2012年謹賀新年。
皆様、あけましておめでとうございます。
もっとも昨年のことを思えば、必ずしも「おめでとう」と言える方ばかりではないかもしれません。昨年は日本の国にとって良いことばかりではなかったようですから。
地震に原発事故を始め、昨年は多くの災厄に見舞われただけでなく、これらの災害をきっかけとして、この国が長年抱え続けてきた矛盾や問題の数々が一挙に顕在化してきた。
そんな一年だったように思えてきます。
願わくば今年はより良き一年に、せめて昨年よりは幸多き一年となることを、願いたいものです。
数々の悲劇や矛盾などにも目を逸らさず、それらの克服にもつなげたい一年としたいと思います。
ところで今年は「辰年」です。
今年の干支は、十二支の中で唯一想像上の動物である「竜」です。
そこで今回の記事は、今までに撮った竜の写真の一部をアップしてみました。
冒頭の画像は、昨年の終わり頃に訪れた鳥取県境港市の水木しげるロードで撮った竜の像です。
次は、同じく鳥取県境港市の水木しげるロードで撮った、妖怪「大元神」の像です。
「大元神」とは、藁で作った蛇や竜をご神木に巻き付けた姿で祀られるという開拓祖神。豊穣の神様です。
京都妖怪探訪シリーズ120回でとりあげました、「奈良シャカシャカ祭」を思い出したのですが、それと同じ様な農神・開拓神でしょうか?
これは、前回記事の時に訪れた六波羅蜜寺の手水舎の竜です。
次は、西本願寺境内の手水舎の竜です。
寺社仏閣など、日本の建築にはしばしば竜の姿が見られます。
想像上の生物とはいえ、竜は古くから日本人に馴染みのある霊獣だったようです。
日本だけでなく、中国など東アジア文化圏でも馴染みのある生物だったようです。
次は、2007年に中国・上海博物館を訪れた時に撮った竜……に似た生物をかたどったものです。
日本では博物館内展示物の撮影は、普通禁止されているものですが……。
私が訪れた時はその辺は随分ゆるく、というかおおらかだったようで、展示物を撮影しても良いことになってたようです。
最後は東寺の境内にありました、「贔屓(ひいき)」という霊獣の像です。
亀に似ていますがこの贔屓、実は「竜」の子供なのです。
「竜生九子(りゅうせいきゅうし)」という、竜が生んだとされる九匹の子のうちの一匹なのです。
重いものを背負うことを好むと言い伝えられ、そのため古くから石碑や石柱などの土台の装飾として刻まれることが多かったようです。
ちなみに、特定の相手にのみ肩入れするという「贔屓」「依怙贔屓」という言葉の語源になったのは、この霊獣の存在だそうです。
ところで東寺の贔屓像は、回りながらふれるとご利益があると言われていますので、私もやってみました。
私の他にも、触っている人が何人も居ました。
さて、今回は簡単ですがこれにて。
今年も、弊サイトをよろしくお願いいたします。
※2011年1月3日16時追記:
すみません。
ここでひとつ、外してはならない竜を付け加えるのを忘れていました。
京都妖怪探索訪シリーズ第8回と第105回にも登場しました、三井寺・閼伽井堂の上に刻まれた左甚五郎作の木彫り竜です。
この不敵な面構えをご覧下さい。
昔は夜な夜な抜け出して悪事をはたらいたので、作者の左甚五郎によって左目にのみを打ち込まれて動かなくなった。
そんな伝説も遺されています。
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