京都の闇に魅せられて(新館)

粟田神社・夜渡り神事と粟田大燈呂・その2 @ 京都妖怪探訪(658)





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 どうも、こんにちは。
 シリーズ前回に引き続いて、‘神様のデパート’粟田神社の「夜渡り神事」についてとりあげます。
 今回は、その「夜渡り神事」で巡行し、有名な青森県の「ねぶた祭」のねぶたの元となったともされる、「粟田大燈呂(あわただいとうろ)」を紹介し、その巡行の様子をお届けします。


 シリーズ前回の続きから。


 日が落ち、大燈呂にも灯りが点されます。



 こちらは「佐須良比賣命(サスラヒメノミコト)」。





 粟田神社で祀られている神様の一柱で、半年の間に積もった穢れを払う「大祓」の神事を司るという女神様だそうです。
 粟田神社の由緒のページを観たら、本殿の右座に祀られていました。
 ここ、多種多様な神様・仏様が祀られていて、本当に‘神様のデパート’です。
 それにしても、こんな面白い女神様の存在を今まで見落としていたとは、私もまだまだですね。



 次は「大国主命(オオクニヌシノミコト)」。





 これは、有名な「因幡の白ウサギ」神話の場面ですね。
 白ウサギをワニザメ(?)から庇っているようです。



 今年(令和元年、2019年)の干支、亥(イノシシ)と、その子「ウリぼう」。









 来年(令和2年、2020年)の干支、「子(ね)」。






 源義経と出世恵比寿(しゅっせえびす)








 粟田神社の境内摂社に祀られている「出世恵比須」。
 かの源義経が、奥州へと旅立つ時にこの社に「源氏再興」を祈願したことから、「出世恵比須」や「門出恵美須」などと呼ばれるようになったそうです。
 本シリーズでは、シリーズ第257回第530回第599回で紹介したことがあります。
 毎年1月9日~11日の「出世えびす祭」の時しか開帳されませんが、この大燈呂のモデルとなったのは、こんな素敵な笑顔のえびす様です。






 「相槌稲荷(あいづちいなり)」。








 名刀匠・三条小鍛治宗近が、稲荷明神の化身(あるいは使者)である狐の助力を得て、名刀「小狐丸」を創りあげたという伝承が元になっています。
 粟田神社のすぐ近くにも祀られていて、本シリーズでは、第84回で紹介したことがあります。



 「八岐大蛇(やまたのおろち)」。





 日本神話の有名なエピソードに出てくる巨大な怪物と、粟田神社の主祭神・スサノオが戦う様子が表現されています。



 そして、粟田神社と八坂神社の主祭神である、(牛頭天王と習合された)スサノオ神。









 巡行は三条通りから、神宮道通りへ。
 小学生や幼稚園児が絵を描いた「子供ちょうちん」の巡行も。









 巡行は神宮道通りを南へ。
 浄土宗総本山・知恩院の黒門、あの「瓜生石(うりゅうせき、かしょうせき)」の前へ。








 本シリーズ第88回で紹介したことがありますが、「瓜生石」とは、「かつてこの石の上に瓜が生え、牛頭天王が降臨したという霊石です。
 ここで巡行は一旦止まり、「れいけん祭」という神事が行われます。
 この「れいけん祭」とは、粟田神社の神職と、知恩院の僧侶の皆さんとが合同で行われるという、「これぞ神仏習合」という非常に面白いものです。
 この「れいけん祭」については、シリーズ次回で詳しく紹介します。


 「れいけん祭」の後は、大燈呂は氏子町内を巡行します。
 それを終えた後、神宮道通りから三条通りを、出発点・粟田神社の前へと帰っていきます。















 大燈呂の灯りが消され、倉庫へとしまわれます。









 剣鉾などを担ぐ本隊が、粟田神社境内で神前に無事戻ってきたことを報告し、夜渡り祭は終わります。












 また来年。









 今回はここまで。
 また次回。





*粟田神社へのアクセス、周辺地図はこちらをご覧下さい。




*粟田神社のHP
https://awatajinja.jp/




*『京都妖怪探訪』まとめページ
https://kyotoyokai.jp/




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