kochikika ノート

旧「こちら某中堅企業企画室」。リーマン話、時事の話、パリーグ話など。ぼちぼちやってます。

「仕事ができる人」というお題で思い出す話

2008-01-24 22:10:58 | Weblog

仕事ができる人の意外な特徴ランキング - goo ランキング

仕事ができる人の特徴と言えば、「専門知識をもっている」「プレゼンがうまい」などがあがりそう。でも、仕事のできる人がなぜか共通して持っている「意外な」特徴といえば? 

gooさんの企画便乗の手抜きエントリでありますが、かこつけて思い出話など。

リーマン半生を振り返って自分より仕事ができると思った人は数知れずなのですが、中でも特に「この人の域までは無理だな」と思ったのは2人。ともに営業マンで、1人は最初に勤めた会社の上司で、もう1人は二度目の会社の隣のラインの部長さんでした。

最初の方は、当時ペーペーだった当方にはそのノウハウをうかがい知ることはできなかったのですが、成約に至る最短距離を知ってたという感じ。
この方は営業二課の課長で、一課の課長と常に張り合っていたのですが、一課の課長さんが傍から見てても「足で愚直に稼ぐ」タイプで、夏頃に外から帰ってくると「暑ちぃー」と汗をふきふきだったのに対し、いつも涼しい顔でのお帰りだった記憶があります。外を歩く時間より、涼しい部屋で商談する時間が長かったことをうかがわせ、人脈で仕事してるのかなとおぼろげに思っておりました。
プライベートで見せる80年代特有のネアカなノリも(当方にはうざかったのでありますが)、周囲にはハードワークの後でもこの余裕というように映ったでしょう。
一方でその方は実年齢に比して白髪の量が異様に多く、顔だけつるつるで藤本・黛状態だったので、若い頃にはそれなりに苦労されたのかなという印象もありました。その内容は語ってもらえませんでしたが。
現在はヘッドハンティングされるも、若干いわくつきの会社といわれているところなので、そのやり手ぶりが裏目に出ないことを陰ながら祈りたいところであります。

二社目の方は、元政治家の秘書という経歴があり、「人たらし」の達人という感じ。
この方は社外で戦争を仕掛けるなら、まずは兵站路の確保ということで、社内営業に心をくだいておりました。その姿に他の人からは案の定、ごますり野郎とか、同じ会社の人間を接待してどうするという声が上ってきたのですが、大きなプロジェクトの話になったとき、仕事をとるまではともかく、とった後にそれが効いてくる。営業段階から製造やエンジニアの連中が「巻き込まれ」ていたので、プロジェクトへの当事者意識が強くなり、仕事の質が変わってくるという。仕事をとった後は彼らがお客さんに接するわけですから、その質がよければお客さんの受けもよくなって、第二第三の仕事が舞い込むという流れ。
政治の仕事は選挙も立法も結局は多数決ということでしょうから、人を味方につけることの重要さをよく知っておられたということでしょうか。
逆に言うと敵にまわすとおっかない。この方は隣のラインの部長さんでしたが、ウチのラインの部長さんは辛そうでした。対象顧客の層が区別されていたので大事には至りませんでしたが、フリーだったらライバル候補のように完璧に潰されていたかも。
現在は顧問という立場でマイペースに仕事をされているとのこと。やり手過ぎると社内で敵も作りますから、「さらに上」は厳しかったですかね。

今の会社に入ってからは、当方がそれなりの年齢になったこともあり、私淑という言葉を使えるような人には出会っておらず、むしろ珍獣動物園という様相であります。しかしサヴァン的なというと言いすぎながら、一芸に秀でたプロは多く、これはホントに冗談抜きで日々精進せないかんなと思う今日この頃であります。


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