Part1のテーマは「役作りへのこだわり」。
ふだん、役者同士で役作りの話はあまりしたことがないとのことで、
意外な話がたくさん飛び出しました!
「相手のお芝居を使う」という言葉にゾクゾクきた(三浦)
――お2人ともドラマや映画、舞台など、幅広く活躍されていますが、
役作りをするうえで、こだわっているポイントなどはありますか?
三浦:
自分の中でルールみたいなものはあまりないんです。
でも先日、ある監督から「春馬くんさ、相手のお芝居使ってあげて」って言葉をいただいて。
板谷:
へぇー、素敵な言葉!
三浦:
そうなんです! これは、「相手のことを利用する」っていうマイナスな意味ではなくて。
一緒にお芝居をしているときに、相手の表情を瞬時に感じて、それに反応していくということを、
忘れていたのかもしれないと気づかされたんです。
板谷:
「お互いの芝居をちゃんと感じて」というのは聞いたことがあるけど、
「使ってあげて」っていうのは初めて聞いたかも。
三浦:
「相手の芝居を受けて」とか「感じて」だと、「ちゃんと感じてるし!」
と思ってしまうこともある(笑)。その「使う」って言葉にゾクゾクっときたんですよ。
だから今は、「相手の芝居を使って、何かやってやろう!」というのがこだわりかな。
初心に戻った感じです。
初めて舞台を経験して、違うドアが開いた(板谷)
板谷:
私は昨年、初めて舞台に挑戦して、違うドアを開けた感じがありました。
――やっぱり映像と舞台は全然違いますか?
板谷:
誰かの人生に入り込むという点では同じですけど、アプローチの仕方がまったく違ったので
目からウロコでした。稽古を積み重ねて作っていくという過程がすごく貴重でしたね。
三浦:
ドラマって、瞬発力を求められるところがあるじゃないですか。
板谷:
そうそう、ドラマは瞬発力だけど、舞台は積み重ねる力ですよね。
舞台を中心に活動されている先輩の役者さんが、「テレビだと稽古がなくて、
リハーサル一回ですぐ本番になるのが本当に怖い」っておっしゃっていて。
自分にとってはそれが普通だったんですけど
その怖さが40歳を過ぎてようやくわかった感じです
三浦:
僕も舞台を経験するまでは、ドラマの撮影で何度やってもOKが出ないと、
「どうしよう、一発で決めなきゃ」と焦っていて。
でも今は、すぐOKが出なくても「じゃあ、次はこうしてみようか」と、
いい意味で開き直って、オープンマインドに役に向き合えるようになった気がします。
板谷:
稽古を積み重ねていくと、日々正解が増えていくから、何が正解なのかがわからなくなっちゃって。
ただ、舞台はお客さんの反応が直球ですぐ返ってくるから、そういう反応とか、
終わったあとのメンバーの表情で、正解が見えてくるところはありますね。
真摯に挑み続けることでしか出合えない瞬間がある(三浦)
――新しいことにはとりあえず挑戦してみるタイプですか?
板谷:
そうですね、お話をいただいたら「じゃあちょっと飛び込むか」とやってみるかな。
三浦:
僕もそのタイプです。舞台でコンテンポラリーダンスはやったことがないので、
機会があれば挑戦してみたい。舞台で『キンキーブーツ』をやってからは、
歌も好きになりました。もう少し上手くなれるかもっていう発見があると、興奮しますし。
板谷:
この仕事って、思わぬときに「この瞬間のためにやってるんだ!」って感じる瞬間が
訪れることがあるんですよ。共演者の方やスタッフの方の気持ちが一致したときに、
ポーンと出てくる何かが。
三浦:
ありますね。
板谷:
この一瞬を体験したいから、俳優という仕事をやっているし、
いろんなお仕事に飛び込んでいくっていうのがある。
でも、何をやったらそういう瞬間に出合えるかはわからないんです(笑)。
それが、この仕事の面白さで。
三浦:
真摯に挑み続けることでしか出合えないんでしょうね。
そういう瞬間に立ち会えたときは、「自分、ちゃんと努力できてたんだな」って思えます。
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新しいことに挑戦し続けているお2人の話はまだまだ盛り上がり
……Part2「〝自分〟と〝役〟との距離感」へと続きます!
ふだん、役者同士で役作りの話はあまりしたことがないとのことで、
意外な話がたくさん飛び出しました!
「相手のお芝居を使う」という言葉にゾクゾクきた(三浦)
――お2人ともドラマや映画、舞台など、幅広く活躍されていますが、
役作りをするうえで、こだわっているポイントなどはありますか?
三浦:
自分の中でルールみたいなものはあまりないんです。
でも先日、ある監督から「春馬くんさ、相手のお芝居使ってあげて」って言葉をいただいて。
板谷:
へぇー、素敵な言葉!
三浦:
そうなんです! これは、「相手のことを利用する」っていうマイナスな意味ではなくて。
一緒にお芝居をしているときに、相手の表情を瞬時に感じて、それに反応していくということを、
忘れていたのかもしれないと気づかされたんです。
板谷:
「お互いの芝居をちゃんと感じて」というのは聞いたことがあるけど、
「使ってあげて」っていうのは初めて聞いたかも。
三浦:
「相手の芝居を受けて」とか「感じて」だと、「ちゃんと感じてるし!」
と思ってしまうこともある(笑)。その「使う」って言葉にゾクゾクっときたんですよ。
だから今は、「相手の芝居を使って、何かやってやろう!」というのがこだわりかな。
初心に戻った感じです。
初めて舞台を経験して、違うドアが開いた(板谷)
板谷:
私は昨年、初めて舞台に挑戦して、違うドアを開けた感じがありました。
――やっぱり映像と舞台は全然違いますか?
板谷:
誰かの人生に入り込むという点では同じですけど、アプローチの仕方がまったく違ったので
目からウロコでした。稽古を積み重ねて作っていくという過程がすごく貴重でしたね。
三浦:
ドラマって、瞬発力を求められるところがあるじゃないですか。
板谷:
そうそう、ドラマは瞬発力だけど、舞台は積み重ねる力ですよね。
舞台を中心に活動されている先輩の役者さんが、「テレビだと稽古がなくて、
リハーサル一回ですぐ本番になるのが本当に怖い」っておっしゃっていて。
自分にとってはそれが普通だったんですけど
その怖さが40歳を過ぎてようやくわかった感じです
三浦:
僕も舞台を経験するまでは、ドラマの撮影で何度やってもOKが出ないと、
「どうしよう、一発で決めなきゃ」と焦っていて。
でも今は、すぐOKが出なくても「じゃあ、次はこうしてみようか」と、
いい意味で開き直って、オープンマインドに役に向き合えるようになった気がします。
板谷:
稽古を積み重ねていくと、日々正解が増えていくから、何が正解なのかがわからなくなっちゃって。
ただ、舞台はお客さんの反応が直球ですぐ返ってくるから、そういう反応とか、
終わったあとのメンバーの表情で、正解が見えてくるところはありますね。
真摯に挑み続けることでしか出合えない瞬間がある(三浦)
――新しいことにはとりあえず挑戦してみるタイプですか?
板谷:
そうですね、お話をいただいたら「じゃあちょっと飛び込むか」とやってみるかな。
三浦:
僕もそのタイプです。舞台でコンテンポラリーダンスはやったことがないので、
機会があれば挑戦してみたい。舞台で『キンキーブーツ』をやってからは、
歌も好きになりました。もう少し上手くなれるかもっていう発見があると、興奮しますし。
板谷:
この仕事って、思わぬときに「この瞬間のためにやってるんだ!」って感じる瞬間が
訪れることがあるんですよ。共演者の方やスタッフの方の気持ちが一致したときに、
ポーンと出てくる何かが。
三浦:
ありますね。
板谷:
この一瞬を体験したいから、俳優という仕事をやっているし、
いろんなお仕事に飛び込んでいくっていうのがある。
でも、何をやったらそういう瞬間に出合えるかはわからないんです(笑)。
それが、この仕事の面白さで。
三浦:
真摯に挑み続けることでしか出合えないんでしょうね。
そういう瞬間に立ち会えたときは、「自分、ちゃんと努力できてたんだな」って思えます。
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新しいことに挑戦し続けているお2人の話はまだまだ盛り上がり
……Part2「〝自分〟と〝役〟との距離感」へと続きます!