので、明確な根拠とかがあるわけではありません。もちろん、科学的な根拠などあるはずがありません。
 しかし、です。
 正直、ちょっと……いや、大変惜しい気もしたのですが、「志明院の仁王門から奥の写真を弊ブログで公開せずに封印する」ことに決めました。
 すると、その辺りからでしょうか。
 あれだけ酷く、なかなか治らなかった下痢が止まり、腹痛や身体のだるさなども治まってどんどん快方に向かい、今ではすっかり元の元気を取り戻すまでになりました。
 





 もしかしたら、これもただの偶然にすぎないのかもしれません。
 ただ、私にはそうは思えなかったのですね。
 「これはきっと……志明院の不動明王様か、物の怪さんたちが、私が聖域を暴くことを許さなかったのだろうな」
 「おそらくあそこは今でも、私くらいの者ごときが暴くことを許されないような、真の聖地であり、魔境なのだろう」
 そう思うことにしました。






 考えて見れば、『京都妖怪探訪』シリーズの為に、何度もバチ当たりなことや、バチ当たりスレスレとも思えるようなこともやってきたな、と思います。
 例えば神道的な考え方によれば、神仏の姿を人間が直接見るのは畏れ多いことなのです。ましてやカメラで撮影するなどというのは、明らかな不敬行為でしょう。
 あー、そう言えば。
 だいぶ以前(シリーズ第138回)に貴船の奥宮を訪れた時、霊能者らしき方から「竜穴を撮るな」とか怒られたこともありましたっけ。
 いつか何らかのバチが当たる時が来るかもしれないな、とは漠然と思っていましたが……ついに、その時が訪れたようです(苦笑)。



 でもまあ。
 今後はそういったことにも注意しつつ、自然や神仏等に対する畏敬の念も忘れず、されどこれに懲りず……いや、めげずに本シリーズを続けていきたいと思います。






 それでは、今回はここまで。
 また次回。





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*京都妖怪探訪まとめページ
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コメント一覧

小路@管理人
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>ちよさん

 再びコメントありがとうございます。
 「妖怪魔物より生きている人間の方が余程怖い」というのはそのとおりですね。
 こういうシリーズ記事を書いているからこそ、なおそう思えるのですよ。

 ところで高野山では、なかなかに興味深い体験をされてますね。
 「霊の姿を見た」などのわかりやすい体験より、こういう方がリアリティがありますね。

 こういうシリーズ記事やっていても、「怖くて楽しい体験」というのはあまりないですが(笑)、今後も京都とその周辺や、体験談等を書いていきたいと思いますので、よろしくです。
ちよ
うわぁ…、肝試しですか。
体育会系の上下関係は怖いですね。
ベタですが、妖怪魔物より生きている人間の方が余程怖いですねぇ…。
何事もなくて何よりです!

私は、奥の院で夜行われた儀式の見学中に、猛烈な睡魔に襲われました。
そこまでは特になにもなく…むしろ静かで厳かな奥の院を楽しんでいたのですが、奥の院でお坊さんたちの読経が始まってから急に凄まじい眠気がきて、立ったままうつらうつらしていたんです。
母に促されて早々に宿坊に戻ったんですが、そのあとは眠気もなくなり…突然の、謎の睡魔でした。
仕事か、旅の疲れかと思っていたんですが、母からどうも様子がおかしかった、と言われて、霊的な理由というものかしらん、と思った次第です。

ネタにはなるかもしれませんが、くれぐれも身体はご自愛くださいませ。
また怖くて楽しい記事、楽しみにしております!
小路@管理人
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>ちよさん

 もうひとつ、ついでの話。

 高野山の奥の院には私も行ったことがあります。
 しかも中学の体育部の合宿で、夜12時起こされて、奥の院へ肝試しに行かされたので。
 体育会系の絶対的な年功序列の人間関係の中では、幽霊や祟りよりも、先輩たちの方が怖かったので、気が進まなかったのですが、行きました(苦笑)。
 無念仏が葬られているという場所を通って奥の院までいきましたが、幸いその時は何もありませんでした。
 今行けばどうなるかは、わかりませんが。
小路@管理人
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>ちよさん

 どうも、はじめまして。
 コメントと、いつも読んでいただきましてありがとうございます。

 読者の皆様には期待させて申し訳ないとは思いつつも、「これはまさか、バチが当たったのか!?」などと思えてくると、今度ばかりはすっかりビビってしまいました……。

 幸か、不幸か。
 私には霊感とかがないようですので、霊的な場所へ行って体調の異常とか起こったことがほとんどなかったのですが、今度ばかりはビビりました。
 大丈夫だとは思ったのですけどね……。

 でもまあ、結果からすれば、これはこれでいいネタになったな、という気もしています。
 こんなシリーズをやっていて「祟られた」とか「バチが当たった」とかいうのも、それはそれで貴重な体験だとも思いますので(笑)。

 あの志明院さんがTwiterをされていたというのには、私も少々驚きましたが。
 でもあそこは、オカルト等の要素を抜きにしても面白そうな場所ですね。
 自然はいいし、住職さんはかなりユニークな方みたいですし。
 アクセスはしんどそうですが、お詫びがてらに再訪したい場所ではあります。
ちよ
はじめまして。いつも楽しく拝見致しております。

志明院は入江敦彦さんの「怖いこわい京都」で紹介されていたのを読んでかなり異界に近い、「物凄い」お寺だと知ってはいました。
その、撮影厳禁の、あの!志明院の写真?!とつづきを楽しみにしていたのですが…やはりそういうことがあるんですね…。
正直、大袈裟な話だなぁと思っていましたが…。

私も妖怪、魔所、異界的な神社仏閣を参拝したりしますが、明らかな体調の異常があったのは高野山奥の院を夜分に訪れた時でした。
憑かれることってあるんだ、人ならない存在っているんだ、と。

気になるお寺ではありますが、何か引きずりこまれそうな、ひどく影響を受けそうな気がします。
お腹が大変になるのも怖いですし…(汗)

…そんなお寺でもTwitterはある、というのもある意味、衝撃的でした。

小路@管理人
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>ぼびぃさん

 コメントありがとうございます。
 もしかしたら、その通りなのかも知れませんね。
 交通手段の乏しい山奥の場所なのでアクセスは大変ですが、また訪れたい場所のひとつではあります。
ぼびぃ
志妙院さんの素晴らしさ、神秘的な部分はここを訪れて体験しなさいという事なのでは?
オイラはにとっては物凄く気持ちの良い場所でしたが、初めて訪れた時、湧き水を飲ませて頂き、その帰り際ちょっとお腹がグルグルきた覚えがあります。
2回目からは全くそんな事はありませんでしたが。4月にまた訪れる予定です
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