京都の闇に魅せられて(新館)

京都妖怪探訪(306):道祖神社と書聖天満宮





 どうも、こんにちは。
 市民が普通に生活している空間内や近代的な施設の隣に、妖怪や神仏、異能者など不思議な伝説の遺るスポットが違和感なく存在していたりする。本シリーズでは、そんな現代京都の姿を何度も見てきました。
 今回紹介する3つのスポットも、そんな現代京都を象徴するかのような場所です。


 京都駅近くの「道祖神社」と境内末社の「書聖天満宮」。
 そして、弘法大師こと空海が、東寺の鬼門を守るために彼自身が不思議な霊石で創り上げた秘仏が封じられているという、「明王院不動堂」。
 


 まずは、アクセスから。
 京都市の交通の中心ともいうべき、JR京都駅。





 ここはJR西日本だけではなく、近鉄や京都市営バス・地下鉄、京都バスなどあらゆる交通が集まる、京都の一大交通ターミナルともいうべき場所ですから、大型のホテルや商業ビル、オフィスなどが建ち並んでいます。
 現代京都を象徴する建物のひとつ、京都タワーも建っています。






 その京都駅と京都タワーの前、塩小路通りを数分ほど西へと歩きます。






 西洞院通りも越えて。






 オムロン株式会社の本社ビル前に着きます。
 




 これが、塩小路通りと油小路通りの交差点の辺り。。
 ここから油小路通りを南へと歩きます。





 ご覧の通り油小路通りは綺麗にタイルで舗装されています。
 その横には、近代的なオムロン本社のビルが。
 オムロンや日本電産、村田製作所、そしてファミコンやWiiなどで有名な任天堂など、最先端の技術で世界へと進出した企業をいくつも排出してきた。そんなハイテクと企業の街という顔も、京都は持っているのです。

 そしてそんな近代的なハイテク企業ビルの、油小路通りを挟んでほぼ向かい側に、道祖神社と明王院不動堂が立っています。
 古い歴史文化と最先端技術とが共存しているのも、また現代京都の一側面なのです。


 道祖神社の入り口。
 隣には、明王院不動堂が立っています。






  道祖神社・鳥居の横にある、道祖神の像。






 道祖神とは「賽の神」「障の神」であり、町や村の境目や出入り口、辻や三叉路、交通の要衝に置かれている守り神です。
 旅行や交通安全の神様として、またこのように夫婦の姿で祀られているためか、縁結びや子孫繁栄などのご利益もあるとされています。
 元々は、天孫降臨の際に天つ神の道案内をしたという猿田彦(さるたひこ)と、その妻となった天鈿女(あまのうずめ)であったとも言われています。


 鳥居から境内に入ります。





 稲荷社、幸神(さいのかみ)社、書聖天満宮と3つの境内末社が並びます。

 小さいので見落としそうになりますが、天満宮(菅原道真)の象徴である牛の像と、「洛陽第二十五社」と記された石碑があります。








 「書聖」ともいうように、、天満宮(菅原道真)という人は、書道の達人として有名でした。
 私は字が汚いとか、よく言われてましたし、ここでお祈りでもしておけばよかったかな。



 そして、本殿へと参拝。






 ここではやはり、交通安全祈願を。
 縁結びは……うーん、ずっと「万年モテない男」として過ごしてきて、婚期もとうに逃した今頃になって、それを祈ってもなあ(苦笑)。


 それでは、今回はここまで。
 隣にある「明王院不動堂」については、シリーズ次回に取り上げます。





 それでは、また次回。




*明王院不動堂へのアクセスについてはこちらを参照。   


*明王院不動堂のHP
http://fudondoumyououin.web.fc2.com/



*京都妖怪探訪まとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm





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コメント一覧

小路@管理人
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>木暮雄二さん

 どうも始めまして。
 コメントありがとうございます。

 京都にはここの他にも、松原通り(旧五条通り)沿いにも「道祖神社」があります。
 今昔物語集や、「宇治拾遺物語」巻一の一「道命阿闍利、和泉式部の許で読経し、五条の道祖神が聴聞した事」にも登場したという道祖神だそうです。
 いずれ紹介したいと思い、写真まで撮ったのですが、記事にするだけの時間的余裕とかがなくて、未だにできずに居ます。

 ところで、貴サイトも拝見しましたが、面白いサイトですね! 「あんな形の道祖神もあるのか!」とか。
 プラウザのお気に入りに登録しました。
木暮雄二
http://www.dousojinchizu.com
道祖神社とは初めて知りました。群馬県には峠の名前などでは見かけますけど、道祖神社には出会っていません。
小路@管理人
http://moon.ap.teacup.com/komichi/
>酔っぱの猫さん

 いつもコメントありがとうございます。

 実を言いますと、五条天神社と松原道祖神社も訪れたことがありましてね。
 多忙のため未発表の、写真やレポートのストックが、こちらにはまだ結構たくさんあるのですよ。
 というか、五条天神社から東へ、その先の六道の辻、鳥辺野、清水寺までの松原通り沿いには、面白いスポットがいろいろありますよ。
 

>この五条天神社(旧名:天使之社)近辺にあった橋が牛若丸と弁慶が出会った五条橋とする説も・・・。


 この説については、本シリーズにも時々登場する妖怪絵師・研究家の葛城トオル氏に教えていただいたことがあります。
 この説と五条天神社、(元々の)五条橋についても、また記事にとりあげたいですね。
 その時は、五条天神社から始まって松原通りを歩く連続特集記事でも書こうかな、と思っております。



>「京まふ」も面白かったけど、知ってるのがブッダとハーロックだけとは・・・(汗)


 いえいえ、たいていの人はそんなもんですよ(笑)。
 というのは、現在テレビ放映されている新しいアニメ作品だけでも、半年か数ヶ月毎に、何十作という作品が発表されているのですよ。
 よほどのマニアでなければ、それらの全てを知るのは大変ですよ(苦笑)。
 私の周りには、新しいアニメ作品にも詳しい友人・知人が何人も居るので、私もかろうじてその一部を知っているにすぎません(笑)。
酔っぱの猫
えっ!道祖神社!?先を越された・・・(汗)
あ、違った(笑)

松原道祖神社じゃ無かったんですね。ここも道祖神社と呼ばれている社でして。
松原道祖神社と通一つ西にある五条天神社は京都でも古い神社の一つ(平安京遷都以前から)だそうで、元々は同じ境内にあったとか。
だから五条天神と名前が付いていながら菅原道真公が祭られていない(今はどうなんだろ?)。

実は・・・。

この五条天神社(旧名:天使之社)近辺にあった橋が牛若丸と弁慶が出会った五条橋とする説も・・・。

あ、ばらしちゃった(笑)

「京まふ」も面白かったけど、知ってるのがブッダとハーロックだけとは・・・(汗)
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