大旦那日記

大旦那の日常と、宿の情報などなど。

目下の課題

2007-01-12 22:27:33 | Weblog
さて、移転に向け日々忙しい当宿ですが、
現段階でもっとも重要と思われる課題は、

お金……ではなく、

移転先……でもなく、

今後の運営方針……ですらなく、




ハトです。


先週の土曜日、私がバイトに出勤すると、
まるでグレムリンでも入っているかのごとく
踊っているダンボール箱がありました。

早朝のシフトに入っていた人に尋ねると、
荷捌き場の屋根にあったハトの巣から突然ヒナが落ちてきたので、
保護したのだとのこと。
実はこの人、ハトが大嫌いで、
普段は「ハトの巣なんか全部叩き落せ」などと言っているのですが、
やはり目の前にヒナが落ちてくると放ってもおけず、
(トラックが頻繁に出入りするので、放置すれば
ペチャンコにされるのは間違いないのです)
ついつい保護してしまったとか。

しかし保護したのはいいけれど、
鳥を飼った経験など無いので、どうして良いかわからず、
途方に暮れていた様子。

鳥が好きな方には常識とは思いますが、
本来野鳥のヒナが巣から落ちていても、
それを拾ったりしてはいけません。
飛ぶ訓練をしている最中だったかもしれませんし、
事故で落ちたとしても、親鳥はちゃんと見ていて
巣から落ちたヒナにも餌を与えて
飛べるようになるまで育てる場合もあります。

ただこの場合、拾った方はそういった知識もありませんし、
また場所が場所ですから、元の場所に放置しろとも言えず、
やむなく私が引き取りました。

しかし見慣れた鳥とはいえ、やはり野鳥です。しかもヒナです。
インコや文鳥の「常識」は通じません。
餌を食べてくれるまでが大変でした。
40度くらいの粟玉を口の前に持って行けば
大きな口を開いて食べてくれるかと思っていたら大間違いで(笑)。

今になって考えれば、
もう自分で餌をつつける大きさのヒナなのですから、
ミルワームや蜂の子のような動く生餌を与えれば
簡単に食べてくれたのかもしれませんが、
心の準備ができないうちに手渡されたハトのヒナに、
みっともないほどオロオロしてしまいました。

まあ、今ではお湯でふやかした九官鳥の餌を
パクパク食べてくれるようになったので、
こんなことも書いていられるのですが。

なお、当たり前のことですが、
野生のハトはペットとして飼うことは禁じられています。
このヒナもしばらくはうちで預かりますが、
自由に飛べるようになれば外に放さなければいけません。
ですから、必要以上に可愛がったりしないように気をつけています。

間違っても「ポーちゃん」と名前をつけて
頭をなでたり、抱っこしたり、腕にとまらせたりなんか



……たぶんしていないと思ってください(笑)。