いつも、ライヴのお知らせやレポートばかりになっておりますので、たまには閑話休題的なお話を綴ってみたいと思います。
「演奏中に緊張することはありますか?」
お客様や生徒さんからよく聞かれる質問です。
「最近では昔ほどはなくなりましたね~。」と、先日もお答えしながら、
「あ。あれがあった、、」
と、数年前に体験した緊張感バリバリの
「悪夢の16小節/奇跡の16小節 事件」
を思い出しました。
手に汗を握る話になりますが、、
長いです、すみません。。
それは、とある発表会での講師演奏での出来事でした。
本番当日のリハーサル後に「原曲より半音下のキーに変更」することになった、ある曲でのことです。
本番で、鍵盤からゆっくりと始まるイントロを聴きながら
「いい雰囲気で始まったなあ。
、がまてよ、、。」
ステージの立ち位置がたまたま隣だったので、気がついてしまったのです。
鍵盤の先生がトランスポーズ機能を使ってない=半音下にキーを変更することを忘れたまま、もとのキーで曲が進み始めてしまっていたのです。
それから先に起こり得る悲惨な結果は容易に想像できました。
すでに鍵盤に乗ってボーカルが歌い始めており、残りのバンド全員がインするまでにこの時点であと12小節くらい。
ここで、自分が頭をフル回転して思いつく対処方法は3つでした。
1、何とかこの現状を、バンドインまでの間に他のメンバー全員に知らせる。
2、気がついていないふりをしてそのまま変更後のキーを知らん顔で演奏する。
3、恥を忍んで演奏を一旦、止めさせる。
2、は悲惨な結果になり自分が人として失格だし、3、は演出上みっともなくダメダメな雰囲気になるし、、。
「もう賭けにでるしかない、、」
つまり、1、を選択したのです。
自分の隣に位置していたギターの先生に、事の次第を超早口で手短に伝えました。
すると、勘の良い彼は即座に理解してくれてステージ上のもう2人のギタリストにすぐさま耳打ちし、遠くに位置していた複数の管楽器奏者にも迅速に伝えてくれたのでした!
この間ほとんどステージ上での混乱がなく、なんと奇跡的に全員への伝達が間に合ったのです。
おそらくその時点でバンドインするまで残り2小節くらい、、。
さあ、いよいよ一斉に和音が鳴るその瞬間が!
こ、怖くて思わず目をつぶってしまいましたが、、。
心配は無用でした。
全てのプレーヤーは何事もなかったかのように見事に変更前のキーに移調して演奏し、全員一丸となって素晴らしいチームワークでこの窮地を乗り切ったのでした!
鍵盤の先生だけは、もちろんこの事態を全く知らずに最後まで楽しそうに弾いていましたww
いかがでしょうか、この話、結構手に汗を握りませんか(笑)
私はおかげで、これを上回る緊張の場面にはそれ以来なかなか遭遇しません(笑)
「演奏中に緊張することはありますか?」
お客様や生徒さんからよく聞かれる質問です。
「最近では昔ほどはなくなりましたね~。」と、先日もお答えしながら、
「あ。あれがあった、、」
と、数年前に体験した緊張感バリバリの
「悪夢の16小節/奇跡の16小節 事件」
を思い出しました。
手に汗を握る話になりますが、、
長いです、すみません。。
それは、とある発表会での講師演奏での出来事でした。
本番当日のリハーサル後に「原曲より半音下のキーに変更」することになった、ある曲でのことです。
本番で、鍵盤からゆっくりと始まるイントロを聴きながら
「いい雰囲気で始まったなあ。
、がまてよ、、。」
ステージの立ち位置がたまたま隣だったので、気がついてしまったのです。
鍵盤の先生がトランスポーズ機能を使ってない=半音下にキーを変更することを忘れたまま、もとのキーで曲が進み始めてしまっていたのです。
それから先に起こり得る悲惨な結果は容易に想像できました。
すでに鍵盤に乗ってボーカルが歌い始めており、残りのバンド全員がインするまでにこの時点であと12小節くらい。
ここで、自分が頭をフル回転して思いつく対処方法は3つでした。
1、何とかこの現状を、バンドインまでの間に他のメンバー全員に知らせる。
2、気がついていないふりをしてそのまま変更後のキーを知らん顔で演奏する。
3、恥を忍んで演奏を一旦、止めさせる。
2、は悲惨な結果になり自分が人として失格だし、3、は演出上みっともなくダメダメな雰囲気になるし、、。
「もう賭けにでるしかない、、」
つまり、1、を選択したのです。
自分の隣に位置していたギターの先生に、事の次第を超早口で手短に伝えました。
すると、勘の良い彼は即座に理解してくれてステージ上のもう2人のギタリストにすぐさま耳打ちし、遠くに位置していた複数の管楽器奏者にも迅速に伝えてくれたのでした!
この間ほとんどステージ上での混乱がなく、なんと奇跡的に全員への伝達が間に合ったのです。
おそらくその時点でバンドインするまで残り2小節くらい、、。
さあ、いよいよ一斉に和音が鳴るその瞬間が!
こ、怖くて思わず目をつぶってしまいましたが、、。
心配は無用でした。
全てのプレーヤーは何事もなかったかのように見事に変更前のキーに移調して演奏し、全員一丸となって素晴らしいチームワークでこの窮地を乗り切ったのでした!
鍵盤の先生だけは、もちろんこの事態を全く知らずに最後まで楽しそうに弾いていましたww
いかがでしょうか、この話、結構手に汗を握りませんか(笑)
私はおかげで、これを上回る緊張の場面にはそれ以来なかなか遭遇しません(笑)