工房便り

工房赤松からの出来事をお知らせします。

『自転車あぜ道』(39)

2010-06-10 07:35:22 | サイクリング・レース・エクササイズ
『自転車あぜ道』(39)<振り返ってみて>

16才でサイクリングを始め、より遠く、より長くを目指して、
四国一周・紀伊半島・能登半島・ナイトランで琵琶湖一周を走り
日本各地を数年かけてのんびり周るのも、いいなあ~と思い、

19才からはロードに夢中になり、20才からレースに出始めた。
今度は、より早く、より強くを目指して
シマノやサンツアーを意識して勝てなくても負けたくないと思い、
日々黙々と孤独な走りをしていた。

24才のシーズンも終わり、将来のことを考えた。
そこそこの成績も残せた。もっと上、オリンピックを目指すなら
時間、お金の心配が要らないファクトリーチームに入るのもいいかな
と思い、25才のシーズンが始まった。仕事は、自転車作りになった。
乗るのを仕事にすると、自転車がいやになりそうで。

ナカガワサイクルワークスには4年半居た。
自転車を作る側ら、チームの1人としてレースにも参加して、多くの仲間や
知識が増え、勉強にもなり、このころの経験・仲間は、今でも財産です。

30才になると腰の痛みもあり、レースの成績も良くなく、自転車に乗っても
前みたいに面白くなくなってきた。(少し飽きてきた?)
レースにも出なかった時期があったり、自転車に乗っても長距離は、なし。
気分転換にサイクリングしょうとする気も起こらなかった。
しかし、完全に自転車から離れることはできなかった。

40才になる前に、足首を骨折。
この時、頭の中では、ひとつの区切りがついた。
これでレース走るのをやめるにはいい機会。
まだ足は付いているから乗れるだろう。昔みたいに気楽に走ろう。
目的も決めず、疲れたら休み、喉が渇いたら飲み、腹が減ったら食べ
時間が来たらUターンして帰る。もう早く走ることもない。

そう思っていたが、骨折した足の方は思っていたより動いてくれる。
足に合ったシューズも見つかり、またレースに出始めた。

昔は走るのが楽しみだけだったけど、今は見る楽しみも増えた。

これからの目標は、60才になってもレースにでること。

     <次回、最終号です。>

          あらきひろいち(59、4生)。


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