覚えてらっしゃいますでしょうか、
以前当宿で保護したハトのポーちゃんです。
先月初め、今の住所に転居してすぐ、
近所の公園で野生に返しました。
本当は、カラスに追いかけられても無事に逃げきれるくらい
完璧に飛びまわれるようになってから放したかったのですが、
考えてみると家の中で飼われて、人から餌をもらいながら、
野生のカラスより早く飛び回れるようになれというのは
放す気がありませんと言ってるのと同じなのですよね。
この公園には、沢山というほどではないにしろ、
ハトが結構集まっています。
幸い、ポーちゃんが近づいても嫌がる気配は見せませんでしたし、
ポーちゃんも懸命に羽ばたきながら、仲間の後をついて行きました。
この日以来、この公園には近づいていません。
私の判断は正しかったのでしょうか。無責任だったのでしょうか。
ポーちゃんに無事で居てほしいという気持ちはあるのですが、
私にそれを口にする資格はあるのでしょうか。
未だに引っかかったままです。
ただ確かなのは、野生動物を保護するという行為について、
私がとんでもなく甘く考えていたということでしょう。
愛情を与えつつも可愛がらず、
やがてある程度のところで関係を断ち切るというのは、
相当に心がタフでなければ耐えられません。
正直、しばらくは野鳥の保護はしたくない気分です。
と言いつつ、目の前に保護が必要な小鳥を差し出されたら、
拒む勇気も無いとは思うのですが。