京都の闇に魅せられて(新館)

藤森神社と南の大将軍社・その1 @ 京都妖怪探訪(557)





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 どうも、こんにちは。
 平安遷都かの時から京都の街は、風水や陰陽道など基づいて設計されてきた話は、歴史やオカルトマニアなどの間で有名な話です。
 そもそも現在の京都の地が都に選ばれたのも、風水の四神相応(しじんそうおう)という考え方に基づいたという話も知る人ぞ知る話です。
 今回から3回に渡って、平安遷都の時から存在する、そうした呪術的な思想・設計に基づいて創られた霊場のひとつを紹介します。
 それが、現在の藤森(ふじのもり)神社の境内に立つ「大将軍社」です。
 ちょうど紫陽花の季節でもあります。藤森神社の紫陽花園は有名ですので、紫陽花の光景を眺めながら、この霊場を巡りたいと思います。


 まずはいつもの通り、交通アクセスから。
 最寄りの交通機関は京都市営バス「藤森神社」停留所か、「藤森神社前」停留所です。
 ただ、この2つの停留所は、バスの便数があまりないので、「JR藤森駅」か、京阪電車「墨染(すみぞめ)」駅から少し歩いて行くのもいいでしょう。
 今回は、「藤森神社前」停留所から。






 そこからすぐの場所に立つ西門から入ります。












 更に進んで、西門・二ノ鳥居へ。











 私は鳥居とか、狛犬とかも結構好きなので、ついついこうしたものにも目が行ってしまうのですが。
 まずは礼儀として、本殿に礼拝します。





 藤森神社HPの縁起コーナーによりますと、この神社、いずれも歴史が古い3つの神社が合祀され、何と12柱もの神様が祀られているという神社でした。
 京都の神社にはよく、仏教など外来・異宗教の神様・仏様や怨霊神など、実に多種多様な神様・仏様が祀られている神社が見られるのですが、ここも凄いと思いました。


 本殿横に立つ舎人親王の崇敬碑。





 舎人親王(とねりしんのう)とは、あの『日本書紀』を編集した人物で、『万葉集』に作品が掲載されたという教養人であり、それゆえに学問の神様としても崇敬されている人物です。
 また天武天皇系の皇族として、最後まで生き残ったという人物でもあるそうです。
 縁起によれば、天平3(759)年、舎人親王と天武天皇とが藤尾の地に祀られ、後にこの地に遷座させられたのが、本殿東座だそうです。


 本殿横にたつ「旗塚」。





 摂政3(203)年、日本史で言えばおそらく神話の時代でしょうか。神功皇后が、三韓征伐を終えた後、ここを聖地と定めて、軍旗を立て、武具を治めて塚を作ったとされます。その塚とされるのが、これだと伝えられています。
 この塚から始まった社が、スサノオ神別雷命日本武尊応神天皇神功皇后武内宿禰の七人を祀った、現在の本殿中座の始まりだそうです。


 さらに天長3(826)年、早良親王伊予親王井上内親王の3柱を祀った宮を塚本の地(現在の京都市東山区辺り)が創られ、後に応仁の乱で消失して本殿西座へと遷座されています。
 なお、『京都妖怪探訪』シリーズの読者諸氏の中には、この3人の名で気付かれた方もおられるかもしれませんが。そうです、平安京遷都をした桓武天皇と、その子平城天皇や藤原氏との権力闘争の過程で葬られ、怨霊化したとされる人たちです。
 桓武天皇や藤原氏などによる謀略や権力抗争の歴史は、幾つもの怨霊伝説を生み出してきましたが、ここもその痕跡が残る場所のひとつだったのです。


 このようにして、東座、中座、西座と3つの社が合体し、全部で12柱の神様が祀られているという本殿が出来たのですが。
 ただ単に、たくさんの神様が居るというだけではない。
 まるで、神話時代から平安時代までの歴史をなぞり、象徴しているかのような面白い場所だと思います。





 今回はここまで。
 シリーズ次回は、大将軍社など境内摂末社や面白いスポットを巡ります。




*藤森神社へのアクセスについてはこちらを参照。




*藤森神社のHP
http://www.fujinomorijinjya.or.jp/




*『京都妖怪探訪』シリーズまとめページ
http://moon.ap.teacup.com/komichi/html/kyoutoyokai.htm




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