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どうも、こんにちは。
今年(2022年、令和4年)も梅の季節を迎えましたので、毎年この時期恒例となりました『霊場魔所の梅』シリーズの第2回目記事を書きたいと思います。
今回はシリーズ前回記事の続きで、平安京の霊的・呪術的な防御を担う霊場のひとつであった城南宮の梅を観て回ります。
まずはいつもの通りアクセスから。
シリーズ前回記事の続きで、唐渡天満宮から、城南宮の鳥居から。
鳥居を入ってすぐのところにも見事な垂れ梅が。
本殿へ礼拝。
過去記事の繰り返しになりますが、城南宮について簡単に説明を。
本シリーズの読者さんなど、オカルト方面や闇の歴史などに詳しい方ならご存知かもしれませんが。
平安京は、鬼門(北東)の方向に比叡山延暦寺を置くなど、遷都の時から内裏(御所)を中心に霊的・呪術的防御を固める為に、多くの神社仏閣などが創られてきたことは、知る人ぞ知る話です。
そうした裏に、権力を得て、維持するために親族を含む多くの人を死や破滅に追いやってしまった故に一生涯怨霊に悩まされることになった桓武天皇の意思があることも。
そうした施設の多くは、平安京の霊的・呪術的防御という歴史的役割を終えた後は、現世利益を与える神社仏閣へと変化していった。
城南宮も元々は、そうした霊的・呪術的防御の為に創られた施設のひとつだったと思われます。
現在では方除けや人間関係円満、安全祈願などのご利益のある神社として信仰を集めているようです。
ここには、日本神話での原初の神・国常立平安京尊(くにのとこたちのみこと)、出雲の神・大国主命(おおくにぬしのみこと)、三韓征伐などの伝説がある神功皇后をはじめとする神々が祀られています。
原初の神と、出雲のまつろわぬ神と、神功皇后と・・・同じ日本神話上の神々とは言え、征服した側とされた側との神が仲良く(?)主祭神として祀られていたりと、なかなか興味深かい場所です。
神苑へ入ります。
まずは、様々な美しい椿の花々が目に付きます。
有楽(太郎冠者)。
岩根絞(いわねしぼり)。
曙(あけぼの)。
月兎(つきうさぎ)。
この他にも、見た目だけでなく、ネーミングのセンスも感じられる花々が幾つも見られます。
この時はまだ満開というより、五分咲きや七分咲きくらいだったと思いますが。
地面も紅白の梅の花びらに覆われています。
視界を覆うほどの白梅の花々。
青空に映える紅梅の花々。
平安時代後期、院政の時代になり、城南宮の周りにその拠点として離宮が創られますと、離宮の鎮守として信仰され、栄え始めます。
この広大な神苑は、その時からの名残でしょうか。
ところで城南宮の梅、椿と言えば・・・やはりこの光景でしょう。
今年も梅と椿の光景を堪能し、この霊場を後にします。
今回はここまで。
また次回。
*城南宮への地図・アクセスはこちら。
*城南宮のHP
https://www.jonangu.com/
*『京都妖怪探訪』シリーズ
https://kyotoyokai.jp/
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