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三浦春馬氏 初単独主演「罪と罰」感想。

2019-02-20 15:18:28 | 罪と罰
なんと素晴らしい舞台だったのだろう!!


生きて蠢く舞台だ。


PCトラブルのため、遅くなりました。




殺人を犯してもよい優れた人間と思い込み、実行してしまった
ラスコリニフ役の春馬氏を中心に他の登場人物含め、
家具や大道具や空気までも。
大道具のすえた匂いが客席まで広く漂ってきて、
それは物語が進めば進むほど。


春馬氏はすでにアイドルから脱却ほやほやの新人俳優ではなく、
堂々とベテラン役者さんたちと渡り合う、
中堅役者の貫禄を見せてくれた。





番狂わせの殺人まで犯してしまった
ラスコリニコフの苦しみは、殺人が世間にばれないか、
自分の考えは正しかったのか。お金がなければ働けばよかったのか、
罪悪感に苛まれ……


苦しみ方は、蛇のように、と要求されたらしいが、
もっと上回る毒を飲まされた蛇のようにのたうち回り、
ドストエフスキー自身のように失神を繰り返し、
見ていられないほどだ。苦しい。


完璧なまでの演技力と膨大なセリフ量。声量。

セリフと共に、いつもおどおどした手の動き、目つきはもちろん。
それでも、文学青年の高貴さがどこかで光る。

聡明だからこその悩みなのだ。しかし、ただの人間だと悟る辛さ。

殺人は間違いだったのだと。
ラスコリニコフを、ようやく自首に導くポルフィーリ。

ポルフィーリ役の勝村政信さん始め、
この舞台を盛り上げたカンパニーの皆さんの一体感は、
羨ましいほど感じられた。


帝政ロシアのほころびの苦しみをしょって底辺を
生きる貧しい人々、ブルジョア階級もまた
苦しんでいる。





シベリアへ行く決心をしたラスコリニコフに、
ソーニャはどこまでもついていく。





彼女の十字架を受け取り、
一条の光を浴びたラスコリニコフは崇高でさえあった。
まるで映画のような舞台でした。春馬氏の全身全霊の演技を
受け止めさせていただきました。

まだまだ言葉が足りませんが、簡潔にまとめさせていただきました。
初めての感動をありがとうございました。心から。


2月14日 ハッピーヴァレンタイン 「アヴェ・マリア」を歌ってくれた
春馬氏。想像のつかないサプライズ美声でした。



      三浦春馬様と、罪と罰カンパニー様とスタッフご一同様。


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